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日本はチベットから多くのことを学ぶことができる。優れた精神文化や深い歴史からだけではなく、中国に支配された経緯と命がけの抵抗運動から、我々が多くのことを学ぶべきだ。チベットが自由になるということは、日本が自由になるということだ。――このサイトの趣旨にご賛同いただける方は、サイト内の文章をご自由にご利用ください
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今日テレビを見ていたら、上海万博、北京のモーターショーと景気のいいニュースが流れていた。
チベットやウイグルの問題はもうはるか彼方に消えてしまったかのよう…


ダライ・ラマ法王事務所が今回の地震の募金を呼びかけています。
わずかで申し訳ないですが寄付させていただきました。

 

玉樹(ケグドゥ)地震に関する募金のお願い
http://www.tibethouse.jp/news_release/2010/100421_bokin.html

 


■参考

wiki中国・青海省玉樹チベット族自治州玉樹県地震


グーグルマップで地名のところに N33.27E96.63 をコピペすると震源地が表示されます。
山間部で、解像度がひくいため、集落らしき土地はわかっても住居は判別できず。

 

以下のブログが情報が整理されていて見やすい。
被災地の生々しい写真を多数掲載したサイトも取り上げられている。


チベット東部大地震に心が痛む
http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/2010/04/post-f7bd.html

チベット東部大地震、続報、の巻
http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/2010/04/post-d8c1.html


中国は人的支援不要、資金援助要求、その使用目的は高原エコ観光都市…
かの国で募金がまともに使われたことがあるのだろうか?




 

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2008年3月10日のチベット蜂起から2年が経過しました。
あのとき、中国は外国(の政府というより一般市民)から非難を浴びましたが、時間が経つにつれて沈静化。去年、ウイグル人に対する弾圧が報道されるとまた批判が再燃しましたが、それもまた時間が経つと沈静化。
中国がどんな非人道的なことをやっても、放っておけば何事もなかったかのようになってしまいます。
そろそろまた中国は何かやらかすでしょう。

今メディアは、餃子キャンペーンを熱心にやっています。毒餃子事件で失墜した餃子および冷凍食品の信用を、おいしそうな餃子、評判の餃子を大量にメディアが取り上げることで回復し、同時に、中国からの輸入を回復させることが目的なのでしょう。
それから、特にNHKとTBSは、中国の名所を取り上げる番組を頻繁に流しています。
日本のメディアは、外国の宣伝工作機関として、いいように利用されています。
もっとも、日本の政府自体が、国防の意識が希薄なため、隙だらけで、そこを外国につけ込まれているのだから、愛国心などない企業を操ることなど、簡単なことなのでしょう。


それでは、ダライ・ラマ日本代表部事務所のサイトにあった、チベット蜂起51周年についてのダライ・ラマ法王のメッセージを全文紹介しておきます。
 

http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/message/uprising51st.html


本日は、1959年にチベット民族が中国共産党の弾圧に対する平和的蜂起を行なってから51周年の日であると同時に、2008年3月にチベットで平和的抗議が行なわれてから2年となる特別な日です。この機会に、チベットのために命を捧げたすべての人々に敬意を表すとともに、今なおチベットで続いている弾圧が一日も早く終わりますよう祈りを捧げます。

チベット民族は何十年にもわたって弾圧に直面してきたわけですが、にもかかわらず、勇気と決意を貫き、チベット人としてのアイデンティティやチベット文化を残そうとしてきました。今日(こんにち)、チベット人の新しい世代がチベット問題に取り組んでいます。このような事実に、じつに元気づけられています。そして、今なお恐怖と弾圧に耐え続けているチベット民族の勇気を褒め称えたいと思います。

いかなる情況におかれていようとも、多民族国家のなかで平等・調和・統一を守っていく責任が全チベット民族にはあります。同時に、チベット民族としてのアイデンティティや文化も守り続けなければなりません。チベット地域では、多くのチベット人が党・政府・軍隊の責任ある職を得て働いており、彼らなりにできる方法でチベット民族を助けています。我々は、彼らが多くの前向きな取組みを行なってきたことを理解していますし、チベットが名実伴う自治を得たそのときには、引き続き彼らが責務を全うするものとかんがえています。

繰り返し申しますが、チベット問題が解決したときには、私はいかなる政治的地位に就くつもりもありませんし、チベット亡命政権のメンバーがチベット本土の政治的地位を掌握することもありません。これについてはこれまで繰り返し明言してまいりました。亡命チベット人の状況および亡命チベット人が目指しているところを理解してもらうため、私は、チベット自治区のさまざまな地域からチベット人の役人を招聘し、自由のある国で暮らしている亡命チベット人を訪問してもらっています。仕事であれ、プライベートであれ、自分自身の目で亡命チベット人の生活を見てもらいたいからです。

亡命チベット人は、独自の文化や精神的伝統を守り、育くんできました。それが同時に、チベット問題を自覚することでもあったのです。我々亡命チベット人は、子どもたちに現代教育を受けさせることができましたが同時に、伝統的価値に沿って子どもたちを養育することができたのですから、他民族の難民と比較しても幸運であったといえるでしょう。

さらに、四つの主要なチベット仏教学派とボン教の本部も亡命下にあるため、宗教の研鑽を積むためのさまざまな教育機関を再構築することもできました。これらの教育機関では、1万人を超える僧侶や尼僧が自由に勉学に励んでいます。チベット本土から亡命し続けてくる僧侶、尼僧、生徒たちがただちに教育を受けられるように、我々は常に体制を整えてきました。いま、チベット仏教は、東洋においても西洋においても先例がないほどの広がりを見せています。このことは我々に希望を与えてくれます。チベットの歴史上もっとも危機的な状況におかれている我々の、大きな慰めとなっているのです。

