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日本はチベットから多くのことを学ぶことができる。優れた精神文化や深い歴史からだけではなく、中国に支配された経緯と命がけの抵抗運動から、我々が多くのことを学ぶべきだ。チベットが自由になるということは、日本が自由になるということだ。――このサイトの趣旨にご賛同いただける方は、サイト内の文章をご自由にご利用ください
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http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/69/ のつづき


司会(会場からの質問)
各民族の方の最終目標は何ですか? 独立を勝ち取ることなのか、自治権の拡大等であり独立を求めるものであない、文化伝統自由が守られれば、それでよいのか、独立か否かという質問なんですが、チベットの方から順番に…。

亡命チベット人二世ツェリン氏
みなさんご存じのように、チベットの社会の中では高度な自治だけでよいのか、完全な独立を目指すべきか、という二つの大きな議論があります。この議論は特に1987年あたりから激しくなって、亡命政府がいままでやてきたのは中国の中で高度な自治が得られれば(もちろんチベット人が住んでいる地域全体を一つの地域としてということですが)、とそれが交渉の材料になっているんですが、残念ながら中国の方がいままで誠意をもって交渉していないのが現状なんです。

これは私個人の意見であり、このような意見を持っている人も結構いるんですけれども、私はやっぱり独立を目指すべきだと思います。その理由は、私個人が今まで生きてきて、心境からいえば、あなたは何人と言われたとき、私に唯一あるアイデンティティーは常に変わらない。いろいろな国に住んできたんですが、私が言いたいのは私はチベット人であると。その一言ですませたい。でもすませられない。なぜなら私が住んでいるところに溶けこまなければならないし、パスポートを取らなければならないし。

シッキムに6才まで住んでいたんですけれども、周りの子供たちと遊ぶとき、自分のことをチベット人だというふうに言ってきた。シッキムに生まれてシッキムに住んで、周りの人たちと毎日交流しているんですけれども、でも自分はチベット人という来歴をもっている。あとその後でインドに住んで大学まで行ったんですが、それでもインド人と遊んだり、周りの人と話しているときも、自分のアイデンティティーはチベットにあります。

その後モンゴルに行きました。非常に生活習慣も似ていますし、民族的にもチベットとお互いに共感を持つような民族なんですけれども、それでもそこで私はチベット人という来歴が一番強かった。今、私は日本のパスポートを持っています。日本国民になっているんですけれども、あなた何人?と聞かれたとき、日本人とは言わないと思う。それは日本人のことを嫌いなわけでもないし、尊敬しないわけではないし、どの民族にもそういった気持ちがあるわけじゃないんですけれども、自分の心の中にあるアイデンティティーはチベット人、というところが一番強い。

ではそのチベット人といったようなアイデンティティーには、まず一つは国家というものが必要だと思うんですね。言語も必要だと思う。あと国際社会に出ているときは、その民族であることを証明する書類が必要です。もし中国の中に残ってしまった場合、チベット人とは言えないと思うんです。中国人と見られることほど嫌なことはない。私にとっては。ですから中国人にはなりたくない。個人的経験からすれば。

でもチベットというものをそのまま存続させるには、独立しなければ…。中国は1930年代から思想としては、マルクス・レーニズム、共産主義を思想にして、それでどういう民族であっても同じレベルで、対等に一緒に連邦を組みましょう、というような考え方があるんですね。
ソ連がそれをやってきたんですが、中国もそういった言い方はしているんですが、実際はそうではない。漢民族が頂点に立って他の民族は支配されるというような立場の連邦であれば、彼らはいいんですけれども、それは連邦というふうにはいえないと。
この20、30年の間、中国は一応、連邦、どの民族も平等、というような形は見せてきたんですが、今回五輪の開会式を見てわかるように、完全に漢民族なんですよ。そこは。漢民族が支配する連邦みたいな感じになっているから、たとえば高度な自治というふうに名前が残ったとしても、もちろん政治は彼らが押さえるし、軍があるから今日はOKといっても、明日気分が悪くなれば、きのう言ったことを覆して、また入ってくるといったら、私たちはどうしようもないんですね。
そのような交渉は非常に弱い交渉になっていくので、永遠にチベットとして存続するには、独立を目指すしかないと思います。


世界ウイグル会議副総裁セイット・トムトルコ氏
今まで私たち三民族が同じ運命をたどってきたのは、自治区という点にあるんですね。自治区という帽子だけを私たちの頭にかぶせて、今まで2時間ほどかけて話されてきたことすべてが、自治の名の下で行われているのです。
共産党政権の下で、独裁の思想の下で、自治権というのはどの程度のものなのか、それを私たちは検討する必要があります。
あまり長く話せませんが、お話ししたいことはただ一つ、どの民族も自分の運命は自分で決める権利がある、ということです。
私たちの方針は、誰に対しても悪意で対処するものではありませんが、悪意を持つ人間に対し、私たちは抗議で回答することもできないんです。
どうもありがとうございました、


モンゴル自由連盟党幹事長オノホルド・ダイチン氏
モンゴルもまったく同じですね。独立というのは何を意味しているかということを、私たち南モンゴル人の60年間の歴史は私たちに教えてくれたんです。
モンゴル人は1911年から45年まで独立のため戦ってきたんです。しかし、共産政府、共産主義、ロシア、中国に騙されて、弾圧、融和させられて、独立しなくても共産主義を信じたら、平和で一緒に生活をできるのではないかと判断して、自治政府なったんです。

しかし、この60年間で、私たちは、中国と一緒にはなれないということがわかったのです。
だから、ここでいうのも大変失礼なんですけれども、私たちのおじいさんお父さんの選んだ道は、間違っていたということです。何で中国の中のモンゴル人は、中国の一部なのに独立する必要があるのだ、という人がいるかもしれませんが、皆さんご存じの通り、南モンゴルは今のモンゴル国の一部です。モンゴル国こそ、私たちの祖国です。かつて南モンゴルは、好きになって中国といっしょになったのではなくて、大国の弾圧の結果、こうなったのです。

日本人もよく知っている、中国が誇る万里の長城。これは何も意味しているのですか。中国人はそれを中国の偉大さを世界に知らしめるために作った物ですか? そうではないですね。漢人とモンゴル人は何千年の昔から違う国であったことを証明するものなんです。だから私たちの独立の考え、希望は変わらないです。

もちろん60年間の洗脳教育で、モンゴル人の一部に、中国の中でも私たちは幸せな生活をすることができるのではないか、という考えもあるかもしれませんが、それは間違っているということを、この60年間の歴史は私たち南モンゴル人に教えたのです。だから私たちも、南モンゴルのモンゴル人が生き残るための、一番正しい道は、独立への道だと思っております。
 

司会(会場からの質問)
モンゴル共和国と南モンゴルの人たちはお互いをどのように思っているのか、モンゴル共和国には南モンゴルの人たちを助けようという動きはあるのですか?

