[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
暴動の容疑者として、男たちは夜間やってきた警官に次々と連行。
夫や息子 を返せ、と女性たちが抗議の声を上げながら、中国警察と衝突。
松葉杖をつきながらたった一人で装甲車に向かっていく女性。
外国のカメラがなければ、彼女たちもどうなっていたかわからない。
中国の警察は、武器をもたない人たちに対しても、容赦なく発砲する。
実際、7月5日、広東省でのウイグル人虐殺事件に抗議するため人民広場に向かった大学生らが多数射殺されている。
武装警察の集団に一人で抗議に向かうウイグル人女性
松葉杖をつきながら武装警察の装甲車に向かうウイグル人女性
youtube
武装警察の装甲車に一人で向かっていく
松葉杖のウイグル人女性
働き手だった、最愛の夫、息子を連れて行かれ、どこに連れて行ったのか、これからどうなるのか、何もわからない。
警察官たちは中国人の庶民と同様、ウイグル人に対して差別的偏見をもっている。カシュガルでのテロ事件(実際は警察の内部抗争だった)のときは、無関係なウイグル人が130人逮捕され、そのうち26人が遺体となって家族のもとに帰ってきた。
将来のなくなった彼女たちは、死ぬことも覚悟の上で、武装警察に向かっていくしかなかったのだと思う。
youtube
武装警察の装甲車に一人で向かっていく松葉杖のウイグル人女性
http://www.youtube.com/watch?v=PaT4tCqGJ4Y
ウルムチ暴動の発端となった虐殺事件の現場(広東省のおもちゃ工場の寮)。
5、6人倒れており、血痕も見える。
参考
ウイグルでの暴動は日本と無関係ではない
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/91/
第1回ウイグル勉強会
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/92/
中国政府によるウイグル人虐殺抗議デモ
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/94/
ウイグル暴動に対する中国人の認識
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/105/
NHK、ウイグル問題で偏向報道
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/107/
ウイグルの隠された真実―共産党に搾取される農民たちの生の声
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/109/
中国は民族浄化政策をやめろ!
という方はクリックを↓↓↓
youtubeを見ていたら、「ウイグルの隠された真実」という動画があった。
ウイグルの農民たちの生の声を聞くことができ、彼らの不満の中身がわかる映像だ。最近NHKは2回、ウイグル問題を特集しているが、「少数民族の不満」と一言で述べているだけで、不満の中身がわからなかった。この動画では、「役人による搾取」「長期間の無給労働」「未婚女性の強制連行」などの話が出てくる。
youtube ウイグルの隠された真実 Part 1
http://www.youtube.com/watch?v=yZzj-_DFa7c
youtube ウイグルの隠された真実 Part 2
http://www.youtube.com/watch?v=bG9yFxa4xsQ
動画の説明には次のように書かれている。
2007年「i-morley」のチームが中国チベット自治区・ウイグル自治区を旅した際に偶発的に撮影。新疆ウイグル自治区のバザールを取材するために中国人ガイドと農村に出かけたところ、土砂工事にたずさわっている数多くのウイグル農民に遭遇。「あなた達は 海外ジャーナリストか?私たちは年に何ヶ月も無償で働かされてる。外の世界にわれわれの境遇を伝えてもらいたい」と申し出があり、そのまま立ち話の形式でインタビューが始まる。
i-morleyの人たちは、去年5月6日のチベットを救え!デモのときの日本青年館での講演で司会をしていたのを思い出した。
