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自由への道――チベット 国際人権週間デモ
2008年12月6日(土)
出発場所:新宿区「柏木公園」集合:13:00~行進:13:30~
到着場所:四谷区「新宿公園」
久しぶりにデモに行ってきた。参加者は70名ぐらいだろうか。夏の頃に比べるとかなり人数が減った。2ちゃんねるでの告知もあまり目立たなかったように思う。
デモは大きな問題はなく終了したが、デモ行進の途中で文句を言いに、デモの先頭に向かっていった中国人?がいたが、警官に制止されていた。ここは中国ではなく、日本なのに、怖いですね。
今回も出発前の挨拶を文字起こしした。
チベット交流会 西依氏
皆様こんにちは。チベット交流会の西依です。
新宿に戻ってきたのは16年ぶりです。これまでいろんなことを、チベットのことを横浜中心でやってました。その中でいつも文化や音楽や講演会をやっている中で、常々言ってきたのは、今回3月に起きたようなチベットの事件があるんだ、それを皆さん心にとめておいてください、ということです。
そういう意味では今年の3月、チベット本土で起きた悲劇的な虐殺から、5月の聖火リレー、長野、続いてオリンピック、日本の中でもいろいろと皆さんが行動したんですけれども、その中で祭り的な雰囲気でチベットに関わってきた人たちが大部分いたのではないかと思います。
今回集まってくださった方達は、本当にチベットのことを何とかしていきたい、そういう思いの人たちが、来てくださったと信じています。チベットのことをわずかでも、みなさんと一緒に解決に向けて進んでいけるようがんばりたいと思います。
また新宿という場所柄、中国人もたくさんいます。日本の中にもうどこに行っても、横浜も中国人のいないところはありません。その私たちの身近にいる中国人にも、少しずつでもいいからチベットの現状を伝えて、訴え続けて、日本人と中国人が話し合いをして、チベット人が話していけるそんな場を、どんどん私たちの身近なところから作っていければ、最高だと思いますので、よろしくお願いいたします。
在日チベット人コミュニティー代表のカルデンさん
こんにちは。本当に今日たくさんの人に集まっていただき、そしてチベット交流会の西依さん、善光寺の若麻績(わかおみ)さんがいらっしゃいまして、本当に力になるんじゃないかなと思って、本当にありがとうございます。
3月から、もう12月になるんで、それから我々ずっとがんばってきて、ほんとにいままで、それは無駄になってますか、といったら絶対無駄になっていないと思います。
現在チベットという国の中で何が起こっているのか、どれくらい自由があるか、どれくらい中国の政府に殺されているとか、みんな多分ご存じと思います。ですから、私はここで多分たくさん説明する必要ないんじゃないかと思います。
我々は本当に自由のある国の中で、例えば日本という国の中で、我々はデモとかいつでもできるのですが、チベットの中にいるチベット人たちは、自由なデモをしたいと思ってますが、なかなかできないですね。いつ殺されるか分からない状況なんです。ですから続けて、デモなり世界にチベットのことをアピールして、チベット旗をもってチベットはそういう国だよという風に言っていただければ。続けるのが一番大事じゃないかなと思います。よろしくお願いいたします。
そして、多分皆さんご存じと思いますが、11月17日、1週間くらいかけてダラムサラで大きなチベットの会議をやったんですが、何が一番大事かというと、一緒になる、多分みなさん迷っているところあると思う。独立を目指している人と、高度の自治区という、二つ。どっちがいいだろう、どっちが正しい、どっちが悪い、私はどっちも悪いと思いませんね。私が思っているのが、独立を目指している人たちに対しても、我々は協力してあげなければならない。そして高度の自治区をやっている活動に対しても協力してあげなければならない。それが一番大切じゃないかなと思います。
みんなと一緒になって、やっぱり別々じゃなくて、一つの力になって、巨大な中国に戦うことができるんじゃないかなと私は信じていますので、皆さんも迷わずに、独立目指している人にも背中を向けずに、応援してあげること、高度の自治区を目指している人に対しても一生懸命応援してあげることがいちばん大事じゃないかなと思います。