ダイチン氏
モンゴル国は独立国で、南モンゴルは中華人民共和国の自治区です。モンゴル国の人たちは、今の南モンゴルの人たちについて何を考えているのかということは、モンゴル人の中でもとても話題になっています。特に南モンゴルの人たちの中でとても関心のある問題です。モンゴルも南モンゴルも同じモンゴル人で、昔は言語、文字も一緒でしたが、この60年の間に、モンゴルはロシア文字を使うようになりました。受けた教育も違います。モンゴル国は、ロシアの支配の下にいたかもしれませんが、10年20年の間に民主主義の国になった。今から自分の民族の歴史を正しく理解する可能性が出てきたということです。
しかし、南モンゴルの人たちの考え方はまた違うわけです。私たちの受けてきた教育は中国の共産主義教育です。共産主義教育というのは実は漢民族の漢文化の教育です。他の民族は、中国の一部であり、漢民族の下にいるべきで、別れてはいけない、ということを、繰り返し教えられてきたのです。
だから、一部の南モンゴル人は、内モンゴルというのは中国から分離してはいけないと思っています。しかし、それ以外の人はそう思っていない。南モンゴル人のモンゴルに対する思いは、とても熱いし、期待しています。いつかモンゴル国が力をもつようになって、私たちを受け入れるのではないかという、夢のような期待を抱いているモンゴル人もいます。

歴史的にみてもそうでした。たとえば1945年、第二次世界大戦が終わった後、内モンゴル人はモンゴル国と一緒になろうとして、活動したんです。南モンゴルの東の一部で、東モンゴル自治政府を作って、そこでモンゴル人は署名をしていたんです。そんな活動をしていたんです。モンゴル国と一緒になって大モンゴル国をつくるべきではないかと署名させたこともあります。最終的には中国に入って、それはやめさせられたんですけれども。だから、今のモンゴル国の若い人たちは、内モンゴルに対してそんなに理解は深くないかもしれないですが、知識人の中には、やっぱり内モンゴルはモンゴルの一部ということを確かにわかっています。ありがとうございました。


ツェリン氏
私モンゴルに13年間住んだことがありまして、すごく面白いのは、内モンゴルの人に対する外モンゴルの人たちの気持ちというのは、どういう政治状況にあるかによって変わります。
84年に初めてモンゴルにいったときは、まだ共産主義国家だったので、内モンゴルの話は、そう?知らない、という形で、普通の学生の人たちも話題として話さないものでした。
そして90年代からモンゴルは独立して民主主義国家になって、一時期非常にパンモゴリズムということが流行して、だいたい外モンゴル人は内モンゴル人を助けてあげたいという気持ちはあるんですけれども、でもその政治的状態によってパンモンゴリズムの気持ちが強いときはバッと出るんだけれども、でないときはシラっとして、できれば助けるんだけれども、できなければしょうがない、というところもあったりするんですね。その辺は、そのときの政治状況によって特に若い人たちの気持ちは変わりやすい、というところを私は見ました。


司会
ダイチンさんは難民申請の署名を集めています。
北京五輪後の人権状況には、私が翻訳したものに詳しく書かれています。そちらをお読み下さい。
食の安全の問題について、少数民族が食べているものは、日本人が食べているものより安全なのか。

日本ウイグル協会会長イリハム・マハムティ氏
今日本で中国製の食品の問題が出てきていますが、こういう問題は私が生活していた地域でも、中国人の方々も、そういうことは十数年前からいっぱいあって知っているんです。そういう情報は外に出ないですけれどね。ミルクの問題は、十何年前ウイグルで起こったことと同じです。そのときも今と同じように、ただ工場の責任者が変わるだけです。生産するルートまたその後の生産するものも前とあまり変わらないです。
チベットやウイグル、少数民族地域と言っても、漢民族も生活しています。でも彼らは人の命を大切にすることよりも、お金を儲けることに熱心です。税収を増やすと、地方の官僚が中央にいけるので、彼らにとって人間の命はそんなに大切なものではないのです。


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チベット、ウイグル、南モンゴル問題は
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http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/68/ のつづき

国際政治学者 藤井厳喜氏
早く今の支那共産帝国を潰さないといかん、ということですが、帝国主義国家というのは何かというと、力で他の民族を弾圧して政治的に支配するということですね。これはもう、近代というのはポルトガル、スペインから始まって、イギリスもフランスも…、イギリスなんか日本と戦争して、日本も負けましたけど、イギリスも負けたんですね。大英帝国七つの海に日の沈まない、と言われた帝国が見事に滅びました。
そしてイギリス帝国がなくなったときに、民族は独立して植民地がなくなってしまった、事実上。最後までもっていたのは香港あたりですけれども、それもなくなった。フランスもなくなりまして、残っていたのはソ連という国、これも共産主義、大変な帝国主義国家。これも1991年に滅びまして、今残っているのは中共だけなんですね。これも滅びるというのは歴史の必然の法則ですよ。なるべく早く滅ぼした方がいい。

それから、今日集まっている会の本質は、人権問題じゃない、ということを申し上げたい。国家の中の少数民族がいじめられて、人権問題で可哀想だという話ではないんですね。これは侵略問題です。中国共産党政府がこういった方達が住んでいるところを侵略したんです。侵略の現行犯なんですよ。支那は。

ですからあの中で少数民族ということ自体おかしいんであって、ウイグル人がいたところは、ウイグル人が多数派だったんです。流れてきた支那人が少数民族だったんです。だから、新疆ウイグルとか自治区という言葉がおかしいんだよね。国家があってそこで自治をさせていただいているんじゃないんですよ。元々彼らの土地だった。モンゴル人の土地でありウイグル人の土地でありチベット人の土地だった。そこを侵略して侵略の現行犯で、今彼らはいるわけです。ですから現象として見ると、人権問題になるけれども、事の起こりは人権問題じゃないんです。あれは彼らの領土ではなかったわけであって、支那人が侵略したら、その侵略の現行犯として彼らがそこにいる、ということが根本問題です。
だから現象としては、人権問題、少数民族問題にさせられてしまっている。少数民族問題としてこの問題を認識しちゃいけない。侵略の現行犯であるという問題。それが根本的なことだと考えなきゃいけない。

自由なアジア、安全なアジアをつくるために、一番敵の国はやはり北朝鮮でしょう。じゃあ北朝鮮という国はなんで成り立っているんだ、というと、それは支那が応援しているからですよ。支那がサポートしていなければ、あんな国はたちまちなくなってしまうわけですね。経済制裁されたって、食糧だってなんだってどんどん北朝鮮に国境を越えて入っていく。
そしてあそこにいる北朝鮮の人間を弾圧しているのは金王朝であると同時に、それは中共支配区なんですよね。だから北朝鮮を潰そうと思ったら、支那も潰さなきゃいかんのです。そうじゃないと、本当に自由で安全なアジアはこないということだと思います。

それから、日中友好、これは絶対騙されちゃいかん。日中友好とはどういう意味かというと、支那人の頭の中では、日中友好というのは、日本人が支那人のいうことを聞く、ということなんです。あなたは日中友好に反対ですか?と言われたら、反対です! と言わなきゃダメなんですね。

前の総理大臣、福田さんという、アホで下品な人がいましたが、あの人は支那人の嫌がることはやらない。嫌がることはやらない、ということは、我々は支那人の奴隷になるということですね。こういうシンポジウムはけしからん、ということにもなるし、領土も明け渡す、ということになってくるわけです。ですから我々は日中友好に反対しなきゃいかん。
彼らの言う日中友好っていうのは、日本人が支那人のいうことを聞く、奴隷になる、ということなんです。
そして、我々が今日集まった問題の本質というのは、支那の侵略である。侵略主義国家、帝国主義国家、これが問題だと。これをいかに、平和裏にうまく潰すか、ということが、本当に我々自身が自由に、我々自身が安全になる、ということであります。

今日集まったモンゴルの人、ウイグルの人、チベットの人が、弾圧されて侵略が公認されている状況は、日本人自身が自由ではない、ということです。目の前で行われている侵略行為を知らんぷりしているということは、やがて我々がやられるということなんですよね。そういった問題を我々はしっかり認識して、みなさんの活動を、なんとか微力ながら助けていきたいと思います。
どうもありがとうございました。