現在、中国指導部はチベット本土の多くの僧院において愛国再教育キャンペーンなどさまざまな政治キャンペーンを行なっています。中国指導部は、僧侶や尼僧から仏教を学び実践する機会を奪い取り、牢獄にいるような生活を強いています。そのような状況から、僧院は博物館のようになっています。チベット仏教を滅すべく意図的に行なわれていることなのです。

チベット文化には慈悲と非暴力という仏教の価値観が基本にありますが、これは中国人をはじめとする世界中の人々の価値観ともいえます。ゆえに我々チベット人は、物質的発展のみを願ってはいけないのです。そしてこれが、チベット内外のチベット人が現代教育と同様に我々の伝統的な価値観を後世に伝えていくことが大切である、と私が申し上げる理由です。とりわけ、できるだけ多くのチベット人の若者がこの分野の専門家になってくれることを期待しています。

あらゆる国の人々と友好な関係を持つことが大切であるのと同様に、チベット人同士が友好な関係を持つことが大切です。チベット人同士が争ってはいけないのです。いかなる相違があろうとも、忍耐と理解をもって解決するよう、私は、本気で呼びかけさせていただきます。

中国政府が認識しているかどうかはべつとして、チベット本土では深刻な問題が起きています。周知のように、チベットには膨大な数の中国軍が駐留し、旅行できる地域が制限されているという事実がその証拠です。これは中国・チベット双方にとってよいことではありません。ですから我々は、全力を尽くしてこの問題を解決しなければなりません。

私は、30年以上にわたって、チベットと中国の双方にとって有益となる中道政策を通してチベット問題を解決すべく、中華人民共和国との対話に入れるよう最善を尽くしてきました。中華人民共和国の憲法と自治法に則するかたちでチベット人が望んでいるところを明確に示してきましたが、残念ながら、具体的な結果は得られていません。現在の中国指導部の態度から判断するに、早急に結果を得られる見込みはほぼありません。それでもやはり、対話を求める我々の姿勢に変わりはありません。

中国・チベット双方にとって有益となる中道政策ならびにチベット人の苦闘に対する理解は、米国のオバマ大統領をはじめとする政治家や宗教家を中心に年々高まっています。非政府組織、国際社会、なかでも中国人有識者が我々を支援してくださっていることを、じつに誇りに思います。このことは、チベット問題というものが中国人とチベット人のたんなる争いではなく、中国共産党指導部の極左政策に起因する問題であることを明らかにしています。

2008年にチベットで平和的デモが行なわれて以来、中国内外の中国人有識者の手によって800件以上のチベット問題に関する記事が書かれました。私は、海外を訪問するたびに、どこへ行っても中国人と面会します。有識者や学生が中心ですが、彼らは真のおもいやりと支援の気持ちを示してくれます。中国・チベット問題は最終的には双方で解決しなければならない問題です。ですから私は、双方が理解しあえそうな機会がある度に中国人に歩み寄るようにしています。どこにいようと、チベット人は中国人と友好関係を築き、チベット問題の真実とチベットがおかれている現状を中国人に知ってもらえるよう努めることが大切だと思います。

苦難の末に弾圧が増した東トルキスタンの人々のこと、自由の拡大を求めて立ち上がり、懲役の実刑判決を受けた中国人有識者たちのことを思い起こしてください。私は、彼らと共に断固たる決意で立ち向かうことを表明したいと思います。

13億の中国人が自国や世界中で起きていることに関する情報にアクセスする自由を得ることは、表現の自由や法治と同じくらいに大切なことです。中国内部で透明化が進むならば、信頼も増していきます。そしてこの信頼こそが、調和・安定・発展を促進していくうえでの土台となるのです。

私は、チベット民族の代弁者として、チベット民族の根本的な要求を中華人民共和国のリーダーに繰り返し伝えてきました。しかしながら中国指導部には前向きな反応が見られず、私は失望しています。中国指導部は強硬路線にしがみついているかもしれませんが、国際社会を舞台に起きている政治的変化や中国の人々の物事の見方が変わってきていることから判断しますと、真実が明らかにされるときがかならず来ます。それゆえに、だれもが辛抱強く諦めないことが大切なのです。

温家宝首相が国家人民代表大会の席で繰り返し述べられた、今後の発展に向けて全チベット地域で一律に政策を実施するとする第五回チベット工作座談会における中央政府の決定を、我々は認めています。これは、我々が繰り返し表明してきた願いとも一致するのです。全チベット地域が単一の行政システムによって統治され、平等に政策が施行されることを我々も望んでいます。同様に我々は、チベット地域において、とくに遊牧・農耕地域においてこれが実施されていることを高く評価しています。しかしながら、このような発展が我々の尊い文化や言語、さらにはチベット高原の自然環境を害することがないよう常に警戒していく必要があります。大河の源流を持つチベット高原の環境破壊は、アジア全域の安寧に関わる問題でもあるからです。

この場をお借りして、世界各国のリーダー、有識者、一般市民、支援グループのみなさま、ならびに中国政府の弾圧があるにもかかわらず真実と正義を胸にチベット問題を支援し続けてくださっているみなさまに、こころから感謝の念を捧げます。とりわけ、インド政府、インド各地の州政府、惜しみない支援の手を差し伸べてくださっているインドのみなさまにこころから謝意を捧げます。