英語字幕版には中国人からの攻撃的メッセージが集中している。「このビデオはねつ造だ!」とまで言っている。
この動画、ウイグルの農民は非常に明るいのが印象的。
日本ウイグル協会のイリハムさんの話にあった、未婚女性の「強制連行」や約3カ月間の手弁当での「無給の動労奉仕」の話は事実だったこともわかる。
役人の腐敗ぶりはそうとう非道い。ことあるごとに農民から金を取り、農民は借金漬けにされている。
農民が株をもっていたが、無理に買わされたのではないだろうか。株の暴落でひどいことになっていると想像する。
最近、中国でサラ金が解禁になったが、農民たちがそんなところから借金をさせられたら、さらに恐ろしい目にあうだろう。
農民達は、下の役人が非道くて、上はそうでもないように述べているが、実際は上もあまり変わらないように思う(北朝鮮の話だが、在日朝鮮人と結婚して一緒に北朝鮮に帰った日本人女性たちが、最初の説明とあまりにも違って処遇が非道すぎる、非道いのは下の役人たちで上に訴えようということになり、金日成に直訴して全員処刑されたことがあった)。
以下に内容を抜粋。
無給の労働奉仕をしていた農民達。
土砂運搬のトラック使用料、毎回5元を農民が支払わされている。
無給労働にこなければ罰金。
上の政府はいいが、下の役人は泥棒。
下の役人が、農民は豊かであるかのように上に報告するので、上の方は実態がわからない。
そんなに豊かだったら、毎週バザールで5角の肉まんを食っている。
農業の資金は勝手に銀行口座に振り込まれて借金となる。
銀行にも役人がいて返済方法を決めるが、そのとき役人が懐に入れる。
10万元銀行から借金したら、様々な方法で役人に中抜きされて、手元に残ったのは1800元だけ。
3000元借りた人は60元しか残らなかった。
銀行の口座に株で300元あるが、借金があるので現金に戻せない。
中国人の大好きな「スイカを栽培しろ」と役人に言われた。
そうしたら収入が55元だけ。使ったプラスチック代が600元。
綿花だったら1000~1500元稼げたのに。
農業に必要なものは役人から市場より高値で買わせられる。
役人の言うとおりやっても借金は返せない。
借金は15年ぐらい前から始まった。
果物の苗木代(子どもの学費1年分に相当)を払ったのに届かない。
2600平米の土地にロバ1頭飼っているが、面積で計算するので税金200元取られる。
2,3年前から子どもの学費が無料になったが、いろいろな名目で結局取られる。
保険はあるが、90元払っても30元抜かれている。
治療に60元以上かかったらあとは自己負担。
保険が効くのは小さい病気だけ。
大きな病気にかかると金がないと治療してもらえない。
「貧しい農民の子を助ける」「仕事を斡旋する」という名目で、18~25才の女性を内地の繊維工場などに強制的に連れていって労働させる。
逆らうと罰せられる。女の子のいる家族が逃げている。
青年達は天津に強制移住をさせられているか? という質問に対し、「自分の意志で行ったのかも?」という人と、「そうじゃない。強制連行なんだよ」という人がいた。
共産党が宣伝してきた「地主、資本家に搾取される農民」の姿が、この動画にはあった。
中国にこそ、労働者の「革命」が必要だ。
中国共産党こそ労働者の敵だ
と思うという方はクリックを↓↓↓
明日は土用の丑の日。(今年は7月19日と7月31日)
暑い夏を乗り切るため、ウナギを食べる日だ。
弁当屋にも鰻丼のポスターが目立つように貼ってあった。
あのギョーザに毒を盛られた事件、中国は、いまだに中国での混入を認めておらず、中国人は誰も謝罪していない。
しかしやっぱり日本人は忘れっぽいのか。
こんなことになっています。
「中国産ウナギ」人気復活 景気後退で節約志向 「今は安心して食べている」
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1247474932/
「中国産ウナギ」につづき「中国産梅干し」の市場も回復 不況で低価格に注目 和歌山
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1247796879/
これを見て、目を覚ましてほしい!
何があったか思い出そう!