 

民主党衆議院議員 松原仁氏

拓殖大学客員教授、国際問題アナリスト藤井厳喜氏
松原仁議員

みなさん、こんにちは。
ただいまご紹介にあずかりました衆議院議員の松原仁です。今日はチベット、モンゴル、ウイグル三民族の連帯シンポジウムということで、たくさんの方々がお集まりになり、大変にすばらしいことだと思っています。
ご案内のように中国政府によるチベット問題、ウイグル問題、そして内モンゴルの問題というのは極めて重要な問題です。
そして、その解決は、人権という世界の普遍概念から切り込んでいかなければいけないというのが当然であります。具体的に、どういう戦略があるのかということになってくるかと思います。
私は、歴史というものが一番重要だろう、歴史に関する事実をきちっと広く知らしめることが一番大事ではないかと思っています。つまり、チベットは歴史的には中国の一部ではなかったし、チベットに関していえば、チベットを国として承認していた国家は、毛沢東がチベットに侵入する前に、たくさんあったのです。そういう歴史的な事実を明らかにする必要があると思います。
もちろん、ウイグルにおいても、ウイグルは独自の文化をもっていた。これは中国の文献の中にも当然そういった内容が出てくると思うんですね。例えば漢詩の中に、ウイグルは中国語では回国と書くんですね、それは自分の国ではなく別の国としての認識を、たとえば、唐の時代、宋の時代の詩人が詠っているならば、それは一つの現実の証明となると思います。
また、モンゴルにおいてもそれは当然そうであります。

実は三民族と書いてありますが、満州族も入れて四民族にしたいくらいなんですが、この三民族はまだ連携をして戦っていますが、満州はさらに危機的な状況に陥っているのではないかと思います。
ただ、重要なことはやはり、中国側の文献や中国側の資料、そうしたものによって、彼らは中国ではなかったということを歴史的に証明する手法は、これは他の世界に対して、中国のの発言に矛盾があることを明らかにするものではないかと思っています。

そういう具体的な文献なり文章なり、そして同時に私は東京裁判史観の見直しも、同じ路線の話だと思いますが、やはりそれは国際法学者なるものがびしっと物事を言う、そういうシンポジウムが将来的に必要だろうと。もちろん、政治家である我々も、もちろん発言はするわけですが、政治の発言になると、お互いに政治の力対力の話になってしまう。
そうではない切り口というものが、前提になった上で、政治の発言をするということが、こういった問題の解決には必要ではないかと思っています。

しかし、怒濤のごとく、かつての満州人を殺したように、このウイグルや内モンゴル、チベットに対して、人海戦術といいますか、そこにどんどん移住させながら、そこにいる人たちを他のところに移住させる。そこに中国人が移植する。こういうことで、まさに領有権に関してグチャグチャにしてしまって、最後は中国のものであると、こういう風な議論をしようとしていること対しては、この段階で国際的なメッセージを出していく必要がまた大きいと思っています。

いったい我々に何ができるのかということを考えながら、今言ったようなことも含めて、今日会場にいる皆様とともに連帯をし、人権という観点から、チベット、ウイグル、モンゴル、そして今言った満州を含む、その他、私は他にもたくさんこういう少数民族があるのではないかと思います。そういう方々の人権を大事にすることが、結局世界の多様な文化をはぐくむことになり、それが人類の大きな財産だと思いますし、当然我々はプライドからもそれをやっていかなければならないと思っております。

皆さん、今日のシンポジウムが、まだあと時間少しあるようですが、成果の多いものになることを心よりお祈り申し上げて、はなはだ簡単でありますが、私松原仁の挨拶といたします。本日はおめでとうございました。



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司会 チベット問題を考える会代表 小林秀英氏
三民族に共通する民族浄化について、同じように語られていましたが、その中で、中国国内で三民族が連携して連帯をするのは非常に難しいだろうと思いますが、特に今後、三民族の連帯を進めるにあたって、それを支援しうる立場にある日本や欧州、米国に、どういった支援、活動を期待されるでしょうか。出席者のみなさんにおうかがいいたします。


亡命チベット人2世ツェリン氏
私たちがこれから、どこか一つの民族の力だけで、中国を倒す、根本的に解決するということは、できないと思うんですね。そこで、もちろん、ウイグル、南モンゴル、チベット、三つの民族、それとまた満州の方でどういう風に動いているかよくわからないんですけれども、もしあればそれも一緒に入る、というのが非常に重要だと思います。
最終的に中国というのは、宗教を信じない。唯一信じるのはもしかしたらお金かもしれない。お金を信じるのであれば、お金を信じる人にお金で訴えかければいいかなと思うんですね。
例えば中国がチベットに居続ける。そして中国がウイグルに居続ける。南モンゴルの中に居続ける。それが利益としてペイするか、ということを根本的に考えさせるのが一番いいかなと思いますね。それは一言でいうのは簡単に聞こえますが、そう簡単ではないと思います。

今、それらの地域に、中国の膨大な軍事が、本当に目に見える軍事、あとそれ以外に、私服の公安、これらは中国としてはかなりお金がかかっていると思うんです。それを入れても彼らは得るものがあると思うんですよ。それを1年、2年、最終的に何年やってもそれをやり続けられるか、という問題がある。
例えばあの大英帝国が崩壊したときは、やはり経済的理由が一番大きいと思います。それだけ離れた地域、あらゆるところでそれだけの軍事、また強制的に人員を配置して、それでも英国に利益があるか、というところで根本的に壊れたと思うんです。そのような意味では、今回チベットでは3月14日から騒乱が起きましたが、できれば同じ時期に私たち三つの民族がそういう行動を起こした場合、中国にいくら軍があったとしても、すべて対応できるかどうか。そういうような状況ができるように国際社会は支援してくれればという風に私たちは願うんです。

そういうとき、せめて何もできなかったとしても、国際機関を通して、中で何が起きているか、ということをせめて取材ができるくらいに……。まあ今年はサルコジとかEUの方で、そしてUSもそうですし、日本もそうだったんですけれども、まず出だしは強かったのですが、最後の最後にはまたいつもの通り、また逃げたというか、結果としてはそうなってしまいました。

私たち普通の人に何できるか。たとえば日本の普通の方々に何ができるかと言えば、それぞれ自分の地域の政治家などに働きをかけて、中国と交渉するときにちょっとでも私たち三民族の運命も考えながら、お金だけ、利益だけではなく、企業の利益、その国の利益だけではなくて、もうちょっと遠いところの政策も見ながら、一言でも発言できるような圧力を、一般の日本の方々が、自分たちの政治家に圧力をかけて、それをさらにそのような形になるように活動をしていただければ、と思います。

 

世界ウイグル会議副総裁セイット・トムトルコ氏
今日は、三民族の連帯としてシンポジウムを行っていますが、私の考えは、三民族だけではなく、中央アジアにあるカザフスタン、ウズベキスタン、キルギスタン、トルクメニスタン、こういう国々も、政府は今、中国政府に協力していますが、実はこれらの国々も中国の脅威を感じております。ですから、これから私たち三民族を始め、こういう国々とも連帯して、中国と戦わなければいけないと思っています。
なぜ私たち三民族だけの連帯ではなくて、中央アジア全体を考えなければいけないか、ということを、これから皆さんに少し説明したいと思います。

先週、ロシアと中国の国境紛争問題は、最後の一つの島を中国に返したことで、両国の間に国境問題はない、ということになりました。ロシアは小さい国でも弱い民族でもありません。これは、中国の力が強くなって、国際政治の場でも彼らの力が強くなっていることを示しています。