ということでこれからも皆さんチベットのことを関心をもって、友達や親や誰に対してもたくさん知らせることが一番大切と思いますので、皆さんよろしくお願いいたします。
善光寺徳行坊住職 若麻績(わかおみ)敬史さま
このブログのタイトルバックの少年パンチェンラマは阿弥陀如来の化身とされるが、
善光寺の御本尊がその阿弥陀如来である。
皆様おはようございます。
いままでこういった集会でお話をしていただきたいと言われたことが2度あるんですけれども、2度ともお断りをしてきましたが、今回西依さんでいらっしゃいましたので、お受けさせていただきました。
何で私がこんなガラガラを持っているかと言いますと、ガラガラ持たなければいけなくて、今日はちょっと東京に参りました。実は今カルデンさんがおっしゃったこと、それに通ずることで一言触れたいと思います。
私、9時50分から30分、東京のあるお寺の場所で、ある方にお会いしました。日本を代表する宗派の、ある派の管長さんです。中国に76回行ってらっしゃる方。日本の仏教界の中では最大の中国寄りのお坊さんでいらっしゃいます。お寺を4つ復興されました。ただその方はダライ・ラマ法王猊下と二度三度すでにお会いされてらっしゃるんですね。
その方が、じゃあ76回中国に入ったからといって、その方が中国寄りかと言うと、事実関係は中国寄りですけれど、心は中国の中の数多くの人たちの心を見ようとされていて、心でつながろうとされてらっしゃる。
そして、同じようにダライラマ法王猊下とお会いされて、法王猊下のお言葉を聞いていらっしゃいます。重要なのはですね、私たちが、様々な残虐なことを知りえてしまった私たちがですよ、それをもとに私たちがその人を恨んだり、憎んだり、戦いをするにあたって、恨みでもって戦うことを私たちは捨てていくべきだということなんです。
それを実践されることができているのは、日本国内のチベットの方々であり、カルデンさん方であることは、みなさんよくご存じだと思います。
オリンピックの際、収録されました様々な映像の中で、とても印象的な映像がございました。それは、終わった後、1時間ぐらい特集でしたか、ニュースの中でございましたよね。中国人の今回動員された学生さん方に、高速のサービスエリアでカルデンさんが話しかけて、握手を求め続けた、あの映像を見てらっしゃいますよね。
あれは、実は勝ち負けが、人間は、世の中は、あったりなかったりする。あれはすべてカルデンさんが勝ちです。勝ち負けで判断した場合。あの心が実は優れた心です。相手とコミュニケーションしよう、話をしよう、それで握手をしたい。この心です。この心というのは高い心であって、広い心です。様々な悪しき心が私たちの目の前にある。日本国内でも同じですし、このチベットに関わってはとくにそうだと思います。しかし、私たちはその心を目の前にしても、同じ心になってはいけないんです。それこそダライラマ法王猊下が「いちばんいけないことです」とおっしゃってることです。
願わくば、そういった一つ一つの見聞きしてしまった恐るべきこと、悲しみのことを、私たちの心の中の、心の泉の、瓶を低く持ちまして、一つ一つをその中に沈めていく、沈めて行きながら、それでも私たちは前をみて、それでも上を仰ぎ見て、より広い心をもつ努力を一人一人がして、日本におられますチベットの人たちの心に寄り添い、そして中国人達とも、彼らとも話をして対話をして、彼ら自身の一人一人に私たちが心を伝えていくことが、とても重要だと思います。
中国の人だから全部チベットを悪く思っている、そうとは限りません。やはり少数民族の人、田舎で貧しい暮らしをしている人はチベットや少数民族の人たちに対して、連帯とか悲しみの心とか、自分たちと同じ苦しみをもっているんだという風に思ってたりします。
都会に住んでいても、苦労している中国人の中で、悪いことをしないで生きていこうと思っている人もいます。そういう人たちと私たちが結びつくことによって、心がつながることによって、もっと広い心でチベットを理解していただくことが、かなうことになります。
そういった意味で今日お集まりの皆様方は、一人一人がそういうお使いができる方です。