毒ギョーザ事件は、北京五輪の頃は、日中の閣僚が「原因究明のため日中共同で捜査しよう!」と何度も会談していたが、結局はポーズに過ぎなかった。
中国は毒ギョーザ事件の捜査は続けているそうだが、捜査の結果が出ても(すでに出ていても)表に出さない可能性が高い。
日本政府が何も言ってこないからだ。しつこいくらい言わなければ、彼らは動かない。
北方領土にしても、竹島にしても、東シナ海のガス田にしても、日本の抗議は単発的で、しかも弱々しく、圧力はないに等しい。放っておいても、特に困ることがなければ、前向きに協議に応じる必要を彼らは感じない。それに、もめ事を嫌う日本人の性格が反映された日本政府は、ちょっと恫喝すれば譲歩する。
毒ギョーザ事件で注目すべきは、事件発覚後の検査強化で、意図的な致死量のメタミドホスの混入とは別に、微量の薬品(ジクロルボス、ホレート、パラチオン…)が多数検出されたことだ。検査を強化してなければ、そのまま我々の胃袋に入っていたものだ。だから、今も検査を網の目をくぐって、市場に流通している中国産毒食品は、無視できないほどあると考えるべきである。
以下は最近半年の中国製品に関連したニュース。
20090212 中国製強壮剤服用し意識障害 静岡の男性、7倍超の成分 共同通信
20090220 中国産タケノコ、「国産」と偽装 大分の卸売市場に是正指示
20090228 中国産ニンジン回収命令 基準上回る農薬検出 岐阜
20090305 中国産ドジョウから殺虫剤=420キロ回収命令-千葉県
20090309 ニチレイ冷凍野菜、中国産の輸入拡大 今夏メド年3万トン
20090311 中国製化粧品に禁止ステロイド剤 長野の会社が中国から輸入
20090314 中国製染毛剤5品から発がん性物質を検出―広東省
20090315 中国産ウナギから殺虫剤=1500キロ、回収命令-千葉県
20090324 「人工赤身肉」養豚業者には暗黙の了解―広東省広州市
20090328 “ニセ白酒”中毒事件相次ぐ、犠牲者3人に・・・湖北省
20090330 中国産ウナギかば焼き産地偽装、社長らに懲役2年6月求刑
20090406 中国産「肉を煮出したスープ」からクレンブテロール検出 韓国
20090412 中国ゴボウ、茨城産と偽る…福島の農産物加工会社社長逮捕
20090421 中国製コンドームからタルク検出 韓国
20090423 中国製ライトのボタン電池飛び出し女児の目を直撃
20090423 豚肉に赤身増加の禁止添加薬 中国紙が報道、広東で中毒も
20090509 EU:有害商品の回収、6割近くが中国製
20090524 ドイツの大手飲料メーカー3社、中国産果汁飲料の不買呼びかけ
20090524 中国製石膏ボード、基準値超えた腐食性物質が検出=米国
20090516 中国産シイタケに放射線照射跡、保健所が販売禁止命令 名古屋
20090605 病死の疑いがある豚を加工販売・・・広東省
20090622 中国産串カツから動物用医薬品 厚労省が検査命令
20090702 「中国産」→「外国産」 一部食品で「外国産」表記容認の方針
20090707 中国産の高菜漬から基準の38倍の残留農薬
産地偽装の報道も一時期集中的にあった。中国産ウナギが圧倒的に多いはずなのに、「国産ウナギ」がやたらと多いのはおかしい…という話が「とことんハテナ?」で話していた。
以下は中国産、国産、台湾産ウナギの比率(単位:トン)。
去年中国産ウナギが減ったとはいえ、まだ半分以上あり、今年は増加に転じているとは…。
http://www.wbs.ne.jp/bt/nichimanren/toukei/yunyuryou.html のデータを編集
年 | 中国 | 比率 | 国産 | 比率 | 台湾 | 比率 | 合計 |
1999 | 95,254 | 73.2% | 24,028 | 18.5% | 8,765 | 6.7% | 130,184 |
2000 | 103,473 | 65.5% | 24,883 | 15.7% | 29,563 | 18.7% | 158,094 |
2001 | 108,155 | 69.0% | 23,800 | 15.2% | 24,714 | 15.8% | 156,817 |
2002 | 94,300 | 66.3% | 21,722 | 15.3% | 26,106 | 18.4% | 142,194 |
2003 | 72,248 | 61.8% | 22,340 | 19.1% | 22,298 | 19.1% | 116,912 |
2004 | 83,525 | 64.1% | 22,390 | 17.2% | 24,325 | 18.7% | 130,254 |
2005 | 62,641 | 64.1% | 20,228 | 20.7% | 14,820 | 15.2% | 97,794 |
2006 | 68,605 | 68.3% | 21,035 | 20.9% | 10,779 | 10.7% | 100,422 |
2007 | 63,884 | 61.9% | 22,932 | 22.2% | 16,469 | 15.9% | 103,285 |
2008 | 34,141 | 52.4% | 21,225 | 32.6% | 9,775 | 15.0% | 65,148 |
日本はたくさんの食料を中国から輸入しているが、中国も日本からの食料品の輸入が増えている。
中国人が安全な日本食品を食べ、日本人がわざわざ危険な中国食品を食べている?
