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http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/34/ の続き
代表幹事ペマ・ギャルポ氏の閉会の挨拶
どうもみなさんありがとうございました。
今日はまだ会場に本来であれば壇上でお話をいただきたい方がたくさんいらっしゃいます。しかし時間の関係でそういう先生方を十分にご紹介もできないことをお許しいただきたいと思います。
会場の都合でどうしても8時半までに終了して9時には会場を返さなければならないもので。
ただ、きょうこの歴史的な会に来てくださったことは決して忘れませんし、またそういう先生方に発言していただく機会も、これから多くできると思います。
内々の人にお礼を言ってはいけないんですが、私にとっては特に発足会の記念講演にギャロ・トゥンドゥプ殿下が来てくださったことをとても嬉しく思っています。
ギャロ・トゥンドゥプ殿下は鄧小平との対話以後の話しか伝えませんでしたが、チベット人だったら誰でも知っていますが、ダライ・ラマ法王がチベットから脱出できたのも、チベットの人たちが、勝ちはしなかったけれども負けてもいない、20年間のゲリラ活動をやって中国に抵抗したのも、すべてギャロ・トゥンドゥプ殿下の働きがあったということを、私は誇りに思っております。
殿下は、「ペマは嘘つきだ、戦ったのはチベット人民だ」とよくおっしゃるんです。それと同時に私を日本に派遣したのも、ギャロ・トゥンドゥプ殿下であります。
まだ13才のときに、「おまえ、日本に行け」ということで日本に来ることになったわけです。私も殿下の命令に従って、日本に来て、こういう会をできるのも、本当に殿下の先見性、そして日本の皆様のおかげだと思って、心から感謝しております。本当にありがとうございます。
今や日本において、かつ世界各国同様にたくさんのチベット支援の会ができました。もちろんそれぞれの会に素晴らしい役割があります。この会がなぜ、たくさん会があるにもかかわらず、作らなければならなかったのか。世界各国の議会においてチベット問題に対する決議がたくさん採択されました。しかし日本は先進8カ国の一員であり、アジアのリーダーを自称しているにもかかわらず、まだそのような決議が採択されておりません。
ですからこの会の当分の間の目的の一つは、まず地方議会からでもいいですので、チベット問題に関する決議が採択されるように努力していきたい、これが今後の第1の役割として、目的としていきたいと思っております。
そして第2に、現在、ダライラマ法王と北京政府の話し合いで、どうやら北京政府はただ時間稼ぎのため、そして世論操作のための話しかしていないので、この日本からもいろんな段階において政府にも働きかけて、ダライラマ法王と北京政府の対話を意味のある対話にするように、あらゆる意味での圧力をかけていくための活動をしたい、ということを第2の目的にしたいと思っております。
そして第3の目的は、今日皆さんに資料として配付していますが、できれば皆さん一人一人が、チベットについての講師となり、チベットについて話せるようになるために、この会ができるだけ信用度の高い、そしてできるだけ早く、皆様にチベットで何が起きているか、そしてチベットの方が多少知られていますけれど、同じような運命にあるウイグルやモンゴルで何が起きているか、という情報をできるだけみなさんに順次伝えられるようにしたい、と思っております。
ただそのためには、人材と多少の財力も必要ですので、いろいろな方にご迷惑をかけるかもしれませんが、これを当分の目的にしたいと思っています。
そして今回先生方に、このような会を作りたいということを申し上げましたところ、本当に、櫻井先生をはじめ、今日来てくださった先生方、メッセージを送ってくださった安倍先生、それから会場に今まで残ってくださった衛藤先生をはじめ、そして私が子供のときからお世話になっている加瀬先生、今日は風邪をめされてこれなかったんですけれども、この会の代表顧問になってくださった、小田村四郎先生にも感謝したいと思います。
同時に先生方に対して、この2年間ぐらいは私が責任をもって事務局をやります、と、2年間は私が事務局を担当して、代表幹事としてやることになりました。しかしそれまでにチベット問題を解決できれば、あるいはそれまでに、先ほどどなたかおっしゃったように、ロシアで起きたように、中国も同じような運命になったら、もちろんこの会が必要なくなってくるわけですが、もし2年でそういうことにならなかったら、どなたかにバトンタッチしてやるか、継続するかですけれども、とりあえず2年間、私ががんばって事務局をやり、そして小林先生に補佐していただき、広報などについては西村さんもご協力してくださります。
それから何よりも今日会場で受付をやっている人や皆さんのお世話をしているのが、私の塾生、私の大学院生、そしてチベットの留学生であります。
特に塾生に関しては、今日お花を戴きました室舘(勲)さん、この人もなかなかの志士でありまして、毎年2、300名の若者を連れて靖国参拝をしている青年で、そういう人たちに今回手伝ってもらいました。
このような会の裏方の方々にも心から感謝申し上げます。
そして正直言って、この会場に入るまで、今日何名来てくださるかということが一番心配だったのであります。ですので、この会場にみなさんにきていらして、やっとせっかく来ていただいた殿下に、私も自信をもって「殿下!これが日本です」と言えました。まあ私は2年前から日本国籍になりましたので、やっぱり日本人としての多少の面子もありましたので、皆さんがそれを裏切らなかったということに対しても感謝したいと思います。
今日皆さんに資料として配布できなかったのですが、ダライラマ法王が福田首相宛に出した手紙のコピーが今日、代表部がこれに間に合うように一生懸命翻訳をして、先ほど事務局の方から、ダライラマ法王代表部の方から持ってきましたので、よろしければ帰りにもっていっていただきたいと思います。
チベット亡命政府議会から
福田康夫日本国内閣総理大臣へのアピールレター
http://www.tibethouse.jp/news_release/2008/080728_release.html
今年の10月ぐらいにアメリカのチベット100人委員会の代表を呼んで、できれば1回懇親会をやりたいと思っておりますので、またご案内したいと思います。この100人委員会に対して不安だったものですから、加瀬先生はじめ、いろんな先生からご推薦いただいて、700名くらいにご案内を送りました。そして、今日12時の段階で243名の方々から、顧問兼委員、幹事兼委員の許諾書をいただきました。ですからすでに100人委員会は200人委員会を超えました。ですから、いずれはこれが千人委員会、万人委員会になるかもしれません。
きょうここに来てくださった方々、そして今までに名前をくださった方々が、あくまでもコアになって、この目的を達成するまでがんばっていきたいと思いますので、今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。
今日は本当にありがとうございました!