仏様神様はそれを願っています。ダライラマ法王猊下もそれを願っています。私たちがチベットの旗を持つとき、チベットの旗を仰ぎ見るとき、そのチベットの方々が信じている仏というものがあって、であるがゆえに、ここまでこられることができた。であるがゆえに、あれだけ心清らかでおられるということを私たちも学ばなければならないのです。同様の心をもって、チベットを支える、同様の心をもってチベットがフリーであることを願い、同様の心をもって、中国の人たちのところにも話をして、つながって、心通じ合って、伝えるべきことを伝えていって、同じような心になっていただくことを願いながら、行動していただくことをせつにお願いいたします。
私は所詮坊主でございます。どうしてもこういう話の仕方になってしまうことをお許しいただければ、と。世の中は争いに満ちた世の中であるがゆえに、争いに満ちない世の中を作っていかなければならないのが、私たち人間の使命です。
それで皆様お一人お一人がそれを実現していく、果たしていく、伝えていくお役目があるということを、心の中に、しっかりともっていただきたいことをお願い申し上げます。
善光寺の坊主として申し上げることは以上です。
ありがとうございます。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表
ラクパ・ツォコ氏からのメッセージ
世界人権デーに向けて
世界人権デーにチベットの深刻な状況をとりあげていただき、どうもありがとうございました。
チベット交流会代表の西依氏をはじめ、関係者に心からお礼を申し上げます。
今年3月10日以降、チベット国内では平和的なデモ行進を行っただけで大勢のチベット人が犠牲になりました。この中国政府の無差別の殺害に対し、チベット全土、ウ・ツァン、カム、アムドの54個所で抗議行動を行い、大勢の人々が逮捕されました。その結果、チベット国内にいるチベット人は、中国の弾圧のもと、常に怯え、犯され、監視の目にさらされて暮らしております。
現在チベットは事実上封鎖されており、外国の報道機関がチベットに入ることは禁じられています。ダライ・ラマ法王は、「意図的であるかどうかにかかわらず、私はチベットで起きていることは文化の大虐殺だと思っています、チベットではチベット人のアイデンティティーが絶えず攻撃にさらされてきました。チベットに非チベット人が大量流入した今、チベット人は自国にいるにもかかわらず、わずかな少数派へと転じています。言語、文化、伝統など、チベット独自の文化遺産が、刻々と消えています。中国政府は国家の統一をするどころか、チベットをはじめとする少数民族に対する差別を行っているのです」とおっしゃっております。
現在、私たちは独立を放棄し、ダライラマ法王の指導のもと、中道のアプローチを通して、チベット問題について中国と対話をし続けております。これはチベットと中国の双方にとって、有益となる解決策と考えております。ダライラマ法王も何度も繰り返し申し上げているように、法王の一番の懸念は、チベット人独自の文化、言語、アイデンティティーを確実に存続させることができるかどうか、ということです。
世界中の政府組織、非政府組織、そして個人が、平和と正義を道義に常にチベットを支援してくださっています。そのお一人お一人に感謝の念を捧げます。国際社会に対し、対話を通じてチベット問題を解決したいという我々の努力にご支援を承りたく思います。チベット国内で武力行使を最小限に控えるよう、また逮捕者を公正かつ適切に扱うよう中国指導部に呼びかけていただくようお願い申し上げます。
合掌。
平成20年12月6日
チベット交流会
http://www.tibet-koryu.net/
チベット問題の解決に関心のある方は
クリックを↓↓↓
前回書いたとおり、今回のデモは、本当はいくつもりではなかったが、北京五輪の開会式を見て、気が変わっていくことにした。これだけ浮かれた騒ぎを見せつけられて、その裏で何が起きているのか、想像すれば、行かざるを得ない。
予想外に集まった人が多く、主催者発表で600人ということだった。みなさんも、北京五輪が始まって、思うところがあったんだと思う。実際に、牧野先生もそのような話をされていた。
以下、その内容。
デモ出発前の様子
司会
最初に、在日チベットコミュニティーのカルデンさんからのご挨拶があります。
小原カルデン氏
みなさん、こんにちは。
本日はお暑い中お集まりいただき、ありがとうございます。
私は日本に10年以上住んでいますが、チベットのためにこんなにたくさんの方々が集まってくださる日が来るとは、正直、想像もしていませんでした。