ですから、このままいくと、近々、中国は、今度は日本からいろんな領土の要求を始めるのではないでしょうか。
こういう問題が起こる前に、私たちは力を合わせて、それにどう対処すればいいか、ということをみんなで一緒になって考えるだけではなく、行動しなければならないと思います。ですから先ほどの藤井先生のお話、私は100%賛成しております。

今の中国共産党の支配で、中国全土で宗教を信仰することは不可能で、そこで生活する人間も、普通の人間的な感情を持っていない、という状況になっているんです。

わずか19年前のことですが、中国共産党は、89年の64天安門事件で、何も武器を持っていない学生たちに対して、しかも同じ漢民族の学生に対して、戦車まで投入しました。中国共産党は、これから、世界の他の民族に対して、どういう行動をとるのか、それを考えなければならないと思います。
それから、数カ月前、チベットの僧侶たちがただ平和的に自分たちの権利を守ろうとして行ったことに対し、中国共産党は大量の軍人を送り込んで、たくさんの人を殺し、行方不明になった方がたくさんいる、という状況になっております。

それと同じように、我が祖国東トルキスタンでも、たくさんの人間が何の罪も犯していないのに逮捕され、裁判もなしに刑務所に送り込まれ、たくさんの人が殺されてしまう状況にあります。

第二次世界大戦中に、日本の軍人たちが行ったとされる、本当かどうかわからないいろいろなことで、何度も何度も日本に謝れ謝れ、と、こういうカードを、中国共産党は今まで国際的に使ってきましたが、彼らは、今、堂々と我がウイグル民族の女性達を毎年何万人も中国本土に連れ出しています。
ですから、私たち、三民族だけではなく、全アジアのすべての民族、すべての人々に、いままで中国が行ってきたことを説明し、みんなが目覚めて、将来のことを考えるべきだ、と伝えなければなりません。

去年カザフスタンの大統領ナザルバエフは、中国の現状をみて、すべてのトルコ系の国々に対して声明文を出しました。その声明文で彼は、私たちトルコ系民族が、これから一つになって戦わないと、近いうちに中国とロシア、この二つの大きな国の犠牲になるのは間違いない、と訴えました。

カザフスタンは今から16,7年前に独立した新しい赤ん坊のような国ですが、そういう国の大統領も、自分たちの運命を理解しつつあるということは、非常に重大なことだと私は思います。

歴史において、ロシアと中国という二つの大国と戦って勝ったのは、アジアでは唯一日本だけなのです。でも、私たちにはちょっと理解できないのですけれども、現在、このすばらしい国が、アジアで行われている蛮行に対し、なぜか正義の声をあげなくなっています。

しかし、そのような先祖をもつ日本人は、必ずや再びアジアの全ての民族と連帯して、正義の力でこのアジアに平和をもたらす、と私は信じております。

最後に、私はトルコを始め、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギスタン、カザフスタン、東トルキスタン、それからチベット、モンゴル、それに日本が連帯して、お互いの安全のために、お互いの利益のために、お互いの国民のために行動し、幸福を得るときがくる、と信じております。
みなさん最後までご静聴ありがとうございました。


司会
ウイグルだけでなく、トルコ系の民族との連帯を視野に入れて、運動が展開されていくのを感じました。また先ほど藤井先生が指摘をされたように、内陸アジアと海洋アジアの連携、これもやはり、日本の側でもはっきりと自覚をする必要があるのでは、と思います。
この三つの民族は、それぞれに第二次世界大戦のときに、日本の戦いに対して、日本を支援する立場を取っておりました。
私はチベットの支援者にたびたび言うんですけれども、第二次世界大戦の最中に、チベットの僧院は、お寺をあげて、日本の戦勝祈願をしておりました。それは、戦後の教育を受けた我々にはちょっと信じられないことですけれども、これは事実なんです。
そのことを証言される高僧方もまだ生きておられる。だから直接うかがって、それが事実であることを確認できますが、日本に勝って欲しい、という戦勝祈願がされておりました。

それから、ウイグルについても、通訳をされているイリハムさんが、100人委員会が7月30日に立ち上がったときに来られて、スピーチをしてくださいました。そのとき、「日本軍にウイグルまで来て欲しかった。ウイグルは日本に侵略された方が、遙かに幸せだった」と言われたんですね。こういったことは、日本人には大変ショックなことだと思うんですね。しかし、これは日本人がこういうことを言ってくれ、と頼んで言ってもらっているわけではありません。ウイグル人の本音として、日本はなぜもう少し遠くまで来てくれなかったんだ、という声も事実あるんです。内陸アジアの海洋アジアに対する期待がかつてもあったし、今でもあるんだろうということの証拠じゃないかと思います。

またモンゴルについても、日本青年館で、セーブチベットが大きな集会を開いたときに、モンゴルの代表の方が来られて、あの方ははっきりと、「モンゴル人は日本軍と一緒になって戦いました」。声援を送っただけじゃないんです。「日本軍と我々は一緒に戦いました」と言っているんです。ですから、内陸アジアというのは、大陸のアジアに同化されるのではなく、海洋アジアに大きな期待をもっているということをうかがい知ることができるんですけれども、その自覚を、海洋アジアの我々がどれだけもちうるか、ということではないかと思います。

 

モンゴル自由連盟党幹事長オノホルド・ダイチン氏
チベットとウイグルの方がお話しした通り、三民族が一緒になって戦うということは、とても正しいことだと思います。
モンゴルというと、独立運動で戦った歴史があります。たとえば、1911年から、大モンゴル国をつくるため、モンゴル人は血を流して戦ったんです。世界大戦のあとも、モンゴル人は自分の国を救おうとして戦ったのです。しかし最終的には、ロシアと中国の間で、モンゴル国を救うことはできなかったのですが、一部名前が残って、モンゴルは中国に併合されました。
内モンゴル人は、共産主義を信じて、中国共産党を信じて、一緒になってもこの共産政府の下で、みんな平等で暮らすことができると思っていたんです。中国共産党の共産主義というのは漢民族の漢文化を押しつけて、共産主義の名の下に、他の民族を同化するということです。それは、チベットに対してもウイグルに対してもモンゴルに対してもまったく同じです。
資源を奪って、そこの人たちを同化する、浄化する政策です。文化的にも、伝統的にも、経済的にも、昔から中国とはまったく違う国であり、民族であったところを力づくで漢化するというのは、現代社会においてはとても非人道的なことです。

だから、中華人民共和国の中で暮らしているチベット、ウイグル、モンゴルというのは、運命も同じ、目指している方向も同じです。
みんな共産政府の支配を受けて、侵略を受けた人たちです。
だから、手を取り合って、連帯していくのはとても正しい方針だと思っております。

それはもちろんこれからのことですから、先ほどの人がおっしゃった通り、ただの3つの民族では足りない、それ以外にも中央アジアの国の人、日本も含めた自由民主を愛する人たちと連帯して、手を組んで、共産独裁政府を倒さないと、そこに暮らしているチベット、ウイグル、モンゴルだけでなく漢民族の人たちも幸せになることはできないです。

だから私たちはまず三民族が手を組んで、これからの方針、やり方を一緒にして、情報、戦略を一緒にして、行動するのはとても大事です。

チベット、ウイグル、モンゴルで行われた事実をまず世界に訴える必要があります。
日本、それからヨーロッパ、アメリカまで訴える必要があります。一人で訴えるより、二人三人で訴えるた方が、とても力があります。それで世界の理解、支持を得ることができます。そうすると、共産独裁社会は、いつか倒れるでしょう。すると世界は、平和を迎えることができると思います。

