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以前紹介した、「第一回ウイグル勉強会」の内容を少し短めにしてまとめてみました。
ウイグルの現状について知りたい方はぜひお読み下さい。
(全文はこちらでどうぞ。 http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/42/ )
第一回ウイグル勉強会 平成20年8月23日(土)
講師:イリハム・マハムティ(日本ウイグル協会 会長)
大量に入植を始めた中国人
1949年、中共がウイグルに入ってきた。
国民党の残党を駆逐するため短期間滞在するだけというので、ウイグルの抵抗はまったくなかった。
この時期、ウイグル人は頭脳明晰、礼節を重んじ、平和的な民族だと我々を盛んに褒めつつ、たくさんの中国人がウイグルに入ってきた。
1955年から、中国軍は半軍半農の新疆生産建設兵団となった。新しい農業地を開拓したが、ウイグル人の土地も奪った。ウイグルで一番水が恵まれたところはすべて兵団が占拠している。
中国は民族意識を持っているウイグル人を糾弾してきたが、911テロのあと、中国は全世界に対し、我が民族を、「頭が悪く、汚いテロリストだ」と宣伝を始めた。
1990年からウイグル各地で、石油、天然ガス、鉱物資源が発見。さらにたくさんの中国人が入ってきた。
私が生まれた街(クムル、中国名ハミ)は、1949年には漢民族は2%だったが、2006年には87%になった。
学校でのウイグル語の禁止、ウイグル人教師の排斥
2000年から、ウイグルの大学でウイグル語での授業が禁止。
2002年から高校、2003年から中学、2006年からは幼稚園、小学校もすべて漢語で習うようになる。
学校でウイグル語を話すと先生に叱られる。ウイグルを話したりすると、トップの成績であっても、その栄誉が得られない。
ウイグル人教師が中国語で授業を行うのは難しい。中国は、6カ月の猶予を与えるから、中国語を完全に習得すれば、職場に戻れる、というが、半年で中国語をマスターするのは無理なので離職。その代わりに、中国本土の農村から中国人の大学生を連れてきて教師とした。
強制連行されるウイグル人女性
ウイグルの15~25才の未婚の女性が、仕事を紹介するという名目で中国本土に強制連行されている。年間8万人。
低賃金で労働させるためと、中国人の嫁にするためである。中国人は女の子が生まれると、自分の子供でも殺すか売ってしまうので、嫁不足となっているからだ。
こういうこともあった。
母親と二人暮らしの20才のウイグル人女性。母親は70才で病身。女性が母親の面倒を見ている。兄は別に所帯があり、毎日母親のところにこれない。その女性が中国当局から、内地での労働を命ぜられた。女性は、「いけません、私がいくと母は死ぬしかない」と状況を説明した。しかし、警察がやってきて、強制的に連れて行こうとした。制止した兄は逮捕され、懲役3年。その女性は連行され、内地で働かされている。
労働の環境
ウイグルではウイグル人に仕事がない。
ウイグル人女性の5人に1人が売春で生計をたてている。
毎年100万人の中国人が入ってくるぐらい仕事があるのに、なぜウイグル人にだけ仕事が見つからないか。
中国本土から、たくさんの会社がウイグルに入ってきたが、彼らははっきりと「ウイグル人はいらない」という。
その結果、ウイグルの大学生の95%が卒業後、就職できない。
それで、ウイグル人の若者の犯罪が急激に増えている。
カシュガル近辺の男性は毎年3カ月、3月から5月末まで、国のために無給の労働奉仕をさせられる。ダム建設、道路建設、川の浚渫工事、兵団の仕事などである。しかも、自分が食べる分は持参しなければならない。
宗教弾圧
ウイグルでは、断食月ラマダンに入ると、どんな職場や学校でも、昼食は無料となる。費用は国が払う。それで、誰が断食したか一発でわかる。断食が発覚すると、給料を減らされたり、退学させられたりする。
モスクには18才以下、学生、公務員、定年者、女性は、入ってはいけない。昔から仕事をやっていて、自分の力で生きてきた年寄りしか入れない。ウイグルでは自分の子供にさえ、イスラムの教えを教えてはいけない。
2004年、カシュガルで、中学校の先生が、子供たちにイスラムの話をしてあげた。子供だから聞いた話を友達に伝え、それがどんどん広がって、警察官の耳に入り、先生は3年間刑務所に入れられた。