しかし、今年になって、チベットの問題が、表に出るようになってから、こんなにたくさんのサポーターがいらっしゃることを知って、非常に嬉しく感じるとともに、我々チベット人も、もっともっとがんばっていかなければならない、ということを感じました。
それで、今回、在日チベット人の主催ということで、デモをすることになりました。
はじめに、一つ言わせていただきたいのですが、今回のデモは、北京五輪に反対して行うものではありません。なぜなら、我々も北京五輪を尊重しています。それは、4年間、選手たちは、大きな舞台に立つために、がんばってきているからです。ですから、メディアの皆様、そこを誤解しないでいただきたいと思います。
今回のデモの目的は、次の3つのことを世界にアピールすることです。
一つ目は、チベットの問題を忘れないでほしい。
オリンピックが始まっても、チベットの問題はまったく解決していないということを、世界のみなさんは、忘れないでいただきたいのです。
二つ目は、中国政府に、ダライラマ法王の特使との対話に、正面から取り組んでもらいたい、ということです。チベット特使と中国政府との対話は2002年から2008年までに7回行われたのにもかかわらず、結果が出ずに終わっています。これからは、チベットと中国だけではなく、国際連合を交えるなどして、実りある対話を実現してほしい、と思います。
そして、三つ目は、中国政府はIOCとの約束を守って欲しい、といことです。中国は北京五輪開催が決まったとき、より人権に注意を払うとIOCと約束をしていますが、チベットの人権問題、または、内モンゴルの人権問題、またはウイグル、または中国の中でも人権問題がいっぱいあるのに、一向に解決していません。IOCは約束を守っていない中国に対して、厳しく指導する、あるいは制裁を行う必要があると思います。
本来、チベットは独立国家です。私たちチベット人の国です。日本がどこかの国の一部ではないように、誰かの支配下に入るべきものではないのです。
そして、サポーターのみなさんには、今まで非常に感謝していますが、これからもぜひとも応援をよろしくお願いいたします。
中国という巨大な国家を相手にする場合、政治家だけではなかなか解決しません。この問題は、世界の一人一人の方々の応援こそが、解決の道を作ると私は信じています。だから、みなさん、チベットの応援をあきらめずに、ご家族やお子さんたちにぜひ、伝えていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、今回のデモを手伝ってくださった皆さん、本当にありがとうございます。仕事の合間をぬって、一生懸命手伝ってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。 この場を借りて、御礼申し上げます。ご静聴ありがとうございました。
司会
お名前だけでもみなさんにご紹介したい方々が、本日いらっしゃっています。東トルキスタン、イリハム応援団の日本人サポーターの方がいらしています。中国の民主活動家の王進忠さん、モンゴル自由連盟党日本代表ダシ・ドンロプさんもいらっしゃっています。
今日はStudent for Free Tibet 日本もピースウォークを企画しています。東京チームはこのデモに参加してくださっていますが、代表のツェリン・ドルジェさんは今名古屋で私たち同様にがんばっています。
そのツェリンさんからもメッセージが届いています。ご紹介します。
ツェリン・ドルジェ氏からのメッセージ
中国が2004年、夏季オリンピックの開催地争いで、シドニーに敗れたのは、チベット弾圧や宗教弾圧、国内の様々な人権弾圧が原因でした。
その後、2008年夏季オリンピックの誘致にあたり、中国政府は人権状態の改善を公約しました。しかし、現在中国国内の人権問題は、改善されるどころか、悪化する一方です。
今年3月以来、中国政府の厳しい弾圧により、多くのチベット人の命が奪われています。アムネスティ・インターナショナルは、先日、チベットでの行方不明者、逮捕者はおよそ1000人に及ぶと発表しています。
中国政府はこうした国際社会による国内の人権侵害への批判を一切無視し、オリンピック開催を強行しました。オリンピックが平和の祭典であるならば、平和の礎となるべき個々の人権が守られた状態で開催されるべきだと考えます。