あべこべじゃないか。
ウナギも梅干しも、中国産は避けてください。
もうすぐ衆議院選挙ですが、ぜひ立候補者に毒ギョーザ事件についての意識を質問して、投票の判断材料にしてみてください。
我々にできることは……
http://kosakaeiji.seesaa.net/article/123416378.html
荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
「ウイグル虐殺に対する抗議集会・デモ」より
こうした問題の解決には、共産党による血塗られた支配体制を一日も早く終わらせること以外には無いと、私は思います。
60年に渡って東トルキスタン、チベット、南モンゴルで続けてきた虐殺や文化破壊を今さら止める訳が有りません。
今、個人個人で共産党支配にNOをつきつけ、それが各国政府を動かす力にすらなるように行動をしていこうではありませんか?
具体的には中国製品を買わないこと。漢族以外の民族や「いわゆる政治犯」、児童に強制労働させて作りだされた中国製品はそれ自体、罪深くさらに有毒物質の含有などの危険性もあります。そうした製品を買うことが、中国共産党支配体制を支えています。
中国製品が溢れる状況、中国製品を買わないことなんてできない!という人がいますが、個人個人が行動し、できる限りそうすることで大きな動きになっていくと確信します。
例えばノートパソコンは86%が中国製です。しかし、4%は日本産、10%は他のアジアで生産されています。携帯電話も57%が中国製ですが、逆に言うと43%は中国以外の国で生産されています。
選ぼうと思えば中国製品以外を選べるのです。買い物をする時に、「共産党独裁にNO!」をつきつける意思を持って、中国以外の製品を選ぶ努力を皆様にしていただき、その動きを知り合いにも広めていただくようお願い申し上げます。
参考
デカさの秘密は人糞と人間の死体? 中国産ウナギがヤバい!
http://www.downloaders.cn/2007/06/21100000.html
中国製毒ギョーザニュース一覧
http://tibet.turigane.com/dokugyoza2008.html
テキサス親父 中国製品に激怒
http://www.youtube.com/watch?v=oz0oQX0sypw
中国製玩具とウイグル問題
http://www.youtube.com/watch?v=0gnfMsUi4nU
中国製品は買いたくない!
という方はクリックを↓↓↓
その他の気になる中国ニュース
金さえ儲かれば、他の苦しみなどどうでもよい、という中国人のエゴが、あらゆる問題の根底にある。
20090410 染色や注射で“改造犬”北京のペット市場
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090410/chn0904102001002-n1.htm
10日付の中国紙、京華時報は北京市郊外のペット市場で体毛を染色したり、塩水注射で口元を整形したりした“改造犬”が販売されていると報じた。整形された犬は短期間で死亡してしまうケースも多いという。
北京市通州のペット市場に潜入取材した同紙によると、白色のプードル犬は1匹700元(約1万円)だが、褐色に染めると「テディベア」のように変身し、1500元の値が付く。チャウチャウ犬の雑種の口元に塩水を注射し、唇を腫らすと純血種のように見栄えが良くなり、値が上がる。また活発な犬に見せるため、鎮痛剤を飲ませることもある。犬は元気に跳ね回るようになるという。
同紙は染色現場を確認。染める際の水温が高いため、犬は苦しそうに鳴き声を上げたという。
ある動物商は「改造した犬は病気が多く、1週間程度で死亡する可能性があるため売り急ぐ」と同紙に語った。(共同)
中国への配慮か
肝心の情報は見事に遮断して放送
渋谷で「中国政府によるウイグル人虐殺抗議デモ」があったその日(2009年7月12日)、NHKの「海外ネットワーク」で「緊急報告 ウイグル暴動」が放送された。
以下はその内容。
