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日本はチベットから多くのことを学ぶことができる。優れた精神文化や深い歴史からだけではなく、中国に支配された経緯と命がけの抵抗運動から、我々が多くのことを学ぶべきだ。チベットが自由になるということは、日本が自由になるということだ。――このサイトの趣旨にご賛同いただける方は、サイト内の文章をご自由にご利用ください
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http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/27/ の続き

「チベット・砕かれた仏の国」
野町和嘉(写真家)

講演で使用した写真のいくつかは野町氏のサイトにある
http://www.nomachi.com/gallery_detail10.cfm?OrderID=37
http://www.nomachi.com/essay_detail10.cfm?OrderID=99


チベットに興味をもったきっかけは、毛沢東の長征。
長征のクライマックスはチベットの地。そこを取材しようと思って最初に行った。
わずか1日で標高3000mのチベットに到達する。
中国の泥の世界のそばに、こういう大草原、雄壮な世界があるというのは衝撃だった。

これは夏の祭りで、ラマを迎えている遊牧民。

長征では、坊さんたちが逃げたあとのチベットの寺を占拠して休憩しながら北の方にいくが、その寺という寺が一つもなくなっている。

以前チベットで手に入れたおもしろい本がある。
「西蔵自治区画集」
前言には、僧侶地主貴族によって農奴が牛馬のごとく働かされていた。それを毛沢東が解放し、「毛主席の恩はヒマラヤより高く、ヤルツァンポ川よりも永遠。チベットの民は永遠に忘れない」とある。

「チベットの封建農奴制度からの解放」という建前は今もまったく変わっていない。
変えようがない。訂正したら侵略戦争だと認めることになる。

その本には、張国華司令官と笑顔の僧侶の写真。カタをかけるシーン。

毛とアボ・ガワン・ジグメの写真
チベット政府は条約を結ぶ許可を出していないのに、こういう裏切り者を毛沢東のもとに差し向けている。ダライ・ラマが選任した4人の代表が立ち会っている。チベットを中国に売り渡すことにサインしている。
チベットは如何に無謀であったか。そういう人間をわざわざ北京に送り出さなければならなかったチベットの事情がある。孤立し、外の世界とほとんど交流がなく、ダライ・ラマが成人するまでは摂政が取り仕切る。私腹を肥やす、権力闘争、国のことなんかほとんど考えていない。かなりお粗末な政治体制。
ダライラマ、9代9才、10代21才、11代18才、12代19才で亡くなっている。おおかた毒殺だと言われている。13代は57才まで生きた。
これを見る限り、ダライラマ制度は政治的に機能してたんだろうか、という疑問をもつ。
ほとんどダライラマ不在のまま、乱れた政治が続いていたんじゃないか。


西蔵公路、??公路の二つの道をつくって、本格的な侵略を始めた。
その道路の開通の写真?

封建的な文書、経典を焼却している写真
手を合わせている僧侶も写っている。

こういうのを見ると、毛沢東主義と仏教の宗教戦争。

ジョカン寺の写真。
人民解放軍の兵舎となった。
6000の寺院のうち残ったのは8個所。セラ、デブン、ギャツェノ、タシルンポ…
今我々が見ているのは80年代に再建された寺。

西チベットのトリン寺の写真
徹底的に壊されている。

チャパラン?に二つの寺がある。
そこの観音菩薩の写真。
銃弾を受け破壊されている。胸元が破られている。そこに宝物があった。
http://www.nomachi.com/essay_detail10.cfm?ItemID_b=549&orderID=99
48年か49年にインドの女流写真家が撮影した写真で原型がわかる。


破壊にはチベット人も相当関わっている。僧侶も破壊に仕向けられている。

ガンデン寺。ここに工業の材料にされるはずだった破壊された仏像が返された。
90年前後は、大きなお寺の裏にまわると、仏像などの残骸がたくさんあった。

四川省の西で、漢人とチベット人のトラブルがあった。
漢人の女性が生きたドジョウを路上で売っていた。
チベットでは魚は人の生まれ変わりだと考えられているので、チベット人は生きたドジョウを買い取って川に逃がした。漢人の女性は「ここの川の水は冷たいからそんなことをしても死んじゃうよ」と笑っていた。

デルゲ。チベット大蔵経の版木。3個所にチベット大蔵経の版木があったが、ここだけに残った。

東チベットからラサへの巡礼の写真。約4年かかる。
この人たちを見ていると、祈ることが仕事のよう。
http://www.nomachi.com/gallery_detail10.cfm?OrderID=37

東チベットの草原の写真。一番豊かな土地。4700mくらいの夏の放牧地。
チベットの大地は何千年かけて形成された腐植土の土地。これを剥がすと再生は不能。
チベット仏教の環境意識が守ってきた。

鳥葬の写真。道路脇で解体していた。11才の少年が落馬で死亡。
衝撃的だった。

他にも多数の写真を紹介していたが省略。


野町氏の写真展が9月にある。
http://www.nomachi.com/Info_ex.cfm

 

この項、あと3回続きます。
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/29/ へ続く 


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