言論の自由、信仰の自由がない状態で、果たして平和の名にふさわしいオリンピックが開催できるのでしょうか。基本的人権である言論の自由や信仰の自由は、いかなる理由があろうと奪われるべきものではありません。
自分の思うこと、感じることを自由に発し、信じたいものを信仰することが許されない世界は間違っています。中国政府は自らの公約を守り、今すぐ人権を侵害することを止め、すべての人が人権や権利を脅かされることなく、等しく生きることのできる平和な社会を実現してほしいと切に願います。
Student for Free Tibet 日本代表 ツェリン・ドルジェ
司会
1960年代に亡命政府が選んだ初めての留学生の一人として来日され、以来40年以上にわたり、日本で生活されている在日チベット人の大先輩である西蔵ツェワンさんより、一言いただきたいと思います。
西蔵ツェワン氏
日本にきてもう40年以上になります、在日チベット人の西蔵ツェワンと申します。
昨夜、北京五輪の開会式をジーッと見て思ったことは、直感的に、北京五輪は非常に華やかだったんですが、あの影でどれだけの人間が犠牲になっているだろう、という感想でした。
それは、私たちチベット民族だけではなく、内モンゴル、東トルキスタン、さらに、中国の漢民族でさえ、その犠牲になっているというようなことが、今起こっているんですね。
先ほど主催者の方からも話があったと思うんですが、私たちは、北京五輪に対して反対はしておりません。私たちは、それを通して、どれだけその裏に問題があるかということを、多くの人たちに知っていただきたいから、私たちは長年運動しています。
チベットに関しては、60年前から、同じような抑圧政策を受け、120万人の犠牲者が出ていると言われています。さらに、先ほどお話があったように、今年の三月の暴動で1000人の人たちが未だに行方不明になっています。そういう状況の中で、昨夜、華やかな北京五輪が開かれた、と。
あの意味は何なんだろうか、ということをみなさん、ぜひ知っていただきたいと思っております、
私たちは、中国人に対して憎しみをもっておりません。中国指導層の政策に対して、私たちは異論を唱えております。その辺をぜひ、理解していただければと思います。今日この中にも中国の方たちがいらっしゃるでしょう。中国大使館の方たちも聞いているでしょう。ぜひ、この現状をご自分たちでじっくり考えて、果たして、自分たちの指導部はこれでいいのか、ともう一度考えていただきたい、というのが私たちの主張であります。
それからもう一つお願いがあるんですが、これから平和行進をやるわけなんですが、中国の方たちからいろんな挑発的な行動があるかもしれない。ですから、今日私たちはあくまでも平和行進ですので、毅然とした態度で臨んでいただきたい。私たちチベット人の運動の主体は、非暴力です。これはおそらく、これからも続くことだと思っておりますし、それによって正義を勝ち取ると私たちは深く信じておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
司会
先月、来日された、パルデン・ギャツォさんからメッセージをいただいております。パルデンさんはチベット本土でチベットの自由を求める発言をしたため、33年間も投獄されていたチベット人僧侶の方です。
70才を過ぎた今でも、目の前で、拷問により亡くなっていった仲間たちの分もと、精力的に抗議活動に参加されています。
パルデン・ギャツォさんからのメッセージ
昨夜、北京五輪開会式が行われました。五輪は、人権を守り、平和で他国との調和を心掛ける国で行われるべきイベントです。
今日、こうして、真実、平和、そして人権のために戦う日本のみなさんは、五輪を開催する国が、人権を抑圧し 拷問や虐殺を繰り返していることに疑問を持ち、抗議するために集まってくれたのだと思います。
五輪は人間の精神を祝うためのイベントです。しかしながら、北京五輪は人権が抑圧された状態で行われてしまいました。ラサで行われた聖火リレーでは、抗議活動を恐れた政府により、厳重な警備体制を敷かれ、一般市民が沿道でその様子を見ることができませんでした。見ることができたのは、偽装のセレモニーを行うために選ばれた人のみでした。これは国際的なセレモニーというよりは子供だましだと言えましょう。私たちは特にエベレストに聖火が持ち込まれたことを非常に非難しました。
中継で、チベット自治区共産党書記は、ラサのポタラ宮前での聖火リレー式典にて、五輪を政治化すべきではない、という中央政府の主張と矛盾して五輪を政治化し、こう発言しました。