最後に、生きとし生けるものすべてのいのちの幸せと安寧を願い、祈りを捧げます。

ダライ・ラマ

2010年3月10日

(翻訳:小池美和)




 

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2010年1月9日 聖地チベット展を観覧したペマ・ギャルポ氏のコメント


「感想は思った通りで、仏像、仏画についての説明は特に問題はないですけれども、意図するものは、あくまでもチベットは中国の一部であるということをさりげなく言って、そして日本国民を騙し、世界を洗脳するための、展示会であることは確実だと思います。」

 

上野の森美術館「聖地チベット ~ポタラ宮と天空の至宝~」は1月11日が最終で、10日、11日と抗議行動がありますので、関心のある方はぜひご参加ください。



 

我々日本人はウイグルやチベットで
行われている非人道的行為に対して
中国に抗議すべきだという方は
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去年7月30日のチベット自由人権日本100人委員会シンポジウムでの、中川昭一議員のメッセージを再録します。
 



自民党 中川昭一議員

自民党 中川昭一衆議院議員
自民党 中川昭一衆議院議員
 

中川でこざいます。
日本には人の噂は75日ということわざがある。
これはいい意味でも悪い意味でも使われる。噂ではないが、日本人は私も含めて、一時期非常に関心をもったり、憤ったり、悲しんだりしたことを、時間が経つと忘れがちである。報道されないから忘れてしまうということもある。

しかし、今日お集まりのみなさんや我々は、どんなに報道の頻度が下がっても、どんなに月日が経とうとも、忘れてはならないことがある、と思っている。
たとえば毒入り餃子事件。殺人未遂事件として捜査中の問題は、今日どこかの新聞に、もう半年経ち、なんとなく風化ている、みたいな記事が出ていたが、これは絶対忘れてはならない問題である。また拉致事件もそうである。

我々日本人と同じように、 文化、伝統をもち、平和に暮らしていた人たちが、長年 大変苦しい思いをしている。そして、最近とみに弾圧をされている隣人が大勢いらっしゃる。そのことが一時期ずいぶん報道されたが、最近はどちらかというと、いやオリンピックだ、何とかだ、ということで、報道されなくなってくると、我々の思いは薄くなってくる。

しかしチベット問題というのは我々は絶対忘れてはならないということを、今日専門家の皆様のシンポジウムを通じて理解する必要がある。
これは単に外国の人が可哀想な目にあっている、ということではない。これは他人事ではない。隣人の問題であると同時に自分自身の問題として、忘れてはならない、と思っている。
私も期待しているが、オリンピックがどんなにすばらしいスポーツの祭典だとしても、それはそれ、これはこれ、と考えなければならない。

 皆様方の怒りや気持ちがあってこそ、我々政治家は活動ができる。我々に対して、これからも変わりないご支援をいただくことで、この問題に対して政治レベルで取り組むことができる。その最大のお力は皆様方の声である。

最後に、今日は多くの議員がきているが、皆様方に、今日のシンポジウムを通じて、我々をご指導いただきたい。そして、一刻も早くこの問題をまともな形で、解決したい。それを実現するためにがんばっていきたいと思いますので、ご参加いただいた皆様方、どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 

 


 



【管理人コメント】
中川氏に対して、あれだけ小馬鹿にするような発言をしていたテレビの中の人たちが、亡くなった途端、同じ口で、まったく違うことを語っている。これをつなげて放送したら、テレビの中でしゃべっている人たちは、精神分裂に見えるだろう。
しかし、中川氏が指摘したように、我々日本人は忘れっぽい。神妙な態度で中川氏の死を悼むテレビの中の人たちに、それほど違和感を感じない。

選挙にプラスにもならず、他の議員が尻込みするような問題、だが非常に重要な問題には、積極的に取り組んでこられた中川昭一氏が亡くなったことは、我が国にとって非常に大きな損失だ。

中国のガス田を空中から視察する度胸のある政治家が、他にいるだろうか? 
阿部内閣のときにも中川氏(当時自民党政調会長)は、尖閣諸島の空中視察をやろうとして、阿部首相に止められたが、他国によってがんじがらめにされている我が国の外交状況の中で、外国が反発する問題に対しても、信念をもって取り組む立派な政治家だった。

中川氏がこのとき発言していたように、我々は報道の頻度に影響されやすい。
中川氏が落選したのも、あの酩酊会見の映像を、アナウンサーやコメンテーターの小馬鹿にしたようなコメントとともに、大量に流され続けたことが大きく影響した。
阿部氏や麻生氏が総理大臣のときも、年金問題、バー通い、漢字誤読が執拗に報じられ、それが支持率低下に大きく貢献した。

だが、福田氏が総理の時はそういうことはなかったし、二階氏や山崎拓氏もネタはいくらでもあるのに、絨毯爆撃のようなバッシング報道はされない。これは偶然ではないと思う。


中川氏が指摘したように、我々は忘れやすい存在で、報道の頻度にも影響されやすい存在であることを自覚し、重要な問題をいつまでも心に留めておくことを心がけるべきだと思う。

中川昭一氏のご冥福をお祈りいたします。
 

 