(写真下のキャプションはブログ管理人によるもの)
【長尾香里キャスター】
東西の文明を結んだシルクロード。
その中心都市の一つで暴動が起きました。
ウイグル族が商店やバスに放火、180人以上が死亡しました。
激化する民族対立。
緊張が高まっています。
こんばんは。海外ネットワークです。
大規模な暴動が起きたのはこちら、中国のもっとも西に位置する、新疆ウイグル自治区のウルムチです。
新疆ウイグル自治区は、中央アジアの国々とこのように接していまして、イスラム教を信仰するウイグル族が多く暮らしています。
そのウイグル族が暴動を起こし、中国政府の発表では、漢族を中心に180人以上が死亡しました。
今も激しい民族対立による緊張が続いています。
現地に入った吉岡記者の報告です。
【吉岡淳平記者】
新疆ウイグル自治区最大の都市、ウルムチ。
私たちが到着したのは、暴動の翌日(7月6日)です。
特に大きな衝突のあった市の中心部にある人民広場の前です。
ご覧のように大勢の警察官が周囲を取り囲み、中は完全に立ち入り禁止となっています。
ウルムチに駆けつけた各国の取材班。
中国政府はプレスセンターを設け、記者たちを集めました。
暴動の2日後(7月7日)
当局は被害を受けた自動車販売店に私たちを案内しました。取材を始めると、予期せぬ出来事が起きました。
私たちが中国政府の手配で、焼き討ちにあった自動車販売店を取材していたところ、このように大勢のウイグル族の女性たちがやってきて、自分たちの夫や父親が公安に連れて行かれたと抗議の声をあげています。
「父の仕事は不定期であの日は休んでいたの
押し入ってきて“誰かを殺しただろ”と夫を連行していったのよ」
警察に父親を連れて行かれた少女。
ただウイグル人というだけで罪人扱いされる。
(警察官)「下がれ、下がれ」
「家族をかえして」と、口々に訴えるウイグル族の人たち。こうした警察官ともみ合いになり、現場は騒然としました。
同じ現場を取材していた中国国営テレビ。
ウイグル族の女性たちの訴えについては伝えず、民族の融和を強調しました。
(中国国営テレビのナレーション)「暴徒の一部はウイグル族で、海外の記者は漢族とウイグル族の関係に注目しています」
(ウイグル人女性)「漢族とウイグル族の間に問題はないです。とてもいい関係ですよ」
国営テレビのわざとらしい宣伝。
大勢の漢族の人たちが、手に武器を持ちながら、気勢を上げて行進しています。
ヌンチャクを持つ男。
振り回される刃物。
漢族の住民たちは、ウイグルの独立派を非難する言葉を叫んでいました。
ヌンチャクでウイグル人を襲撃にいく中国人
ウイグル人の抗議デモで中国人の犠牲を大きく報道しすぎたため、
怒りに燃えた中国人が手に手に武器を持ってウイグル人を襲撃に向かう。
ウイグル族が多く住む地域が襲撃されました。
(ウイグル人男性)「怖かったよ。(中国人)100人以上が鉄の棒やこん棒を持ってきて壊していったんだ」
中国人暴徒に住居を破壊されたウイグル人
女性まで包丁で武装。
民族融和を強調する国営メディアの報道とは裏腹に、対立は激しさを増していきました。
事態を沈静化させるため、ウルムチには武装した警察の部隊が次々に到着しました。
ウイグル人のデモ鎮圧のため武装警察が続々と到着
住民にマイクを向け、取材している途中にも。
一触即発の状況に厳しい警戒態勢がしかれました。
おととい(7月10日)にも、ウイグル族の人たちがデモ行進し、警察部隊に取り囲まれました。
ウイグル族の女性が路上で抗議の声を上げたところ、特殊警察の部隊がやってきて、周辺にいた我々メディアも排除されました。
警察の報道機関への対応はときに厳しくなります。
(7月11日)ウイグル族の住民の中には、ウルムチを離れる人も出ています。
(ウイグル人母子)「とても危険で、みんな怖がっています。南部の実家で、両親が待っているんです」
長距離バスに乗って、実家に避難しようするウイグル人母子
暴動から一週間、民族対立による緊張は続いています。
【長尾香里キャスター】
こうした激しい民族対立の背景には何があるんでしょうか?