「チベットの空は永遠に変わらない。5つの星がついた旗が永遠にチベットの空にはためくのだ」
この発言は、チベットはかつて独立した国家であったことを明らかに認めていることになります。中国が侵略するまで、チベットは独立した国家でした。
ダライラマ法王は、チベットは中国という国の中で存在しよう、と大きな譲歩をしています。それが、チベット・中国の両方に利益をもたらすとお考えになるからです。
しかし、その歩み寄りはどん欲な中国人を満足させるには事足りませんでした。
中国人が必要なのはチベット人ではなく、チベットの土地です。チベットを植民地化し、チベット文化を抹消し、チベット人を虐殺する、それが、中国が最終的に意図することなのです。
これが本当の中国の顔なのです。
第二次世界大戦中、アメリカは広島と長崎に原爆を投下しました。中立を守っていたチベット政府は、残酷で恐ろしい原爆の犠牲者の方々のために祈るよう、チベット中の僧院に要請しました。
私はこんな風に思うのです。日本で今こうしてみなさんがチベットを支援してくださるのは、こうした過去の繋がり、御縁があったからではないか、と。
チベットを支援してくださり、そして世界の平和のために戦う日本のみなさんに心から感謝します。皆様が永遠に支援してくださることを祈ります。
ゲシェ・パンデン・ギャツォ
司会
パルデンさんが、33年もの服役ののちに釈放されたのは、アムネスティの署名によるものだったとお話しになっていました。一人一人の署名が集まれば、何かを変える力があることを証明しています。本日もアムネスティによる署名のハガキを配布していますので、私たちは、中国の行動をいつも見ていると訴えるために、みなさんの一人一人の声を示していただけたら、と思います。
ご協力をお願いします。
日本のチベット支援の草分け的存在であり、ダライラマ法王の来日の実現などチベット人や私たちが本当にお世話になっている牧野先生よりお言葉をいただきたいと思います。
民主党・牧野聖修氏。三度笠の方の手前の方が、先日明治大学で講演したフォトジャーナリスト野田雅也氏。他に、そのとき一緒に講演されていた渡辺一枝氏の姿もあった。
牧野氏
今年の3月10日に、ラサで騒乱が始まりました。この動きを受けて、全世界各地域でチベットを支援する大勢のみなさんの情熱溢れる、正義感に満ちた集会やデモが繰り広げられました。
そして、わが日本におきましても、3月22日、全国から1500名の大勢の仲間が、この同じ場所、この公園に集まっていただきまして、中国の弾圧に対して、大きな大きな怒りをもった集会が、ここで行われました。
そのことを皮切りに、また、全世界の動きに呼応して、日本の国内でも、あちらこちらで、チベットを支援する大きなすばらしい大会が繰り広げられてまいりました。そして4月の26日、みんなで示し合わせたわけではないけれども、2500名以上のみなさんが、あの長野に集まっていただいて、雨の降る中、本当に激しい中国の弾圧の中、4時間にわたるシュプレヒコールを行ったすばらしい大会が、長野で開かれました。
そして、そののち、胡錦涛が来日するそのとき、5月6日、日本青年会館、そして代々木公園における集会とデモ、これも4200名の大勢のみなさんの集まる中で、すばらしい大会が開かれました。
そしていよいよサミットが開かれました。そのサミットに対して、全国で大勢の皆さんが、正義の感情に満ちた、そして何としてでもチベットを救おうという素晴らしい大会として、デモ行進を行っていったわけです。
みなさん、3月10日以来のこの思い、チベットを支援する思いが、今回いよいよ五輪が行われた中で、いよいよ行うことになりました。
3月22日のときにみなさんに聞きました。私は聞いた。一番遠い人は北は北海道から来てくれた人、そして南は九州からも来てくれた仲間がおりました。本当にみなさんに心から御礼を申し上げました。
そして今日私の友人で、大阪からきていただいた仲間もおります。
うかがいましたら、みなさん、今日もまた九州の方から来ていただいている仲間もいるということであります。本当にこの忙しい中、遠いところから、チベット支援のために、この五輪の中、何としてもこのチベット問題を風化させてはいけない、そういう思いで、この東京にお集まりいただいた皆様方に心より御礼申し上げる次第であります。本当にみなさん、ありがとう!