それから、今日、王さんは彼としての精一杯の言葉の表現をしたと思います。私はこの20年間、何名かの中国の人たちが、大きな場所で、自分たちがチベット人に対してやってきたことに謝罪をしてくださり、彼も大勢の前で謝罪をしてくださりました。そして私は敵を味方にするだけの、こちらが正義と正統性をもっており、敵一人一人、説得していくことが、私たちの勝利への道だと思っております。そういう意味で、彼が今こうやって私たちと一緒に勇気を持って出ていることに対して、みなさん、もう一回拍手をお願いいたします。
そして近々みなさんに対して??という情報?を??ので、できるだけ多くの人たちに、みなさん一人一人が、正義のための戦士として、武士として、お伝えをお願いしたいと思います。
どうもありがとうございました。
20時42分終了
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ブログ管理人の感想
今回、一番重要な発言者であるギャロ・トゥンドゥプ氏(会場横断幕や印刷物の表記ではドゥンドゥプ。トンドゥプと表記した書籍もある)は、チベットの現代史において重要な働きをされてきた歴史の生き証人である。今回のご発言でも、鄧小平や胡錦涛と直接対話された話が出てくる。ギャロ・トゥンドゥプ氏は義勇軍の指導的立場にあり、CIAとのパイプ役を務め、ゲリラとしての訓練を受けるチベット人の若者たちを米国に送り込んでいる。そのあたりについては、「中国はいかにチベットを侵略したか」に詳しい。
ペマ・ギャルポ氏は日本語が日本人以上に達者で通訳が適切で、しかもギャロ氏が非常に頭の回転が速い方なので、会場の方の質問とギャロ氏の回答がうまくかみ合って、非常に重要なことをおっしゃっていたことも、印象深かった。
ギャロ氏の発言で非常に興味深かったのは、胡錦涛の評価が巷で言われているのと大きくことなることだ。1989年のチベット蜂起のとき、大弾圧を行い、8万人以上のチベット人の殺害を指揮したと言われている胡錦涛であるが、ギャロ氏は、それは上からの命令によるものであり、彼の意志で行ったのではない、と言う。そして、彼と直接対話して、中国の困難な問題を解決する能力を有する有能な人間であると感じたという。
中国を追い詰めるために、中国の指導者がどんなにひどい存在なのかを力説するのではなく、実感した通りのことを証言されているので、ギャロ氏の主張が真実に近いのではないかと思う。また、彼が大変に器の大きな人物であることも実感した。
イリハム・マハムティ氏のご発言は何度も聞いてきたが、毎回異なる話をされており、いつも話が新鮮である。「どうして日本はここまできて、植民地にしてくれなかったのか」というウイグル人の叫び。中国に統治されるよりはいくらかマシ、というのではなく、日本に統治されれば、「自由で民主的な生活ができたかもしれない」と、日本の統治をかなり肯定的に評価している。韓国人による評価とは180度異なっているが、実際はどうなのか。
満州人や南モンゴルの人たちは日本の統治をどのように評価しているのだろうか。バイアスのかかっていない、生の声を聞いてみたい。
王氏が話していた「外務省が日本在住の中国人の民主活動家のリストを中国共産党に渡している」、これが本当だったら大変な騒ぎになるはずだが、実際のところどうなのだろうか。
出席した議員は、自民党、民主党、国民新党の所属だった。公明党、共産党、社民党の議員は一人も参加していなかった。公明党は親玉が中国と蜜月関係にあり、共産党も中国と非常に親しい。社民党も北朝鮮や中国の独裁政権下における人権弾圧に声をあげたことなど聞いたことがない。これらの3政党は人権蹂躙に対して無関心なのか。
チベット問題は、議員に対する踏み絵としても機能すると思う。
それから、ペマギャルポ氏の教え子たちが、会場の受付などを行っていたが、彼らを見ていると、ペマギャルポ氏は教育者として非常に有能だという印象を受けた。
最後に、チベット自由人権日本100人委員会に参画希望の方は下記ページをご覧下さい。
ご参画のお願い
http://pemagyal.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_f46b.html
会員申込書
http://pemagyal.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_3dd7.html
関連ページ
7・19フリーチベットin名古屋
http://hirihoukenten.iza.ne.jp/blog/entry/655858/
チベット問題は日本の問題でもあると思う方
中国に隷属しようとする政治家を落選させたい方
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千葉県在住