まず第一に、もともとほとんどの住民がウイグル族だったこの地域に、60年前の中国建国後、漢族の人たちが大勢移住してきたことがあります。
今では人口の40%が漢族で、中心都市のウルムチに至りましては、90%を占めています。
言葉や宗教、そして文化の違う、漢族の人たちの急増が、ウイグル族の人たちとの間に摩擦を生んでいるんです。
そして第二に、経済的な格差の拡大があります。
こちら自治区には、石油や天然ガス、そして希少金属など、豊富な資源がありまして、近年、開発が進みました。
しかしウイグル族の間には、地区の経済が漢族に握られて、自分たちは、貧困にあえいだままだという強い不満があるんです。
こうしたウイグル族の不満に火を付け、暴動のきっかけになりましたのが、先月、こちら広東省で起きました、ある事件でした。
【石井一利記者】
今回の暴動のきっかけとされるのが、新疆ウイグル自治区からおよそ3000キロ離れた、こちらのオモチャ工場です。
先月下旬、ウイグル族と漢族の大規模な衝突がありました。
インターネットに投稿された、事件の映像です。
先月26日、工場で働く労働者数百人が衝突し、ウイグル族の二人が死亡しました。
きっかけは、工場でウイグル族の男性が漢族の女性を暴行シタという、インターネットの嘘の書き込みでした。
中国政府は、貧困から抜け出せないウイグル族の人たちが、豊かな沿海部で働けるようにする、として、集団就職などの政策を進めてきました。
中国政府はウイグル人のための政策だというが……
この工場でも、政府の斡旋で、5月から、およそ800人のウイグル族の労働者が働きに来ていました。
暴動のあと、中国国営テレビは、事件のあった工場を改めて取りあげ、今は友好的なムードだと繰り返し伝えています。
その場しのぎのやらせで中国人の感情をコントロールするのは難しい
しかし私たちは、今回工場内部の取材を許されませんでした。
職場での雰囲気はどうなのか。
勤務管理などを担当している漢族の張紅梅さんに話を聞くことができました。
「かかわらないですよ。言葉は違うし。(漢族は)怖がってますよ。何か言えば殴るぞといわんばかりですから。」
工場の勤務管理担当者からしてウイグル人に敵意むき出し。
それではウイグル族の人たちはどう感じているのか。
工場で働くウイグル族の人たちが来るという、イスラム料理店を訪ねました。
(イスラム料理店の店長)「この間の乱闘騒ぎのあと、姿が見えないね。まったく店に来なくなった」
この店長もイスラム教徒です。
漢族の人たちは、イスラム料理店で、お酒を出すよう求めるなど、宗教の違いを十分理解していないと話します。
(店長)「この辺の人たちはイスラム教の習慣がわかっていないんだよ。商売もやりにくいよ」
故郷から遠く離れた沿海部で働くようになったウイグル族の労働者たち。そのことが逆に民族間の摩擦を招く結果となっています。
【長尾香里キャスター】
石井記者の報告でした。
中国にはウイグル族をはじめ、55の少数民族が暮らしていますが、その中には人口の90%以上を占める、漢族中心の社会に不満を持つ民族も少なくありません。
もう一度この地図をご覧下さい。
この赤い炎の印は、去年初め以降、民族問題が背景と見られる暴動や事件が起きた場所です。
こちら、チベット自治区では、去年3月、デモが暴動に発展しまして、20人近くの死者が出たのは、記憶に新しいところですね。
去年3月のチベット蜂起でのラサにおける死者数が19人とは……
そして、今回暴動が起きました新疆ウイグル自治区でも、北京オリンピックがあった去年8月、警察を狙った襲撃事件で、17人が死亡する、というような事件が相次いでいます。
外国人旅行者が、たまたまこの事件を撮影していたため、
当初言われていたようなウイグル人によるテロ事件ではなく、
警察の内部抗争によるものだということが明らかになっている。
しかしこの番組では、中国当局の主張が繰り返されている。
中国総局の橋本総局長に聞きます。
180人以上という過去最大級の犠牲者を出した今回の暴動を、中国政府はどう受け止めているんでしょうか?
