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http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/142/ のつづき
核実験で天然資源発見されるもウイグル人に職なく、中国人が大量入植
90年代に入り、先ほどお話しした旧ソ連のいろんな国、カザフスタン、タジキスタン、キルギスタンなどが独立しました。
こういう国々が独立したことは、ウイグル人に大きな希望を与えてきたんです。
自分の兄弟が独立したんですから、私たちも独立するんだ、と。
もちろん、彼らが独立した瞬間から、中国共産党政府も緊張しはじめたんです。
圧力も強くなってきました。
90年代から、その地域を完全に治めるために、たくさんの中国人移民がウイグル地域に入植してきました。90年代半ばから、ウイグル地域でたくさんの天然資源があることがわかってきました。
どうして突然そういうことが分かってきたかというと、まず技術の発展があったのは間違いないです。
大きかったのが核実験。地下核実験の地震波でどういう物質が地下にあるか、ということがわかるそうです。
それで、たくさんの場所で、石油、天然ガスがあることがわかってきました。
ウイグルの核実験は1964年10月、ちょうど東京五輪が行われている最中から始まりました。
その時期から70年代後半、80年代の初めまで、すべて、地表、空中で核実験を行っていました。
その後、80年代に入り、改革開放政策、外国から人々が自由に入ってくるようになった時期から、地下核実験に変わったんです。
64年から92年まで、彼らは46回核実験を行いましたが、一度も付近の住民に知らせて避難させたことはなかったんです。
私たちも核実験が行われていることは知っていましたが、それが人間にどのような影響を与えるのかということはまったく知りませんでした。
私でさえ、自分の近所に住んでいる奇形児が、核実験の影響だったということは、去年の年末、イギリスの4チャンネルというテレビ局の「死のシルクロード」という番組を見て初めて知ったんです。
なぜなら、あの番組に出ていた子供たちは、私の町の子供たちで、私も会っている子供たちだったんです。
でも、誰一人、あれが核実験の影響だということはわかっていませんでした。
政府はもちろん原因はわかっているんですが、政府はそういう子供たち、家族を救済することは一切行っていません。誰にも1元たりとも出していません。
いつも、その人々たちのせいになってしまいます。
それから、90年代半ばからたくさんの地下資源が見つかったので、労働力が必要になります。
たくさんの労働力がないと資源を開発できません。
それで、ウイグル人は喜びました。これからは仕事がみつかる、と。
でも、ウイグル人の考えは間違っていました。
そういう仕事現場には、すべて中国人が連れてこられました。
石油の採掘現場にいく機会があったら、見てみてください。
ウイグル人は誰一人いません。すべて中国人です。
砂漠の真ん中にいっても、すべて中国人です。
もちろん、中国の貧しい地域の人たちを連れてくるんです。
彼らは1年経って、金持ちになって、車にも乗れます。
でもウイグルの農民たちは、自分たちが昔から耕していた畑から石油が出ているのに、以前のとおり貧しいままです。
それでも、私たちは政府に対して、「どういうことなんだ」と言えません。
自分の考えを話すこと自体、反中国思想とされてしまうんです。
ですから、成文化されたルールではありませんが、ウイグル地域では、ウイグル人は、何か考えても、それは心の中にしまっておくこと、他の人に言わないこと。これがルールです。
言ってしまったら、分裂主義者、民族主義者、宗教過激派、こういうものにされてしまいます。
それでも、私たちはまだ我慢してきました。
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/144/ へつづく
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千葉県在住