ありがとうございました。


評論家 宮崎正弘氏
助言などという僭越なことはできませんけれども、さっきどなかたおっしゃいましたが、中国はお金しか信仰がないから、金でやろう、と。あのー、金もダメだと思います。

北京五輪前に事前取材で北京におりました。1週間ぐらいいて、地下鉄とバスに毎日、10回乗ったんですよね。50回乗ったうちの40回、席を譲ってくれるんです。そんなに年寄りに見えるのかな。それで、自分のことしか考えない中国人が、どうして席なんか譲ってくれるんだろう、と非常に不思議に思っていたんですよね。
五輪が終わって、先々週また行っておりました。誰も席を譲ってくれない。あれは芝居なんですよ。国をあげての。
なんたって、口パク女、それから花火のインチキね、いろいろある。すべてインチキで成り立っている国なんだから。別に驚くことじゃないんですよね。

それともう一つですね。思いやりとかいうことをおっしゃいますけどもね、「思いやり」という言葉がないですよ。中国語で「惻隠の情」ってありませんよ。「根性」っていう中国語はありませんよ。
一番簡単なのは中国語には「優しい」という言葉がない。たとえばこのマイクロフォン、固いですよね。紙は柔らかい。これを「優しい」というんです。
たとえば、藤井さんのように、ごっつい体をしているけれど、心が優しい人がいる。中国人にはいないけれど。「あのー、あんた、どうして彼のことを好きになった?」と聞いたら、「だって彼は優しいじゃない」って言うんですよね。しかし、そこは漢字がないから、そこだけ日本語で言うんですよ。つまりボキャブラリがない。そういう国の人に優しさとか思いやりとかをこれから教えるというのは、私は今から一生懸命教えていこうと思うんだけれども、まあ半分以上絶望じゃないですかね。

もっと典型的な話をしますとね、お墓ですよ。宗教をまったく信じていない中国人が、しかしあの世のことは信じているんですよね。銀行券も閻魔大王が発行した地獄のお札があって、亡くなったら必ず一緒にそれも埋葬するんですけれども。

中国には208個所、反日記念館があります。この間も南京に行ってきました。反日記念館があって、革命烈士を祀っているんですよ、そこら中のお墓に。それを見たあとに、現地のガイドに必ず聞くんですけれども、「ところで、日本人のお墓はどこにあるんですか?」。エッ!敵は埋葬しない? 

日本では、たとえば源平のときに、大内を滅ぼした、陶晴賢(すえはるかた)を滅ぼした毛利は、この二人をちゃんとお祀りしているんですよ、毛利の菩提寺に。敵であったって死んだら神様。だから共に祀るんです。

中国人にその話をしたら、ポカーンとしていますよ。敵のお墓をあばいてでも、その死体にむち打つのが中国の伝統だから、なんだって日本人の墓地を祀るんだ、という発想がありますのでね。

これをまあ、今から理解させていくのは大変だろうと思いますけどね。まあ一応がんばってみようと思いますけどね。

ということで、アドバイスにはなりませんけどもね、よろしくお願いします。


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拓殖大学客員教授、国際問題アナリスト藤井厳喜氏

拓殖大学客員教授、国際問題アナリスト藤井厳喜氏
藤井厳喜氏


今日のこの会は歴史的にも非常に大事な会で、 みなさんがいらっしゃったことは非常に歴史的なイベントに参加されているということだと思います。日記を書いている方はお書きになってもいいし、ブログを書いている方は書いてください。
チベット、ウイグル、モンゴルの三民族の連帯のシンポジウムを日本人が支援して行うということは、非常に重大な意義があると思います。その会でお話をさせていただくのは光栄なことだと思います。

いちばん大事なことは、日本の国益を損じている、日本に敵対する国家、いちばん悪い国は中華人民共和国だということですね。
支那、共産帝国は、日本だけじゃなくて同時に世界最悪の悪の帝国です。これを潰すということは、日本にもいいし、チベットにもいいし、ウイグルにもモンゴルにもいいだけじゃなくて、人類のために早く潰した方がいいですね。
かつてアメリカのレーガン大統領は、ソ連のことを悪の帝国と言いましたが、まったく同じことが今の中共についても言えるわけです。ソ連は罰があたって、70年でついに潰れたわけです。中共ももうすぐ罰があたって潰れるわけです。早く、いかに速やかに潰すか、というための今日の会議だと思います。

外交というものは、だいたい戦略がなきゃいかん。戦略というのはいろんな決め方がありますが、一番大事なことは、誰が一番敵かということなんですよね。日本の国益を伸張させていく、日本の国益を守るために、何が一番敵か。これはもう支那に決まっている。今の中共帝国、これが一番日本の国益に損害を与えている。

事実、今の靖国神社のことを考えても、総理大臣が靖国神社に行けない。中国を怖がってですね、靖国神社に行けないということは、日本に魂がない政権が続いているということです。もちろん、中国は現実におそらく何十発もの核弾頭を日本の主要都市に向けて、狙いを定めている。今日現在ですよ。そして日本の南の領土も、尖閣諸島等が、着々と侵略されつつある。それだけではなくて6兆数千億円の我々のお金を吸い取って、こういう地域の人権弾圧、資源開発に使っている。最悪の国ですね。人権問題、それから、人道上の問題、環境問題、自由の問題等を含めて、世界最悪の弾圧、人道弾圧国家が中共である、というのは、間違いない事実なんです。

そういうことについて日本人は知っているか、ということこれも知らない。日本ではおしゃべりの自由はあります。マスコミでもおしゃべりの自由はあるが、言論の自由はないんですよ。こういった問題について、今日は主だったメディアが来てなきゃおかしいでしょ。でも来ていない。ということは言論の自由は日本にはないんですよ。それは弾圧しているやつがいるからで、一番強く弾圧しているのは中共政府。そういうところに頭が上がらなくて、主だったメディアはこういうことを報道すらしない、という状況ですね。

我々も着々と侵略されつつあるわけです。
そのことをまず頭において、これを潰すということは世界のためになる。漢民族のためにもなる。まあ、ためになんなくてもいいんだけど。早く潰すということは世界のために一番いいことですね。
それから、2番目は、今日はこの問題についてしゃべってくれ、というお話もありましたので、そちらでも売っていると思いますが、札幌医科大学の高田純さんという先生が書いた、「中国の核実験─シルクロードで発生した地表核爆発災害」というパンフレットがあります。これを勉強させていただきましたが、実に恐るべきことで、地上の核実験を11回やっているんです。それで直接のウイグル人、主にウイグル人で、死亡した人が19万人いる。それ以降も長い核汚染による放射線による病気を総合すると何十万人、何百万人になるかもしれません。その人たちが苦しんでいる。まずその事実が知られていない。
19万人というと、広島のピカドンで直接死んだ人の数以上でしょう。

ソ連の、カザフのセミパラチンスクでやった核汚染については結構知られるようになりました。
ソ連が崩壊して、いろんな本当の話が出てきた。しかし、中共帝国は今現在存在しておりますから、そういう情報がほとんどでない。しかし、カザフとか等々にいくと、そこで放射線の測定ができますから、それから推論しておそらく19万人の人たちが地上実験11回、地下を含めて40何回の核実験で殺されているわけです。

日本の反核非核運動はいかにインチキかということがわかりますね。中共の核に反対した人は一人もいない。そして人権運動もインチキですね。北朝鮮とか中共のこの問題について、チベットの人道問題についてやった人権団体はあるかというと、これもない。