実際。僕は、Save Tibet Networkの呼びかけ人という立場を戴いて、3月10日以来、今日まで一生懸命自分なりに努力をしてきたつもりであります。今日のこの集会に対して、パルデンさんから、あるいはドルマさんから、ぜひ来て欲しい、という連絡がありましたが、私もいろいろ仕事がありまして、今日はこれない、そういう思いでご返事をさせていただいていきたわけでありますが、実はみなさん、私も昨日の北京五輪の開会式を見て、今日の集会には何としても私はいかなければいけない、そういう思いになりまして、今日はやってまいりました。
みなさん、今度の北京五輪のスローガン、ワンワールド、ワンドリームであります。みなさん、今度の北京五輪のスローガンは、ワン・ワールド、ワンドリームであります。
参加国208の国の中で、このワンワールド・ワンドリーム、このことを言う資格のない国はただ一つ、主催国であります、中国であります。
208の選手を送り出す後ろ盾となっている政府は、みんな純粋な気持ちで、世紀の祭典を成功させようという純粋な思いで、協力をしてきております。しかしながら、この五輪のワンワールド・ワンドリームという言葉を使ってはいけない政府は、世界でただ一つ、五輪を政治利用をしている中国政府ただ一つであります。
ワンワールド・ワンドリームという資格のない政府は世界でただ一つ、北京政府であります。
私はこの欺瞞に満ちた、この五輪の本当の意味を世界のみなさんにわかってもらうために、勇気を持って立ち上がって、世界に向かって声の限り、命の限り、叫ぶ資格を持っているのは、世界広しといえども、チベットのみなさんをおいて他にありません。
チベットのみなさんが、自分たちの人生と生命をかけて、ここに今日結集して、全世界のみなさんに、この五輪の欺瞞性と、その影に隠れて行われてきたチベット人に対する弾圧を命の限り、訴えようとしています。
それに対して本当に温かい気持ちで、お集まりいただいたみなさん、今日我々がここで行うこの集会とデモの意味は、まさしく、正義の祭典であるべきこの五輪の本来の意味と使命を全世界にわからせるために、私たちは今日集会とデモを行っているのであります。
このわが世を謳歌するが如き、北京政府が行っているこの五輪の影で、さきほども西蔵さんからお話がありましたけれども、何百万、何十万、何万、何千というチベット人の命が奪われてきたでありましょうか。
1949年以来、中国共産党により、何千万という人の命が奪われてきて、今日、この欺瞞に満ちた、虚飾に満ちた五輪が行われるようになっているわけであります。どうぞみなさん、この欺瞞に満ちたこの五輪の中で、そこに隠されたその本質、中国共産党、北京政府が行ってきた、その人の道を破壊するその行動に対して、徹底的に我々がここで糾弾し、全世界に訴えることがまさしく、本来の五輪の意味を質し、世界の皆さんに、五輪の影で中国政府がやってきた非人道的な事実を忘れないようにさせるために、我々がここで戦うことが世界平和のためになるわけであります。
みなさん、どうぞ、その大きな使命が我々の一人一人の肩の上にあることを忘れないで、自信と勇気をもって今日の集会とデモ行進を最後まで立派にやっていただきたい、そのことを心からお願い申し上げます。
カルデンさんも、メッセージで言われたが、僕は言う、僕はみなさんに言う、
本当に言いたいと思う。我々はみんなで努力して奪われたチベットを、奪われてしまったチベットを、チベットのみなさんに、取り返そうじゃあ、ありませんか。みなさん、奪われたチベットを、チベットのみなさんに取り返そうじゃあ、ありませんか。
それが良識をもって生きている、理性をもって生きようとしている、我々の使命であります。
どうぞみなさん、そういう意味で、この問題は今日からさらに、今日からさらに、五輪が終わったらさらに、この問題の重要な意味は、人類にとってさらに際だっていくと思います。
どうぞみなさん、50年間チベットを支え、行動してきたみなさん、そして最近新しくチベットの問題を知って、今自分もチベットの問題解決のために協力をしようというみなさん、すべてのみなさんの思いを、実現できるように、その思いを結集して、チベットのみなさんにチベットを取り返す、これが今生きている我々の使命だと思います。
どうぞみなさん、今日の集会とデモ行進が最後まで全世界に届くよう、ぜひとも思いと、そしてエネルギーを、全部情熱をつぎ込んで立派なデモ行進ができるように、ご協力くださりますように、心からお願い申し上げまして、私の今日の皆さんへの応援のメッセージとさせていただきたいと思います。
笄公園到着後の様子
小林秀英氏(チベット問題を考える会 代表)
デモの後、チベット問題を考える会代表・小林秀英氏の挨拶
7月30日に、チベット自由人権日本100人委員会が立ち上がりまして、国会議事堂の近くの、憲政記念館で、たくさんの国会議員の先生方にも、また高名な学者やジャーナリストの方々にもおいでいただき、盛大に立ち上がりました。
政治家の中では、特筆して、安倍晋三前総理も名前を連ねており、それから羽田孜先生とか松原仁先生の名前もいただいております。当日のシンポジウムには櫻井よしこさんがパネリストとしておいでになりまして、日本人こそ自信をもったらどうか、誇りをもったらどうか、と励ましのお言葉をいただきました。