【橋本明徳 中国総局長】
今回の暴動は、胡錦涛政権がもっとも重視する社会の安定を揺るがすものでした。
胡錦涛主席がサミット出席を取りやめて帰国したことからも、その深刻さがうかがえます。
特に今回は、ウイグル族による暴動だけでなく、これに報復する漢族の暴動が起きた点が、より深刻なんです。
万一対立がさらにエスカレートして、互いに報復を繰り返す民族紛争に陥れば、問題は新疆ウイグル自治区にとどまらず、全国の少数民族地域に飛び火してしまいます。
古今党政権は今年10月1日の建国60周年で、国の安定と経済発展の成果を内外に、誇示し、共産党による統治の正当性をアピールしようとしていただけに、今回の衝撃は非常に大きかったと見られます。
中国指導部?首脳部?は今回の暴動を、海外に拠点をもつ分離独立派が先導した暴力犯罪と位置づけまして、首謀者と協力者に対しては徹底的に取り締まるとしています。
その一方で、暴動に巻き込まれたウイグル族と漢族は、共に被害者だとしまして、民族の団結を呼びかけると共に、被害者に多額の保証金を支払って、反発を和らげるのに懸命です。
いわば、力と宣伝によって押さえ込もうとしているわけなんです。
しかし、少数民族の不満そのものを和らげなければ、問題の根本的な解決にはつながりません。
去年3月のチベット自治区での暴動に続いて、今回の暴動が起きたことは、巨額の資金をつぎ込んで、地域の開発を進めるだけでは、少数民族の根強い不満を解消しきれないことを改めて示しています。
経済格差を是正したり、少数民族の宗教や伝統文化をもっと尊重するなど、あらゆる手段を動員して、少数民族の不満を和らげることができるのかどうか、胡錦涛政権は待ったなしの対応を迫られています。
【長尾香里キャスター】
橋本総局長でした。
漢族とウイグル族の対立が激しさを増す中、海外に暮らすウイグル族の人たちはどう受け止めているんでしょうか?
ここ日本にも700人から800人のウイグル族の人たちが暮らしていますが、今回の事件をきっかけに、中国政府への抗議活動に乗り出した人たちがいます。
(抗議のシュプレヒコール)
「ウイグルに人権を!」
「ウイグルに人権を!」
「虐殺をやめろ!」
中国大使館前でウイグル人虐殺に抗議の声をあげる在日ウイグル人
今月8日、東京の中国大使館前で、日本に住むウイグル族の人たちが抗議の声をあげました。
東京の大学院を卒業し、その後コンピュータ関連の企業に就職しました。
故郷の両親や兄弟にも仕送りを続けています。
「将来はウイグルに帰って、両親たちと一緒に暮らしたいと思っていました。
必ずそっちに帰る、と。そこで生きていくっていうのが最終的な目標だったんですね」
両親と連絡を取りたいアフメットさん。
しかし暴動が起きた翌日以降、電話が一切つながらない状態が続いています。
「とにかく、連絡を取りたいんですけれども、なかなか取れない。心配しています」
アフメットさんは、これまでも、中国政府のウイグル族への対応に強い不満を抱いてきました。
そのアフメットさんを突き動かしたのは、インターネットを通じて日々流される、現地からの映像でした。
故郷に帰るのを諦めてでも、抗議に加わる決意を固めました。
それで私たちも、少なくとも現地で何が起きているのかということを知っている限り発言しないと。
もうこれ以上黙ると、人間として生きていく価値はなくなってしまうんじゃないかと…」
後世のウイグル人は、アフメットさんたちの行動を、民族の誇りとするだろう。
今回の事態は、他民族国家、中国が抱える少数民族問題の難しさを改めて示しています。
近年の急速な経済成長は、返って民族間の格差を広げ、少数民族の人たちの不満も高まっています。
暴力の応酬を防ぐためには、経済格差の解消など、対立の火種を元から絶つ政策が、中国政府には求められていると感じました。
管理人コメント
あいかわらず、日本のメディアは、漢族、ウイグル族、と“人”ではなく、“族”と呼んでいるが、これは、ちょっと前まで、「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)」と日本のメディアが言ってたのと同じ。日本のメディアは暴力的な国家の圧力に弱すぎ。
紹介した写真にはあまり含まれていないが、実際は中国側の宣伝映像の時間がかなりある。
この番組は、中国政府側の非をある程度含めることで、さも公正な報道であるかのように装っている。
しかし、肝心のことはまったく触れていない。
中国がウイグルに対してどんなことをやってきたのか、具体的なことをほとんど何も語らず(核実験の被爆のことも)、ただ経済格差を解消すれば問題の多くが解決するかのように伝えている。
中国の民族問題の根本原因を経済格差ととらえ、それを解消するために、ウイグル人が仕事がしやすいよう中国語の教育に力を入れ、沿海部の仕事を斡旋している、という線で、日本で宣伝したいのだろう。7月16日放送のクローズアップ現代もその線に沿った内容だったので、これからもその線でチベット、ウイグル問題が報じられるのだろう。