要するに反核とか人権とか言っている人たちは、あれは日本を攻撃するときはそういうことを言うけれども、本当の意味の、人道人権をやる、本当の意味の核廃絶をやる人たちはほとんどいないということです。

この問題、ウイグルの人たち19万人の核による虐殺ですよ。これを語らずして反核運動なんて成り立たないはずなんです。
あらゆる国の核兵器に反対するということであれば、その原則はまさにこのように失われている。

詳しくはこの本を読んでいただきたいと思いますが、この事実もまた日本のマスコミもほとんど報道しておりません。一部イギリスのメディアがそれに関する番組をつくりまして、世界の何十カ国かで放映されたそうですが、日本ではいまだ放送されていないと思いますし、その事実すら我々は知らされていないということであります。

それから、次は、日本の国益を伸ばすにはどうしたらいいか、というと、一つは地政学的な考え方から我々はこれらの地域を支援しなければいけない、ということを申し上げたい。もう一つは文明論的な視点から、この地域を、この三つの民族を支援しなければならない責任が我々にはある、ということを申し上げたい。

日本は、地政学でいえば、海洋国家、シーパワーです。シーパワーですから、他のシーパワーの国、台湾からずっと南、インドあたりまで、海洋国家と連帯していく。その間で、シーレーン、自由な貿易ができるようにすることは、日本の繁栄のために決定的に重要なことです。そのためにはもちろん、アメリカとも協力しなければならない。

それからシーパワーですから、半島の国家である朝鮮、大陸国家である支那とは権益がぶつからざるをえない。好き嫌いじゃなくて、支那は共産主義の帝国じゃなくてもぶつからざるをえないです。おそらく。地政学的にそういう運命にあります。

我々がわかりやすいのは台湾から東南アジア、インド、こういった国はいまのところ、デモクラシーの国も多いですから、そういうところと仲良くやっていって、自由な交易をするということもあるでしょう。

必然的に、朝鮮と支那とは対立します。そのときに大事なのはこの三つの地域。満州もいれていいでしょう。ということは、私はアジアは一つじゃないんだ、と、アジアは三つなんだということを申し上げたい。それは海洋アジアというものと、大陸アジアというものと、内陸アジアというものがあるんですよ。

支那を牽制するためには、海洋アジアがしっかり連帯すると同時に、支那の向こう側にあります、我々と文化的に近い国、こういった国と仲良くする、そしてこういった民族が独立していくということが、 支那の力を大いにそいで、牽制することになるわけですね。また、ウイグル、チベット、最近は内モンゴルもそうですけれども、大変豊富な地下資源があることがわかっています。昔は、草原地帯、高原地帯、山岳地帯、何もないかなと思っていたら、とんでもない。チベットは先ほど宮崎さんがお話ししたように、水資源という非常に貴重な資源もあります。世界で今後、石油以上に大事になるんじゃないかと言われています。こういうところと連帯することは、日本の経済の発展のためにも大変にいいことですし、大変いい相互補完性があると思うんです。
ですから、この内陸アジアと海洋国家である日本の連携というのが非常に重要になってきます。

それからもう一つ、誰も話さないような話をしなきゃならないと思ってきたんですけれども、戦前、ツラン文明ということが言われてたんですよ。初めて聞く方も多いと思いますが、前に私、メルマガに、2年ぐらい前に書いたんですが、ツランというのはウラル・アルタイということなんです。西はウラル山脈、東はアルタイ山脈の間を、昔はツラン高原と言ったんですね。

世界の言語にはいろんな分類がありますが、皆さんご存じのインド・ヨーロッパ語族があって、それに対立して、ウラル・アルタイ語族というのがあるんです。そのウラル・アルタイ語族にチベットは違いますが、モンゴル語も、ウイグル語も、ウラル・アルタイ語で、トルコ語もそうです。これは我々の話している、主語があって客体語があって最後に動詞がくる、という構造になっています。ウラル山脈とアルタイ山脈の間で、我々の言語の原型が生まれたんです。西の方にいくとハンガリー語とフィンランド語はウラル・アルタイ語ということになっていますから、彼らは今白人と混ざってますから、外見は違いますが、ウラル・アルタイ語族の仲間なんです。日本もそうです。文法的には朝鮮もそうなんですけれども、これは支那によって汚染されているので、ほっといてですね。日本語、現満州語、モンゴル語、西はトルコ語、ハンガリー語、フィンランド語。ウイグルももちろんそうです。そうしますと、これは一つの同じ源郷と言いますか、この地域はウラル山脈とアルタイ山脈の間という言い方もありますが、海で言うと、アラル海を中心にして、西の端からカスピ海、東の端はバルハシ湖、この間の平原がツラン高原です。
ツラン文明論というのは戦前、今岡十一郎という人がいて、日本でも盛り上がったんです。要するに、こういった国とも連帯していかなければいけない。

大アジア主義だけじゃだめですよ、ということもあるわけです。あるいは白人も差別しないといってもいいかもしれないですね。そういう言語によって、あまり市場経済的じゃなくて、割と共同体経済を大事にしていくというのが、一つのツラン民族の共通点だろうということも言われてました。戦前ハンガリーでも非常に盛り上がりまして、日本ではそれに対して呼応して、そういったものを盛り上げていこう、という動きもあったわけです。そうしますと、これは、大きな文明論的な意味において、我々は非常に離れたところに住んでいますが、そういう意味の親戚なんで、あるいはこういう共通項があるところと連帯をつくっていくということは、日本という国家が繁栄し、生き延びていくためにはとても大事なことなんですね。

とにかく仲良くしましょう、といっても何か共通項がなければ連帯はできません。チベットは言語は違いますが、精神的に高い仏教の国ですね。あとモンゴルとウイグルは間違いなく我々とどっかの原型といいますか大元が一緒の民族なんですよ。その人たちを助けるということは文明論的には、日本の非常に大きな役割、使命、責務、責任があるんじゃないかというふうに思います。

どんな風に今後展開していくかわかりませんが、そういう目に見えないところ、たとえばシルクロードという言葉に我々は非常にロマンをかき立てられます。ところがこの本によるとシルクロード見学に行かない方がいいらしいんです。あそこらはいっぱい放射能が降っていますので。ローランというところがあるんですね。核実験場のすぐそばなんです。だからそこに行って知らず知らずのうちに核の汚染を受けている日本人観光客がいるんじゃないか、危ないから行かないほうがいいよ、とこの本に書いてありました。

シルクロードという言葉は今は支那人の商売に利用されていますが、でも僕は、実はこれはツランということじゃないかと思ったんですよね。ツランが懐かしいなぁ、ということが、シルクロードが懐かしいって日本人は思ったんじゃないんですかね。

別に支那人は全然懐かしくないんだけれども、なんか中央アジアのあそこらへん、我々が出てきた大元の、故郷があるっていう感じがあるんで、シルクロードと言われると、なんか懐かしいなぁという気持ちになっちゃうんじゃないかな、と。
僕はシルクロードなんて嫌いだったんですけれども、ツラン高原ということを考えてみて、ああなるほどな、と。あそこらへんが元々日本人の源郷であって、言葉からすればあそこから我々の言葉が来たのは間違いない。
語彙、単語は南の方からいろんな単語が入っていて、いろんな人たちが来たんだけれども、日本民族の原型はそこにある、源郷はそこにあるじゃないかというふうに思います。