 

wikiより
経済産業大臣時代、中国とのガス田問題では法的・理論的根拠による姿勢を崩さず、帝国石油に初めて試掘権を与えた。中国側の要求する共同開発についても、前提として日中中間線より中国側でも日本側に試掘を認めるよう再三要求している。また拉致問題に早くから取り組んできた政治家の一人であり、拉致議連の会長もつとめた(家族会代表の横田滋は中川を最も信頼する国会議員の1人に挙げている)。毎年靖国神社に参拝することも欠かさず、経産大臣、農水大臣の職にある際にも参拝をしている。政治家としての活動は「親父の遺言」とたびたび公言している。


2006年4月7日の記者会見で、当時の経済産業大臣で親中派の二階俊博が打ち出した「東アジアEPA(経済連携協定)」構想について、「この構想は中国の参加を想定している。昨年春に中国で起きた反日デモの、一般人や民間企業が襲われたことの総括もできていない」と異論を唱えた。中川は同日「日本は中国と経済連携協定締結の努力をするべきではない。なぜなら中国は日本国民の安全を保証できないからだ」とも語っている。さらに、中川は同年6月6日の記者会見で日本政府が凍結していた中国向け円借款の再開を決めたことについて「なぜ中国に対し、また援助するのか。正直言って分からない」と述べた。

2006年10月23日付けの毎日新聞によると、同紙の取材に、教員免許の更新制度に関連して「日教組の一部活動家は(教育基本法改正反対の)デモで騒音をまき散らしている」「(デモという)下品なやり方では生徒たちに先生と呼ばれる資格はない。免許剥奪だ」と、日教組の活動を強く批判した。

2006年12月19日、中川は産経新聞のインタビューに答え、官憲(役人、特に警察関係)による慰安婦募集の強制性を認めた1993年の「河野談話について早期に見直しを検討すべきだとの考えを示した。自身の核論議発言に関しては直後に雑誌で「最近は非核三原則に『言わせず』を加えた非核四原則どころか、『考えてもいけない』という非核五原則だ」と指摘し、国会で議論が封殺されている現状を批判した。

2007年2月、名古屋での講演会で「中国は北京オリンピックを契機に経済・軍事的台頭を終える準備を進めているのではないか。日本はあと20年もすれば中国の省になっているかもしれない」と発言し近年の中国における軍拡路線を批判・懸念するという中国脅威論を唱えた。

2007年4月15日に都内のホテルで講演した際、中国の首相である温家宝が来日したことに対して「日本のナンバー1が行ったのに、中国のナンバー3が来るというのは、外交儀礼から言っておかしい」と、中国の外交姿勢は非常識であると批判した。

2007年5月17日、安倍が掲げる価値観外交および中国の脅威に対抗するため、インドやオーストラリアとの連携を促進させるための議員連盟・「価値観外交を推進する議員の会」の旗揚げに関与する。

2007年7月6日、ラジオ番組内で1993年の従軍慰安婦問題に関する河野談話について、「(河野洋平は)自虐的な方」、「外国なんか、うそでも誇りを持って(話を)する。(日本政府が)真実と思われるものを封じ込めているのは納得できない」と発言した。

2007年11月28日、都内のホテルで開いた前述の勉強会の準備会合で東トルキスタンの人権活動家・ラビア・カーディルと会談。その席で中国による東トルキスタンとウイグル人に対する弾圧に対する強い懸念を示した。

2008年2月15日、中川は真・保守政策研究会の人権擁護法案勉強会にて、以前からの持論として同法案を第二の“治安維持法”と激しく批判した。翌16日の大阪府内の講演では、「この法案が成立すれば、私や麻生さんはブタ箱行き」と改めて批判したうえで、同法案上程阻止のため、国民運動を起こしていく考えを示した。

 

 


 

参考

チベット自由人権日本100人委員会 発足記念シンポジウム
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/32/

中国の海洋侵出
http://www.drc-jpn.org/AR-8/gomi-04j.htm



 


 

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西部邁ゼミナール
 戦後タブーをけっとばせ

腰抜け日本人よ、

中国の残忍、残酷になぜ抗議しないのか


2009年9月12日放送(東京MXテレビ)

 

西部邁ゼミナール 戦後タブーをけっとばせ 腰抜け日本人よ、中国の残忍、残酷になぜ抗議しないのか ゲスト ペマ・ギャルポ

西部邁
今日は34回目であります。
こういう言い方をしていいかどうか…亡命チベット人…
もう日本に何年になります?

ペマ・ギャルポ
44年になります。

西部
44年の長きに及んで日本亡命されつつ、チベット独立のために戦ってこられたペマ・ギャルポさんをおよびいたしまして、チベット問題、およびその反対側でありますが、中国、もう僕は誇張した言い方をしたかどうか知りませんが、「中国の残酷、残忍にどうして日本人は抗議しないのか」と、いうテーマで、ギャルポ先生におうかがいしたいと思います。

アジアの奥地で行われている事実 目を少しは開いてみては…

西部
先ほど、秋山さん、これをギャルポさんからいただいたんですけれども、こういう風に並べると一目瞭然でですね、中国というのはすごく広いと日本人は思っているんですが、実際には白地の部分だけなんですね。

実際は中国の領土は大きくない

ここは新疆でしょ、ウイグル族でしょ。ここはチベット。しかもチベットは本来こういう風に広いものであると。青海省とか四川省も含めて。こっちの方は内モンゴル。そういうもんなんですね。
しかしながら中国は、どんどんこういう風にして侵出していると。

ところで去年の3月のチベットの暴動、ほんの一時、ほんの数日間、日本人もお調子に乗って騒いでましたけどね。あれから1年半経ったら、もう何も覚えていないんですよ、日本人。
露骨な聞き方しますけれど、ちょっと腹立ちますでしょ?

