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日本はチベットから多くのことを学ぶことができる。優れた精神文化や深い歴史からだけではなく、中国に支配された経緯と命がけの抵抗運動から、我々が多くのことを学ぶべきだ。チベットが自由になるということは、日本が自由になるということだ。――このサイトの趣旨にご賛同いただける方は、サイト内の文章をご自由にご利用ください
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NHK海外ネットワーク 2009年9月27日放送のキャスター現地中継! 「建国60年 台頭する中国のいま」で、民族問題を取り上げていたので、その部分を文字起こししました。






【長尾香里キャスター】
拡大する格差に加えて、中国が抱えている大きな課題が、民族問題です。
去年3月にはチベット自治区で暴動が起こり、今年には新疆ウイグル自治区でも暴動が起きました。
背景には、建国以来続いている多数派の漢族による少数民族地域への移住政策、そして、それに伴って起きている、民族間の経済格差があります。

 


今年7月、新疆ウイグル自治区の中心都市ウルムチで起きた暴動です。
理由は、政府の少数民族政策に対する不満です。

矛先は、自治区で政治と経済を握ってきた漢族に向けられました。



「漢族は、我々ウイグル族など少数民族を差別 している」


砂漠に点在するオアシスで、放牧などを営んできたウイグル族。
この地域に大勢の漢族が入ってきたのは、中国建国後のことです。

対立の背景には何があるのか。



漢族などの移住によって、新たにできた都市の取材が今回認められました。

ウルムチから車でおよそ2時間の石河子です。
中国建国当時、ここは何もない荒野でした。
その荒野に送り込まれたのが軍でした。



国境の警備が目的でしたが、その後漢族が続々と入植して、住宅地や農地を切り開いたのです。

今や石河子の人口は63万人。その90%以上が漢族です。

中国建国直後、軍の兵士としてこの町にやってきた陸振欧さん。
この土地は、自分たちが苦労して発展させてきたという自負を持っています。



「マイナス30度の中でも肥料をまき、畑を耕しました。沼の開墾では、蚊がやたらに多くて大変でしたよ。」


自治区では、石油などの天然資源が相次いで見つかり、開発が進みました。

中国政府はこうした開発によって、ウイグル族も共に豊かになるのだと説明してきました。



「この地域にとって、最も大事なのは、まず各民族が団結し、仲良くして、共に繁栄し、発展していくことです。」


しかし、実際には、主に実権を握る漢族に富が集中する経済構造が作られ、ウイグル族の間で不満が高まっていたのです。



中国政府はウイグル族に対して、一人っ子政策を緩和する優遇策や、民族特有の習慣を考慮して、犯罪の処分を軽くするなどの政策をとっています。



ところが、こうした政策が、漢族の強い反発を招きました。



今月初め、ウイグル族への犯罪の取り締まりが緩いなどとして、漢族が大規模な抗議デモを起こしたのです。批判の対象となったのは、自治区のトップで、中国共産党の政治局員もである王楽泉書記でした。





一党支配体制の中国で、党中央の指導者が公然と批判されるのは、極めて異例です。

少数民族からだけでなく、支持基盤である漢族からも責められる中国政府。

共産党政権の正当性が問われかねない状況が生まれつつあります。

 

中国のアキレス腱とも言われる民族問題。
建国60年の今年、新疆ウイグル自治区で起きた出来事は、中国の民族政策の難しさを浮き彫りにしています。




長尾:橋本さん、やはりこの民族間の対立感情というものは、相当根深いものがありますよね。

橋本明徳中国総局長:そうですね。

長尾:こうしてみますと、中国政府の少数民族に対する政策というのは、行き詰まり感を感じてしまうんですけれども。

橋本:はい。中国政府はですね、従来の政策に誤りはなかったとしまして、この建国60年にあたっても、民族の団結を呼び掛ける一方、これに背く動きについては、力で抑え込む、というこれまでの姿勢を変えていないんです。

ただ、先日の暴動以来ですね、私は多くの漢族の人たちから、「私たちの税金をこんなにつぎ込んで、経済を発展させてあげたのに、一体何が不満なんだ」といういらだちの声を繰り返し耳にしました。

その一方、ウイグル族の人たちからは、漢族は私たちの土地に勝手にやってきて、富の大部分を持ち帰っている、という不満の声を耳にします。

民族問題というのは、こうした経済面の対立に加えて、宗教ですとか、生活習慣の違いも絡むだけに、非常に微妙な難しい問題をはらんでいて、両者の溝は深まるばかりなんですね。

去年のチベット自治区に続いて、今年も新疆ウイグル自治区で暴動が起きたことでですね、今後は政権の内部から、この少数民族について、何らかの調整を求める声が出てくる可能性もあると思います。

長尾:中国は多民族国家ですから、それだけに難題ですよね。

橋本:そうですね。

 


西部邁氏は、チベット、ウイグル問題に関して、中国のことを、「国際社会に、もしもきっちり報道されたら、顔を赤めざるをえないような、そういうことをやり続ける国家」と表現していた。的確な表現だと思う。
いつものことながら、NHKは、その「顔を赤めざるをえないような」中国の行為についてまったく触れず、チベットやウイグルでの暴動の原因を「経済格差」による不満で強引に説明しようとしている。
ウイグル暴動のとき、たまたま家にいただけでウイグル人男性は警察に強引に連行され、「お父さんを帰して」と泣き叫んでいる女性たちの姿を、NHKは映していた。だが今回橋本総局長が取り上げたウイグル人の不満の声の中には、そのような悲劇は含まれていない。

さらに今回は、ビートたけしのTVタックルに出演していた、対日情報工作の役割を担っている中国人たちの発言と同様の「少数民族に対する優遇政策」について触れていた。少数民族は優遇され、犯罪の罪が軽くなるのだという。
新品のジャケットを着ていただけで、泥棒扱いされ、警官に殴り殺されたチベット人青年の話や、ウイグルのカシュガルでのテロ事件(実際は警察の内部抗争だった)で、無関係なウイグル人が逮捕され、遺体となって家族のもとに帰ってきた、というような、何の罪も犯していない人が殺されたという話はよく聞くが、NHKによれば、少数民族は犯罪の罪が軽くなるのだという。そしてそのことを中国人が不満に思い、民族間に溝ができているのだという。
NHKは中国が自国で宣伝していることを、そのまま垂れ流しているだけである。

ウイグル、チベット人の反発は、中国が行っている「民族浄化」政策が原因で起きているであって、「経済格差」はそれから派生したものにすぎない。
公共の電波を使用して、中国共産党が描いた、事実と大きくかけ離れた物語を、事実ではないと知りながら、国民にささやき続けるのは、中国が今も行っているジェノサイドへの荷担であり、人道に対する罪である。

NHKは「もしもきっちり報道されたら、顔を赤めざるをえないようなことをやっている放送局」である。
長尾香里さんを含む約1万人のNHK職員およびその家族は、人として恥ずかしいとは思わないのだろうか。

  

参考

西部邁ゼミナール
腰抜け日本人よ、中国の残忍、残酷になぜ抗議しないのか
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/153/

TVタックル ― 暴発直前!?東アジア情勢
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/126/

卓球少女愛ちゃんが胡錦涛と楽しく卓球していたときチベットでは…
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/39/


NHKのいう「少数民族一人っ子政策対象外の優遇」の現実

チベット人女性の人権(強制不妊手術と人工流産)
http://tibet.turigane.com/tibetanrights.html

東トルキスタンでの厳しい“計画生育
http://ameblo.jp/campanera/entry-10295046096.html



 

NHKは中国の言いなりになって
中国に都合のいい放送するのはやめろ!
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