たとえばフィンランド人なんていうのは今ヨーロッパ人ですが、フィンランド人の友達がいて、お母さんが日本語に親しみを非常に感じる、と。日本語の上達も非常に速かったと言っておりました。ですから、大アジア主義というのは反省した方がいい、ということもあります。大アジア主義をちゃんと反省して、問題を反省すべきいちばん良い場所だと思いますが、要するに大陸アジアの朝鮮とか支那とかと組んでも無駄だし、組めないんだということなんですよね。
海洋アジアはだいたい私たちと気持ちも通じる。支那の向こう側にあるこういう国の人たちとも気持ちはよく通じる。トルコもそうですから。過日お話をうかがいましたが、ウイグルの独立運動を一番活発にできる拠点になるのは、おそらくトルコと日本だろう、という話を聞きましたけれども、それは文明論的に、言語学的に我々はつながっているからなんですね。それは単に我々が今の中共政府を攻撃するのにいい材料だということだけではなくて、我々にはそういう文明論的な責任、使命があるじゃないかということでございます。

以上です。

 


亡命チベット人2世ツェリン氏
 

亡命チベット人2世ツェリン氏
ツェリン氏


ツェリンと申します。
今はインドですが、当時独立していたシッキム王国で生まれました。そしてインドで亡命チベット人2世として長い間住んでいまして、その後モンゴルに13年間ぐらい留学と仕事で住んでいました。そして日本に来て10年になります。今日はせっかくの休みの日に集まっていただきまして、ありがとうございました。また、皆様がここに集まってくださっているということは、チベット、ウイグル、モンゴルなどの運命、そしてそれはもちろん日本の運命もそこにかかってきていると思いますが、その辺を全部ある程度関心をもって、なんとか動かなければいけない、というような方々が集まっていると思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/68/ につづく 


藤井厳喜公式WEBサイト
http://www.gemki-fujii.com/
(藤井氏はラジオ番組で田嶋陽子を論破して泣かしたことがある)


藤井氏の話に出てくるBBC製作の東トルキスタンの核被害の
惨状を取材したドキュメンタリー、「シルクロードの死神」
 Death on the Silk Road
Over 45 nuclear tests in East Turkistan by Chinese government (youtube)
http://jp.youtube.com/watch?v=akfpO1cr_kY
http://jp.youtube.com/watch?v=vdKcoTcKbi4
http://jp.youtube.com/watch?v=E8yUDAYi9jY

 



他に次の2点が、高田先生の著書でお薦めのもの。
核爆発災害―そのとき何が起こるのか (中公新書 1895)
世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)





 

チベット、ウイグル、南モンゴル問題は
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評論家 宮崎正弘氏

評論家 宮崎正弘氏
宮崎正弘氏

おまたせいたしました。
今日は参加者の方を拝見しておりますと、台湾関係の方が多いですよね。特に台湾独立運動の方。そのことも含めましてちょっと…。それから、ちょっと進行が速いものですから、私は10分間しか時間はないんですが、ちょっと勝手に延長して15分くらいしゃべらせていただきたいと思います。

まず、ウイグルとチベットと南モンゴルに関して、簡単な報告をうかがいましたが、日本人から見た現場はどうなっているかというお話をざっとさせていただいて、それから三地域における中国共産党支配の特徴の共通項についてお話ししていきたいと思います。

北の方からまいりますと、日本がかつて建国した国があります。満州帝国。今の中華人民共和国の中では、黒竜江省、吉林省、遼寧省プラス今の内蒙古省と、昔、熱河省というのがありました。それから河北省の一部。これだけ広い国土を実は中国は支配したことがなくて、それで日本が入ったようなんですよね。
今中国はなんて言っているかというと、満州帝国というのは、あれは日本が搾取した植民地であるとかなんとかまあ、とてつもなく奇妙なことを言っていますがね。

今申し上げた中で、内蒙古省の北の方に満州里というところがあるんですね。これはロシア国境です。それからそのそばにハイラルというところがあります。
ここは、さっきモンゴルの方がおっしゃったように、フロンベール、日本語で読むとホロンバイルにあって、この今のモンゴルとの国境付近にハルハ河というのがあって、ここでノモンハンが戦われたんですね。
私はもちろんそのノモンハンの現場にも行きましたけれども、全く何もないんですよ。地平線と空しかない。たまに広告塔があって、その広告塔を目指して行くんだけれども、どこがいったいノモンハンの戦場なのか全然わかりませんでした。私はタクシーを雇って行ったんですけれども、向こうからオートバイが来たものですから、止めて、「ノモンハンってどこだ」と聞くと、「いや全然知らないけれども、その辺に部落があるからそこへ行け」と。それで行ったんですが、全然わからない。うろうろしていたら、人民解放軍の兵舎があった。そこへ行きました。ちょうど何か訓練をやっていたので、しばらく待って、それで「昔ノモンハンというところで戦争があったが、その現場に行きたい」と言うと、小隊長が、「ちょっと待ってろ、案内してやる」と、日本人をその現場まで案内してくれましたが、砲弾の跡で、「和平」、日本でいう「平和」ですが、和平と書いてあって、昔日本が造った見張り台がそのまま残ってあった。というところが、内蒙古省の北端です。

 この省の省都はフフホトです。フフホトも行くと分かりますが、近くに空があります。星がきれいで、空気もきれいで、それで私の雇った運転手というのも、明らかに酔っぱらい運転でした。無茶苦茶運転しながらホテルへ行くんですが、とにかく、北京とか上海と比べると非常に生活水準が低いです。
それで翌日町をうろうろと歩くと、いろいろ何かおかしなことがある、まぁ、すべてがおかしいんですよ。だいたい道路はでこぼこで、ドブ水で、まともな水道はないし、よくこんなところで生活なさっているなぁ、という気がしました。

今内モンゴルの話だけでこれだけ時間が経ちましたので、次にチベットにいきます。

チベットは、実はついこの間まで、中国の国内観光のトップだった。年間中国人が400万人行くんですよね。ジャンボジェットが次から次から飛行場へ着いて、飛行場からラサの市内までジープでぶっとばしても1時間ぐらいかかります。どういうわけか、そのランドクルーザーはみんな三菱。そして、ラサへ入ると、お寺のまわりは警官が多いんです。
表通りを見ていると、タクシーの運ちゃんは漢族、人力車はチベット人。それからビールを置いているバーに入ると、経営者はだいたい漢族。アメリカ人が経営しているバーもありますが。ものすごく職業差別があるんですよね。
私はちょっとビールがすきなもので、4000mのラサでビールを飲んだらどうなるんだろう、と、実験しましたが、全然酔わない。それでバーに夜行きまして、ウィスキーを飲んで、一日3杯飲めるんですよね。それで何ともない。
高山病ってどうやったらかかるんだろう、と思って、最後の晩に4杯飲んだら、頭が痛くなって全然眠られない。ああ、これが高山病、ということがよくわかったんですけれどもね。

ということは、漢族があそこに押し入っても、高山病でバタバタ倒れるんですよね。チベットの鉄道を作りましたよね。あれで人夫が相当倒れて、それから人民解放軍が行ってますね。今だいたい50万人いるんじゃないかと言われていますが、やっぱり高山病でバタバタ倒れるんですよね。
そもそも今の胡錦涛さんは、チベット書記に任命されて、ほとんどあそこにいなかった。お隣の四川省の成都にいたんです。なぜかというと、高山病で、あんな4000mのところには住めない。