移動の自由がない
ウイグル人は自由にウイグル内を移動できない。街から出る前に、警察に、予定を報告しなければならない。検問所で検問されるのはウイグル人だけで、漢民族は自由に通行できる。バスでは銃をもった人間が、ウイグル人に身分証の提示を求め、移動先、移動目的などを聞く。
核実験
ウイグルではこれまで、奇形、奇病の子供が生まれ、異常な病気が発生している。
私は、おかしいと思った。どうして南部だけこういう病気が起きるのか。
日本に来てから、これは核実験の結果だとわかった。
核実験は1964年から、1998年まで、ウイグルで中国政府は46回行った。
地下核実験が11回。35回は地上あるいは空中での爆発。
ウイグル人はいままで75万人ぐらい被害にあって、死んだという話があった。
実験場は砂漠だが、その砂に残った放射性物質は、30年は人に影響を与え続けるという。
外国の支持がないウイグル問題
いろんな方が、テロ以外の方法で解決すべきと主張している。
ウイグル人は1949年から今まで待ってきた。待ってきたが、中国共産党は、これまでの政策を反省して改めるというようことはなかった。逆に、弾圧は加速してきている。だから、行動するしかない、と考えているウイグル人が多数いる。
世界が助けてくれると信じた。アメリカを信じた。
でも、今まで、誰もウイグルのことを話してくれなかった。
東トルキスタンに隣接する国々は、同じ言語を話す、トルコ系の兄弟民族。だが彼らは自国の利益のために、中国に協力し、我々を弾圧している。
カザウスタン、ウズベキスタン、キルギスタン、同じくイスラムの国パキスタン等が、たくさんのウイグル人を捕まえて、送還している。送還者の半分以上が即決で死刑。
外国に逃亡したウイグル人は、集められた数千人~2万人のウイグル人の前で、見せしめの公開処刑(銃殺)にされる。
追い詰められているウイグル人
ウイグル人は最も人間の権利がなくなっている。
何の罪も犯していない人も逮捕される。
警察はウイグル人を自由に動物を連れて行くように連行する。
警察は連行先を親にも告げない。親がそれを聞いただけで罪になる。
そこまで権利がないのだから、生きていても仕方がないという考えも出てくる。
民族のために、漢民族を何人か道連れにして死んだほうがまし、と個人的に考えて、実行してしまう、ということが最近増えている。
これからもっと増える。そのことを私は確信している。
こういう政府に対して、強い怒りがあっても、中国共産党という巨大な機械の前で、ウイグル人一人では何もできないという状況がある。
自分の生活が変わらないのなら、何かやって死んだほうがいい、という考えがものすごく広がっている。
もちろんそういうことは賛成できない。
みなさんはそれを聞いてどう感じるかわからないが、自分の身に起きて感じている人間にはそれしかない。
人間に生まれて、そういうことで命を落とすことを誰が望むのか?
望む人間などいない。みんななぜそこまでやるのか。日本で幸せな生活をしているみなさんは感じないと思う。
その中国共産党を指導しているのは人間じゃないか、という考えは間違っている。
私は中国共産党の指導者や、中国共産党の下で働いている人間は、人間とは言えないと思う。
彼らが考えているのは自分の利益だけだ。
「人は自分のために行動しなければ、天から罰せられる」ということわざが中国にある。
こういう思想をもっている中国人の幹部が、他の民族のことを考えるわけはないと思う。
どうかみなさん、ウイグルの今後のこと、ぜひよろしくお願いします。
イリハムさんと来場者の質疑応答
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/43/
中国製玩具とウイグル問題
youtube
http://www.youtube.com/watch?v=0gnfMsUi4nU
英語版
http://www.youtube.com/watch?v=yTGEsLhvfls
ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7616213
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