ギャルポ
まあ、長く日本にいますので、そういう風というか、そのときそのときのあれですから、驚きはもうないんですけど、ただ、やっぱり残念なのは、去年は、ときたま民衆が立ち上がったり、オリンピックという材料があったから、世界的に関心が高かったんですけれども、現状は去年よりもはるかに今の方が悪いんです。

西部
ああ、そうでしょうね。

日中は私服公安、夜は武装警察 チベット全土で戒厳令状態

ギャルポ
今現在も、チベット全土において、ある意味では戒厳令がしかれているような状況の中で、あれから軍人も増えているし、今も昼間は私服の公安の人たちが見張っていて、夜になると武装警察がパトロールすると。
その中で、民衆は生活しなければなりませんので、本当にいつ衝動的な、またそういうような大きな事件があってもおかしくない状況は続いています。

西部
言ってみれば、巨大な収容所みたいなものになりつつあるんですね。

ホロコースト的なことをやっている国に何も言わない

ギャルポ
まさにその通りです。
実際、今年ウイグルでああいう問題が起きてから、トルコの首相は「あれは大虐殺だ、ジェノサイドだ」と言いましたけれども、その前の1960年代の初頭に、国際司法委員会(IJS)というところが、中国によるチベットにおける大虐殺、計画的組織的大虐殺という位置づけをしました。

そのような大虐殺をした、たとえばナチスの問題については世界中の人がいろいろ言うけれども、今、現に、そのようなホロコースト的なことをやっている国に対して、何にも言わないというところに、やっぱり、今私たちが言っている平和とか、あるいは人権とかそういうものが、決して普遍的じゃなくて…

西部
アメリカだって中国が most important state, nation であると、この場合のimportantというのは、非道いことをやっているという意味じゃないんですよね。アメリカにとって、取引先の重要な国だっていうんでしょ。
日本だって、北朝鮮の拉致問題については、貿易しないとかなんとか言っているけれども、それ以上のはるかにすごいことがチベットとか新疆ウイグル地区で行われているのに、そのことについては一言もないですものね。

それどころかチベットの場合、本当に日本人は迂闊だなと思ったのは、去年3月、新聞読んでるだけでも、あのときのチベット人の蜂起というのが、単にチベット自治区だけじゃなくて、四川省でも起こったし、青海省でも起こったですよね。

それで、あと、うかがいたいんですけど、僕、後でものの本で知ったんですけども、青海省から、チベットまでの鉄道が敷かれていて、日本語でいうと青蔵鉄道って、蔵はチベットのことですよね。青蔵鉄道っていうのが敷かれて、これ、何で敷かれたかっていうと、チベットの自然資源を中国に持っていく、というそういう鉄道ですよ。

ギャルポ
それともう一つは軍事的な目的。
去年はデモなんかがあって、少し観光客が減ったんですけれども、2007年、中国側の発表によると約400万人の観光客が来たと。だけど、チベットの人たちにとって何の得もないわけですね。

当初、チベットの人たちは、鉄道ができれば自分たちの生活が少し豊かになるか、せめて食べ物が豊富になるか、と思っていたんだけれども、増えてきたのは70万人ぐらいの中国の移民が運ばれることと、それから逆にチベットの資源をどんどん運んでいくと。いうことなんですね。

それからもう一つは、今中国政府はこの鉄道をさらにネパールにまで引っ張っていこうと。やがてインド洋に出ようとしているんですね。
そういう地政学的な目的と、それから日本でも西部大開発という、聞こえがいいんですけれども、中国がウイグルにしてもチベットにしても、この辺をなんで侵略しているかというと、資源が非常に豊かなんですよね。

それからもう一つは…

西部
簡単に言うと、あれですね。ガスと石油と…

ギャルポ
ウラニウム。最近は日本の学者の本によると、チベットではダイヤモンドも出ると。
私のふるさとでは昔は金が出てたんです。
中国にとってみれば、軍事的な目的、それから経済的な目的、この両方があるわけですから、そう簡単にはたぶん手放さないのは当然だと思います。

西部
この地図を見れば明らかですけどね。チベットの下にあるブータン、それからネパールとあって、もうネパールは王制が打倒されて、もう共産党ですからね。明らかに中国の影響下に入ったわけで。

ギャルポ
もう南アジアの国々においては、中国はアメとムチ、両方を使いながら、うまく操作しているんですね。
実際、先生、中国が、いわゆる940万平方キロメートルあるといっても、チベットだけでも220万平方キロあります。本当の中国はわずか37%ですね。それも、昔からでなくて、つい最近、第二次大戦まで中国人はこういうところに行ったことがないんですよ、先生。

日本のみなさんは、中国は昔から大きい、と。たとえば元の時代、それから清朝の時代においても同じだったと思っているんですけれども、元の時代はモンゴル人が逆に中国を侵略したんです。清の時代、満州人が侵略したのであって、中国人がここに侵略していったわけじゃないんです。
その辺を、日本の方々は、たとえば私たちに対して同情的な人でも、「中国はあんなに広いのに、そんなことしなくても」とおっしゃるけど、それは日本人の勘違いであって、中国はそんなに広くなかったんです。

今、21世紀において、中国が世界で唯一、植民地を持っている帝国主義なんです。

21世紀で唯一、植民地を持つ帝国主義の中国

秋山祐徳太子
ブータンは大丈夫なんですか。

ギャルポ
ブータンは幸いに、非常に賢い国王がおられるということで、国民総幸福量、GNHというのを提唱して、それから伝統文化を守りながら、インドの保護を上手に受けながら、防衛上の計画をきちんとしていますので、当分は大丈夫だと思います。