それで成都から指令をしていたというのが事実らしいんです。

次にウイグルです。
他のイスラム圏に行くと、朝の5時か6時半から、アラーアクバール、と言って、教会から荘厳な宗教の音楽が聞こえてきますが、ウイグルへ行ったらどこからも…、モスクはあるんですよね。朝モスクへ行ったって人は集まっていない。宗教音楽は聞こえない。 非常に奇妙な静けさです。

もっとお話したいのですが、この三つをうろうろ周りながら考えたことは、中国共産党っていうのは、この三つの地域において、支配のやり方、ノウハウに共通点がある、ということ。
7つぐらいあるんですよね。

さっきもおっしゃっていましたけれども、言葉、言葉を取り上げた。小学校1年生もしくは小学校3年生から現地の言葉を学校で使ってはいけない。それから、歴史教育はもちろんいけない。ですから、独特の伝統音楽を踊ったら逮捕される、とまあめちゃくちゃなことをやっています。

チベットの居住区に行って、若い女性のあんまさんに足をもんでもらったんです。あんまり疲れてね。それでどこの人だと聞いたら、色は白いのでチベット人だと思わなかったが、チベット人だって言うんですよね。
「チベットの言葉をしゃべれますか」と聞くと「全然しゃべれない」って言うんですよね。その22,3才のチベットの女性が。それでおったまげましてね、というよりもあることを思いだしたんです。
20年前に国民党独裁の台湾で、国民党のチベット委員会というのがあって、そのトップにインタビューしたことがあるんですが、チベットに行って報告書を書いたと。じゃあ、その報告書を見せてくれ、と言ったらなんと、「漢族とチベットとの融和が進んでいて、もう不満はどこにもない」と書いてあるんです。ええっ、そんな馬鹿な、と。
これ、同じなんですよ。国民党があのとき言ってたのは、蒋経国は、300年前に来たのと、30年前に来たのと、同じ民族だから、30年と300年はもう同じじゃないか、と。こういう論法だったでしょう。
ですから、中国の漢族といいますかね、この支配者民族というのは、考えることは台湾にいても北京にいても同じである、ということがわかります。

まず1番が、その言語教育を取り上げて、歴史教育を否定している。ということはだんだんだんだん独特の民族の記憶を失いつつある、というのが最大の特色です。

2番目は、行政ですけれども、少数民族優遇政策をとっている、と中国共産党は盛んに宣伝をしていますが、とってはいないだろう。それで職業差別とかいろいろあります。
要するにあそこは漢族の支配地域に行っても同じなんですよ。行政というのはないんです。あるのは党だけなんです。党の細胞は全国津々浦々に組織されているけれども、行政は、党が、表看板でここは行政ですよ、と言っているだけです。
区役所に行きます。「印鑑証明書をください」。全然知らん顔をしています。「印鑑証明書…」「うるせぇ、帰れ!」二日目に行くんですよね。「印鑑証明書をください」。「きのうも言っただろう、帰れ」。3日目に賄賂を持って行くとくれるんです。これが行政なんですよね、中国の。
それよりも末端にあるのが党の細胞であって、それがウイグルにもチベットにもモンゴルにもある。これを1日やそこらで打倒するというのはなかなか難しい。

3番目の特徴ですが、その地域にある資源を平気で強奪して、なおかつそれをこの国のこの地域の経済発展のために我々は寄与している、と言っているわけですよ。ウイグルでは天然ガスと石油が出ますよね。砂漠の真ん中にあったコルラなんていう都市は、今や50万都市ですよ。飛行場ができた。砂漠の真ん中に。
そこからパイプラインを敷いて、どんどん生産されるガスはみんな4200kmパイプラインを敷いて上海にもっていってるんですよね。誰が使っているのか、というとみんな上海の人間じゃないですか。
そういうことを平気でやる。
チベットからもちろんレアメタルを強奪していますけれども、何を一番取っているといったら、水ですよね。エベレストの水、チベット高原の水が、長江と黄河に流れ出して、中国人の水資源というのはみんなチベットのお世話になっているにもかかわらず、「チベットを我々が養ってやっているんだ」と非常に僭越なことを言い出している、というのが三番目の特徴ですね。

4番目の特徴は、徹底的な宗教弾圧。日本の新聞は抽象的に「宗教弾圧」と書いていますが、現実は何かというと、ポタラ宮殿に行くと、1000ぐらい部屋があるんです。全部見るのに三日ぐらいかけないと見れません。フロアごとに私服警官がいて、公安がいて、公安の机がありますよ。それから、ジョカンというのは、チベット仏教徒は右回り、時計回りですよね。ところが、漢族はわざわざ左に回る。そういうような不埒なことをやっています。チベット仏教に限らないんですが、キリスト教もイスラム教もその他のいろんな宗教も、みんな表だった寺院の中にはかならず公安がいてデスクがあって、大きな寺院になるとパトカーが常駐している。これが「宗教の自由」の実態ですけれどもね。それもまた三地域同じです。

次に、5番目の特徴は、都市設計が似ている。ウイグルの首都ウルムチは今400万都市ぐらいですかね。これはほとんど80%90%漢族。ところが、その原住民がいてお寺があったら、その周りに違う宗派を置いている。これはチベットでいうと、ラサのチベット仏教の隣に、かならずイスラム寺院を建てて、その地域には違う民族を呼んできて、そこに住まわせる。民族隔離プラスその地域における住民の隔離をやっています。これはフフホトも何もかもみんな似ているんですよ。そうやって宗派を分断しているという、非常に、奇妙、奇妙じゃなくて巧妙な支配のノウハウをもっている、ということを指摘させていただきたいと思います。

6番目、これは民族浄化。これも各民族代表の方がおっしゃいましたが、どんどんどんどん、その都市へ、その地域の若い女性をもってきて、漢族と通婚させる。山東省にいたっては、ウイグルから女性を数万人引っ張ってきて、寮に住まわせて外に出さない。あんたは漢族の男と結婚しなさい、というようなことが今進んでいるんです。なぜかというと、女性の方も、結婚した方が経済的に豊かになれるんです。雇用がある、賃金が上がる、それからいろんな特典がありますからね。病院にも通える。しかし、それを蹴っても、一番大事なものは民族の独立、民族精神の享受である、ということなんですけどね、だんだんだんだん年月が経ってくると、そういうことも忘れる人が多い。他の国じゃなくて、我が日本がそうじゃないですか。
大和民族なんて今やどこにもないし、特攻の精神なんて言ってもまあ、今日ここにいる人くらいでね、日本の中じゃ珍しい人種でしょ。そういう意味では、だんだんだんだん民族精神の風化が進んでいる、ということをもうしあげたい。

もう時間となりましたのでもう1点、7つ目ですが、要するに軍隊中心なんですよね。
チベット(昔のチベットの地域)に駐留している人民解放軍はおおよそ50万人と言われています。ウイグルに駐屯している解放軍はおおよそ70万人います。こうやってみていくと、中国の軍隊は確かに235万人いるけれども、そんなに強いのか。そうじゃなくて、自分たちの中に向いた軍隊であるという特徴があるんですね。


いずれにしても、孫文先生がおっしゃったのは民権民族民政。今次に指導者になろうとしているあのおっさん、習近平は、三真主義って言ってるんですよね。野球の三振じゃなくて、三つのまこと。それが、民を愛し、それからなんだっけ、民のための、民による政治、だとかなんとか、まったく意味不明のことを言っている。だから、これ、三真主義じゃなくて、三つの嘘主義と言ったほうがいいんじゃないかと思いますがね。

そういう特徴をもった人たちを相手に、これからも三民族の団結というのはますます重要になっていくだろうと、いうふうに思います。

どうもありがとうございました。


http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/67/ へつづく

 



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