この会は、それから、特に国会議員の方々に向けて、チベット内部の情報を発信していきたいと思います。
きょうは一つみなさんに私たちが仕入れた情報をご披露したいと思います。
1950年の1月にスターリンがチベット解放という指令をだした。
それがチベット解放という名のチベット侵略の突端なんです。
そして1950年の6月には、スターリンは朝鮮半島にも指令を発しました。北朝鮮が韓国に攻め込んだ。1950年という年は、スターリンの指令によって、チベットでも朝鮮半島でも、たいへんな侵略が起きた年なんです。
そして、中国の人民解放軍は、朝鮮半島の方には、地上軍を送りました。その密約として、実は、チベット高原に攻め込んだ人民解放軍には、ソ連空軍が空から武器や物資の補給をしておりました。こういうことがあって、たいへんな甚大な被害を起こしたわけですけれども、こうした事実は、今まで、報道でもほとんど伝えられておりませんし、日本の政治家の方もほとんどご存じないので、ですから、これから、私たちはこういった日本の大きなメディアが報道したがらない、触れたがらない事実を、特に政治家の方、そしてチベットを支援してくださる方々のために、情報提供していきたいと思う次第です。
どうぞこれからみなさんのご協力をいただいて、活発な活動をしていきたいと思います。どうもありがとうございました。
「自由を、人権を」=在日チベット人らが集会-東京
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200808/2008080900343&rel=j&g=soc
チベット暴動:中国大使館周辺で200人抗議デモ 東京
http://mainichi.jp/select/world/news/20080810k0000m040039000c.html
在日チベット人主催デモ行進を東京六本木で決行!
http://dadao.kt.fc2.com/tibet66.htm
※小林先生が話されていたスターリンと毛沢東のチベットおよび朝鮮半島に関する密約は、6月28日に早稲田奉仕学園で行われたフォトジャーナリスト竹内正右氏のチベット現場報告第1弾「チベットが消される」 でも、竹内氏が詳しく紹介されていた。
チベット問題は日本の問題でもあると思う方
中国に隷属しようとする政治家を落選させたい方
はクリックを↓↓↓
日本青年館での講演は、ohmynewsで全映像が公開されていたので、そちらをご覧ください。
他にヤフーにも少し情報があります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080506-00000005-omn-pol
印象的だったことをいくつか。
民主党の枝野氏が壇上に上がった。彼は我が国の首相にふさわしい逸材だ。政府は、チベットを弾圧する中国に手を貸すばかりか、いよいよ我が国のチベット化を本格的に推進しはじめた。移民1000万人(当然大部分が中国人)の受け入れ機関である移民庁設立である。
もう時間がないので、はやいこと、ガン細胞のような政治家をつまみ出して、枝野氏に我が国の軌道修正を託したい。
淡路島の僧侶の方が、ダライ・ラマ法王が伊勢神宮に参拝された話をされていた。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2313724/2365594
内モンゴル人民党幹事長のクレイト・フビスガル氏は、文化大革命での最大の犠牲は内モンゴル人だと発言していた。
ウイグル人のイリハム氏。
チベット人の勇敢な行動に感謝している。ウイグルでは、若い人を中国に連れて行って教育したり、イスラム教の寺院を破壊している。19~25才の女性が毎年8万人も甘言で中国に連れて行かれている。
会場には、西村幸祐氏や、江川紹子氏の姿もあった。
講演が終わり、デモ行進。
長野で見かけた人がチラホラ。パンチェン・ラマのプラカードをもった人が長野より確実に増えている。参加者は4000人ぐらいだったそうだが、かなり迫力があった。これが10倍ぐらいになると、政治にも大きく影響し始めると思う(60年安保のときに国会議事堂を包囲したのが11万人)。
Free Tibet in Wasedaの学生さんが、5/8に大隈講堂をチベット旗で埋め尽くしたいので、ぜひみなさんきてください、都の西北でお待ちしています、とのことでした。在野の精神、健在なり。
(授業中なので、騒音を立てなければ、と学生課も許可を出しているということです)
OBたちも動き出しているようです。
http://www.melma.com/backnumber_45206_4087331/
キャンドルナイトでは、チベットの僧侶の方が読む心地のよいお経を聞けた。
帰ってサイトをみたら、日比谷公園の方では、「長野」が繰り返されていたようだ。そちらに行くべきだったか。
クライン孝子の日記
オリンピックまでまだ時間があるが、オリンピック協賛企業に対する抗議行動や、親中A級戦犯、BC級戦犯を特定して、どうすれば得票率を低下させられるのか、考えたい。
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千葉県在住