西部
チベットに直接じゃないけど、ウイグル地区では中国が45、6回だか核実験をやっていて、そのうちの10回が地下実験だけど、あとの35回分ぐらいは地上もくしくは空中の実験で、すごい放射能汚染を受けている。

でも同時に、四川省だって、中国の核施設がずーっとあって、それでこの前大地震で大問題が起こっているという噂はあるけれど、何も知らされませんけどね。

ギャルポ
やっぱり先生、今ですね、もうある意味で、核は無用の長物になってきたんです。
核よりももっと恐ろしい生物兵器とかそういうものを作っているんですね。

去年、今の青海省、四川省、本来のチベットで、地震がありました。そうするとある一定のところから、道路がないからとかと言って、外国人を入れないんです。
なぜ入れないのかというと、やっぱりあまりにも恐ろしい、秘密にしなければならない研究所がいっぱりあるからなんです。

西部
なるほどね。

秋山
ちょっと質問よろしいですか。
かつて、天安門事件のときには、鄧小平が一応おさえていたというイメージをみんな持っているでしょう。今、中国共産党の指導部は、今の人民解放軍をどれくらい掌握できているのかということと、武装警察ですか、あれがよくわからないと。

ギャルポ
鄧小平は、ある意味では皇帝だったんですよ。ですから、憲法上なんの地位がなくても、最高指導者という皇帝だったから、軍の方も党の方もおさえていました。しかし今の、たとえば中国共産党のあの9名の政治局常務委員の人たちは、みんなドングリの背比べで、しかも戦後生まれだとか、彼らにとっては基盤がないんですね。軍事的にも政治的にも。ほとんどがテクノクラートなんです。
だから、誰も全体を掌握して、それに命令できるような状況にないと。

一方その中国の軍は、軍閥があるんです。かつて革命を起こしたときに、活躍したときから、それが今日に継続しているんです。

ですから、中国の場合には、今でも共産党青年部と軍、あるいはもう一つは、かつて革命に貢献した人たち、偉い人たちの子供たち、この3つの勢力がお互いに牽制しながら、何とかうまくやっているというのが今の現状だと思います。

秋山
チベットも今やっぱり、解放軍の…

ギャルポ
もちろんそうです。チベットとか…

秋山
舞台がもう武装警察隊どころじゃないんですね。

ギャルポ
あの、それともう一つは武装警察というのは、鄧小平がカモフラージュで、中国の軍人を減らす、ということを言って、それから百何万人の人たちに対して、いったん軍隊を辞めさせて、警察に武器を持たせたようなもの。
ウイグルなんかだと、屯田兵みたいな形で、そこで農業をやりなさい、と。ただし、毎年一回はちゃんと軍事訓練をしていつでも軍として使えるようなものになっています。

窓を開けてうめき声が聞こえるように街全体を恐怖に陥れる拷問

西部
僕ね、ウイグルの話、ちょっと本読んだことがあって、ザワッとしたんだけれども、中国側の弾圧っていうよりも、あっさり言えば拷問ですけどね。凄まじい拷問をやって、町中いたるところでやって、しかも窓を開けて、被害者のうめき声その他が町に聞こえるように、つまり、町全体を恐怖に陥れるという、そういう風なやり方をしてたんだということを、日本に亡命してきた人の本を読んで分かったんですけどね。
そういうことは、おそらく別にウイグルのウルムチだけじゃなくて、もうチベットも含めて、いたるところで行われているわけでしょ。

数年前までは、チベットからヒマラヤを越えてインドへの亡命者というのは、毎年千何百人という規模だったけれども、去年は中国の軍隊、公安警察かもしれませんけれども、完全に防衛しているということもあって、ほんの数十人しか…要するに亡命もままならぬという…想像するとほとんど収容所と言っていいですよね。

ギャルポ
去年までは数千人の人たちが、何とかヒマラヤを越えて逃げてきたんですね。だけど、その数千人が成功しても、その3倍くらいは途中で捕まったり、途中で死んだりしているわけですね。

今回も、今年はこの前ダライ・ラマ法王の妹さんが日本に見えて、ダラムサラまでたどり着いたのは、子供たち70か80名ぐらいだとおっしゃっていました。
だから、完全に中国の方で警戒を強くして、そして途中で捕まえて連れ戻しているというような状況です。

西部
ダライラマっていうのは法王っていう意味でしょうけども、パンチェン・ラマというのは大学者という意味ですか?

ギャルポ
そう、そうです。

西部
偉大な学者という意味で、そしてパンチェン・ラマが、政治については、相当自主的な、その行政的な力を発揮して、それで中国はとうの昔に、現地のパンチェンラマを中国側に取り込んだという…

ギャルポ
それは先生、外国ではパンチェン・ラマ、ダライ・ラマと同じラマがついているから、何か正副大統領みたいに思っている人が多いんですけれども、実際はそうじゃないんです。

ダライ・ラマ法王はチベットの政治宗教上の最高の指導者で王様なんです。パンチェン・ラマは、そもそもはダライラマ法王の先生のことなんです。
ですから、国家の副王とか、副大統領ではないんです。

ただし、チベットでは輪廻転生で法王が亡くなられると、次のダライ・ラマが見つかるまでに摂政を誰かが務めなくちゃならないんです。
そういうときに、パンチェン・ラマも務めたこともあるし、それ以外の人たちも。
ですから、摂政を務められる人たちは何名かおられるわけです。

西部
ダライラマは王様だと言ったけれど、先ほど聞いたらあれでしょう、ギャルポさんの名前のギャルポというのがチベット語で王様って…

ギャルポ
私のはただの名前です(笑)
私の先祖は殿様です。昔はちゃんとチベットでは、そういう区別がありました。

西部
それから、先ほど聞いた話、ペマっていう意味は蓮の華なんですって。やはりチベット仏教ですから、仏教のあれからくる…お釈迦様の乗った蓮の…そこの殿様っていう…ご先祖は代々その地位に?