ウイグル問題は、単に文化の違う中国人が増えた、経済格差が拡大した、その程度の問題ではない。ウイグル問題の核心を短く4文字で説明するとすれば、「経済格差」ではなく、「民族浄化」だ。
中国人のウイグルへの大量入植も、ウイグル人への中国語(のみによる)教育も、ウイグル人の中国本土への半強制的な移住政策も、分離独立の芽をつむための民族浄化、同化政策として行われている。
民族浄化政策に付随して経済格差の問題が起きている。それも日本人が想像するようなただの貧乏ではなく、ガチガチに自由を奪われた上での経済的貧困。この番組ではそのニュアンスが伝わらない。
「少数民族の宗教や伝統文化をもっと尊重…」と言ってる、北京の橋本総局長、何とかトラップにかかっているのでしょうか。まるで、中国政府は、これまでもそれらを尊重してきたかのような言い方だ。
中国政府のように何でもかんでも相手が悪いというのではなく、若干中国の問題点を認めることで公正な立場であるかのように見せかけるこの手法は、日本にいる中国人知識人がテレビでよく使っている。そして「今中国は発展段階にあるから、ちょっと待ってほしい。徐々に解消されていく」と、批判をかわす。彼らが裏で番組の構成をやってるのかと勘ぐってしまう。
ジャパンデビュー台湾編のときと同様、やはりNHKは、日本国民ではなく中国政府の顔色を伺いながら番組を作っている。
去年この番組で、チベット難民の問題を報道したが、そのときはちゃんと本当のことを報道してくれただけに、残念。
このような偏った情報を流すのは、日本人を危険にさらすことになる。
危険な立場にいるウイグル人たちが命がけで本当のことを伝えようとしているのに、安全地帯にいるNHKの人たちは、本当のことを知りつつ、中国が許容する範囲内でしか情報を伝えない。
後ろめたくないのだろうか。言論人という以前に人として。
長尾さんも本当のこと言ってください。お願いします。
「海外ネットワーク」特集「国境を越えるチベットの子供たち」
http://tibet.turigane.com/nhkhimaraya.html
ダライラマ法王事務所 ルントック氏
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/96/
現在、ウイグル問題に関しても、チベットの問題に関しても、雑誌などで、「経済格差」という言葉で解釈する人がいます。しかし、経済格差の問題ではないです。中国に侵略されてから現在まで60年近く、チベット人もウイグル人もたくさん殺され、未だに殺され続けているんです。
ダライラマ法王事務所代表 ラクパ・ツォコ氏
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/84/
日本に宣伝の注射を一回打てば、その後の宣伝の仕事は、日本のマスメディアや、テレビのコメンテーターがやってくれる。中国政府の政策では、私たちは“族”です。しかし、私たちには私たちの歴史がちゃんとあり、私たちはチベット“族”ではなく、チベット“人”です。チベットは2000年以上の歴史、言葉、政府、通貨、歴史的背景があります。中国政府の宣伝では“族”ですが、日本のメディアの方々が、中国政府と同じ言葉を繰り返したら、どうなるんでしょう。
ウイグル自治区の襲撃事件、目撃者が生々しく証言
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2426475/3187061
マスメディアよりネットの情報の方が信頼できる
中国の圧政に苦しむ人たちを支援したい
という方はクリックを↓↓↓
ダライ・ラマ法王の半生を描いた名作「クンドゥン」 (HDニューマスター版) [DVD]が発売されました。
名匠マーティン・スコセッシ監督、1997年アカデミー賞4部門にノミネートされたほどのハリウッド映画にもかかわらず、どういう力が働いたのか、なぜか日本ではごく一部の映画館で短期間上映されただけ。マスコミが取り上げることもなく、ほとんどの日本人は、去年のチベット蜂起以前、その存在さえ気づかなかったという作品。
チベットが中国に侵略される経緯が、映像でよく理解できます。
ぜひご覧ください。
クンドゥン (HDニューマスター版) [DVD]
もう一つ、お子様のいる方にお勧め。
「マンガで読む偉人伝1 ダライ・ラマ14世」
シリーズになるようだが、第1巻にダライ・ラマ法王をもってきたというのがすばらしい。期待できるシリーズです。ちなみに第2巻はチェ・ゲバラの予定らしい。これまでの偉人伝の枠組みを超えたシリーズになりそうです。
参考
http://beijing2008.nikkansports.com/news/column/20080428.html
ウイグルだけでなく、
チベットの現状に心を痛めている方は、
クリックを↓↓↓
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
千葉県在住