ギャルポ
四代ぐらい前までしかちょっとわからないんですけれども、いいこともやっていれば、悪いこともやっていた…

西部
それにしても中国の覇権主義、東シナ海からインド洋にかけて、中国が、中国海軍が具体的に何をやっているか話す機会はないけれども、海も陸も、っていう形で凄まじい勢いでの覇権っていうものを押し出している。
日本人はそのことを感じもしないんですね。

ギャルポ
今、21世紀に中国の支配下で起きていることは、普通の人だったらまず信じないと思いますね。

そのたびに本当は、僕はできれば、中国の方も、できれば、本当は大使館の方、そういう人にも声をかけて、来なければ仕方がないけれども、それで議論したら、もっといいな、といつも思っているんです。

西部
急に思い出しちゃったんだけれども、僕はそのチベットその他、行ったことないんですけれどもね。一番近づいたとしたら、せいぜいインドのスリナガルという、北インドですけどね。
その山奥でボーッとしてたら、結構オーストラリア人なんかも来ていて、トレッキングのために来ていて、二人で英語でしゃべったんですけれども、そうしたら、急峻の山から少年たちが、おそらく13、4だな。それが本当なんですけれど、こう直角に背中を曲げて山を下りてくる。背中にリンゴ箱、野生のリンゴですけど、リンゴ箱を僕は数えたんですけれど、僕はあれを忘れられない。6箱背負って、こうやって下りてくるのね。
そして、それを聞いたら、大体その労務者の少年たちは、tibetanかもしくはnepaliでしたね。
そしたらオーストラリア人が教えてくれたんだけれど、「おまえ、あの少年たちが大体何歳で死ぬか知っているか」と。「知らない」って言ったら、平均寿命30歳だっていうんですよね。

国を逃れたとて、またそういう、なんて言うかな、過酷な労働が待っているという。それで日本人の、僕はだんだん頭にくるけど、たらふく食べてさ、僕みたいにお腹ふくらんで…

ギャルポ
私も例外じゃありませんけれど(笑)

アジア大陸で何が起きているか想像しない 中国奥地のことを報道しないメディア

西部
なんか、そういうちょっとアジア大陸に何が起こっているかということを想像しないどころか…非道いのはやっぱり、今メディアに出てていうのも何だけれども、日本のメディア、これ日本のビジネス企業ですよ、中国とどういう取引をするかと。
それで、日本のメディアなんて、MXはあまり金が入ってこないそうだけれど、普通は大きな企業から広告費もらうために、ってことは、企業のいろんな利益の目的に反しないってことがあるから、日本のメディアだって、中国大陸の奥地で何が行われているかをほとんど報道しないんですね。
ほんのさわりだけ、ちょっと言うだけで、もうおしまい、というね。

ギャルポ
僕は、先生、もちろん共産主義にいじめられて、共産主義に対してある種のアレルギーもありますけれども、逆にモスクワがあれだけ分解されて、あの東ヨーロッパの国々がいわゆる自由化したけれど、マルクスがおっしゃったような社会は、その後に生まれたと思っているんですね。

結局、今資本主義が何でも傲慢になって、資本主義がすべていいと。で、すべてが利益のため、ということで、今逆に人々の価値も、結局労働力によって計られるようになり、利益によって計られるようになって、人の命とか国の安全とか、そういうことよりも、企業の利益が優先するようになって、僕はみなさんが共産主義崩壊とか共産主義が行き詰まったと言ってるけれども、僕は崩壊したような形の上に、逆に本当にマルクスがおっしゃった予言が的確に当たったような気がしてしょうがないんですね。

人民解放軍・公安警察が食べられなくなるまで恐るべき収容所状態を続ける気なのか

西部
そうですね。
たとえば、今の共産主義で思い出したけれど、ルーマニアのチャウセスク政権が滅びるときは、あっさり言えば、ルーマニアの軍人も警察も食べられなくなる、という、それから、ソ連が滅びたときだって、ソ連の軍人、KGBその他にちゃんとした月給が流れてこなくなる、という、そういうギリギリのところにくるまで、実はある種の弾圧、抑圧体制というのが敷かれていた。

そのことから逆算すると、そら恐ろしい話ですけど、チベットにしろウイグルにしろ、人民解放軍なり、中国の公安警察なりが、食べられなくなるまでは、恐るべき収容所状態を延々と奴等続ける気なのか、と考えると…まあ僕はもう年寄りだから、なげいてもしょうがないんですけどね。ちょっとあれですね。眉をひそめたくなるような凄まじこと…

ギャルポ
もちろん、最終的には、いままでどのような帝国も最後には滅びたし、どのような力を持った人間でもそれを継続できなかったし、ですから、中国も変わらざるをえないと思うんですね。

ですから、今残念ながら、特に今年になって、中国がいわゆる金融危機もなんとかうまくやってるし、そして、軍事的、外交的にもどんどんその伸びてきてますけれども、中国の敵は中国です。

西部
そうですね。

ギャルポ
彼ら自身が持っている様々な矛盾が、最終的には彼ら自らが滅びる原因になると僕は思っています。

西部
何か急に、こう宗教的な言い方だけれども、矛盾ていうのは単に中国の経済がまずくなるとか、そういうことだけじゃなくて、やっぱり、何十年に渡って、言ってみれば、国家として、何の正義もないような、あっさり言えば、国際社会に、もしもきっちり報道されたら、顔を赤めざるをえないような、そういうことをやり続ける国家っていうのは、やはり国民が徐々に徐々に自信を失いますからね。

ギャルポ
そうですね。

西部
そうい意味では、長期的にいえば、中国はお陀仏だろうなと思うけれども、しかし、あまりにも長期的でね(笑)僕はその頃生きてないだろうけど、ペマギャルポさんだって危ないぐらい…

ギャルポ
それはそうです。青年の時はもっと夢を持って、祖国に帰って、あれもしようこれもしようという夢がありましたけれども、最近は若い人たちに少しでも継承してもらいたいという気持ちになってきました。

西部
僕ね、秋山さん、忘れられないのは、6年か7年、7、8年前だったと思うんだけど、僕がやっていた小さな集まりにペマギャルポさんが来てくださって、そのときに、言ってみれば、声涙倶に下る大演説をされて、ちょうど、アメリカがイラクを侵略してる頃ですよ。でもそのイラク問題じゃなくて、そのときギャルポさんが報告されたエッセンスってのは、一言で言うと、「大国には気をつけろ」ってね。
これは別に中国だけじゃないんですよ。アメリカであろうが何であろうか、大国っていうのは、おのれのヘゲモニーのために、覇権の利益のために、小国を徹底的に利用するという、そういうことが歴史上延々と続いていて、今もこれからもそうであろう、そのことに気をつけろ、っていうね。
あっさり言うと、涙ながらの大演説をされて、会場百人ぐらいが、えらく感激していた…

ギャルポ
いい機会を与えていただいてありがとうございます。

秋山
今、聞かせてやりたい、みんなに。
本当にみんなにお話を聞いていただきたいですね。

ギャルポ
今、本当に日本に、チベットと同じ運命にあってほしくないですね。

西部
僕は一言、MXは小さなテレビですけれど、視聴者のみなさん、日本でウロウロ情報なんか集めてたって退屈な情報しかありませんので、アジアの奥地でどんな陰惨な、残忍な、残酷なことが行われているか、ということに、目を少しは開いてくれ、と。特に青年男女諸君、と。
ま、こういうことですね。

本当に今日は短い時間ですいませんでした。
ありがとうございました。

ギャルポ
ありがとうございました。いい機会ありがとうございました。

秋山
ありがとうございました。

 

西部(翌週の予告)
今日は他国の悲劇に対して無関心であるのはほとんど犯罪だ、というそういう話をするつもりの番組でありました。次の回は、国内に戻りまして、日本人は相も変わらず季節外れの盆踊りをやっているようでありますけれども、盆踊りのついでに、最近その地域主権という言葉まで吐かれながら、各地域が勝手気ままにやろう、などといわんばかりの風潮がひろまってますけれども、それを断固批判すべく、地方分権までは何とか認めるが、地域主権なぞという戯言はそろそろいい加減にしてもらいたい、と、いうそういう番組をやりたいと存じます。


 


ペマ・ギャルポ
昭和28年(1953年)チベット生まれ。
亜細亜大学卒。
昭和34年、インドに亡命。
昭和40年、来日。
昭和55年(1980年)ダライ・ラマ法王アジア・太平洋地区初代代表就任。
平成17年(2005年)日本国籍取得。
桐蔭横浜大学大学院法学研究科教授。
チベット文化研究所所長。
政治学博士。

著書
「迷走日本外交に物申す!-暴走する中国を止められるのか」
 北星堂書店 (2009/7/8)
「日本人が知らなかったチベットの真実」 海竜社 (2008/08)
「ならずもの国家 中国の本性―蹂躙されたチベット」 ワック (2008/08)共著
「北京五輪後のバブル崩壊―鍵を握る三つの顔」 あうん (2008/07)
「中国が隠し続けるチベットの真実」 扶桑社 (2008/5/30)
「おかげさまで生かされて―「おかげさまイズム」は21世紀の処方箋」 あうん (2007/04)
「語り継ぎたい東洋の名言88―上司から部下へ、親から子へ」 総合法令出版 (2005/05) 共著
「語り継ぎたい世界の名言100―上司から部下へ、親から子へ」 総合法令出版 (2005/01) 共著
「新国際政治学講義―お蔭様イズムの世界」 万葉舎 (2004/07)
「悪の戦争論」 あうん (2002/12)
「『日本人へ』最後の通告」 小学館 (2001/06)
「「お陰様」イズムの国際関係」 東洋堂企画出版社 (1999/4/15)
「チベット入門 」 日中出版 (1998/04)
「「国」を捨てられない日本人の悲劇」 講談社 (1998/02)
「チベット巡礼」 KDDクリエイティブ (1997/02) 共著
「日本の宗教」 総合法令出版 (1995/07)
「チベットはどうなっているのか?―チベット問題へのアプローチ」 日中出版 (1990/05)
「素顔のダライ・ラマ14世」 ぎょうせい (1990/01)
「ドルジェのたび―チベットの少年のはなし」 偕成社 (1985/01)






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