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日本はチベットから多くのことを学ぶことができる。優れた精神文化や深い歴史からだけではなく、中国に支配された経緯と命がけの抵抗運動から、我々が多くのことを学ぶべきだ。チベットが自由になるということは、日本が自由になるということだ。――このサイトの趣旨にご賛同いただける方は、サイト内の文章をご自由にご利用ください
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先日南モンゴルのデモに参加したが、実際のところ、恥ずかしながら、南モンゴルの歴史や現状について、漠然としたことしか知らなかった。今も、先日のデモの前に聞いた演説の情報以上のことは知らない。今後情報を集めたい。

櫻井よしこさんのブログに、チベット、ウイグル、南モンゴル出身の方々と櫻井さんとの対談があったので、その中からモンゴル人のリ・ガ・スチント氏の発言のみをひろって若干要約した。正確な情報は下記ブログを参照してほしい。
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2008/05/22/

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内モンゴルでは、今は、チベットやウイグルで起きているような抵抗運動はあまりなく、もっとも中国の侵略が進んでいる地域。内モンゴルは草原で、高度も低いため、漢民族が侵入しやすかった。また、人口密度が低く、侵略の情報が伝わりにくかった。今では、モンゴル人は、内モンゴルの人口のわずか20%程度にすぎない。

モンゴルはもともと一つの国だった。1915年にモンゴルとロシア、中国が交わした条約で、内モンゴルと外モンゴルに分割された。内モンゴルでは、独立運動の指導者たちが日本と手を結び、臨時政府を樹立したが、日本の敗戦で孤立。この頃、共産主義に憧れたモンゴル人ウランフーが、貧民を集めて騎馬隊を作り、中国共産党の指揮下に入った。そして1947年、内モンゴルで中国の自治区となるか、独立するかを決める選挙が行われた。この選挙で、ウランフーが力を行使し、内モンゴルは中国の自治区となってしまった。

内モンゴルの悲劇はここから始まる。中国共産党の功労者で全国人民代表大会の常務副委員長まで務めたウランフーにしても、60年代の半ば、民族主義者と批判されて、10年間ほど監禁された。晩年、「モンゴルに悪いことをしてしまった」と後悔していたという。

内モンゴルの周辺に外国がなかったため、早い段階から弾圧が行われていたにも拘らず、その情報は中々、外に伝わらなかった。特に文化大革命(1966年~1977年)のときは、地下組織内モンゴル人民党に関係しているという濡れ衣を着せられたモンゴル人が、日常的に拷問されていた。

私は子供の頃、見せしめになったお婆さんが、胸に看板をぶら下げられ、火のついたストーブの前に立たされ、真っ赤な火を舐めろと言われ、無残に火傷し、倒れてしまうまで拷問されていたのを見たことがある。

馬車のむちで体を打たれ続けた人もいた。

閉じ込められて食事を与えられず、飢えて自分の排泄物を食べさせられた人もいた。

文革のときは中国全土で同じことが行われていたが、われわれ異民族の地域では、人種差別から拷問が行われていた。

日本は共産圏や独裁国家から迫害された亡命者や難民に対して、人道的な義務を果たしてほしい。人道的な義務を果たすというのは、亡命者や難民をちゃんと保護し、中国に対してはっきりメッセージを発すること。日本は中国にちゃんとメッセージを送っていない。逆に中国が、要求を突きつけてくる。

日本は中国の抱える問題を研究するチームを作り、民族問題についてはっきり発言してほしい。

日本の財界は、利益のためにどんな相手とでも商売するのが悔しい。

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櫻井さんのブログ、こちらもお読み下さい。
「モンゴル人ジェノサイド 実録」
中国共産党はまず、ウラーンフの例でわかるようにモンゴル人の指導者と知識人たちを狙った。文字を読める人は殆ど生き残れなかったと言われるほどの粛清が行われた。50種類以上の拷問が考案され、実行された。たとえば、真赤に焼いた棍棒で内臓が見えるまで腹部を焼き、穴をあける。牛皮の鞭に鉄線をつけて殴る。傷口に塩を塗り込み、熱湯をかける。太い鉄線を頭部に巻いて、頭部が破裂するまでペンチで締め上げる。真赤に焼いた鉄のショベルを、縛りあげた人の頭部に押しつけ焼き殺す。アルタンデレヘイ著、楊海英編訳の『中国共産党によるモンゴル人ジェノサイド 実録』には悪夢にうなされそうな具体例が詰まっている。女性や子どもへの拷問、殺戮の事例も限りがない。中国共産党の所業はまさに悪魔の仕業である。

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行ってきた。
コースは先日のウイグルデモと同じで六本木三河台公園から笄(こうがい)公園。
告知して1週間しかなかったからか、土曜日なのに参加者はそれほど多くなかった。80人ぐらいか。


デモで使用されたプラカードや横断幕


南モンゴルの方が何人がおられた。顔を隠している方もたぶんそうなのだろう。

司会の方が簡潔に南モンゴルの状況を説明。その後、政治学者殿岡昭郎氏、世界ウイグル会議日本代表、イリハム・マハムティ氏、台湾研究フォーラム会長永山英樹氏、内モンゴル自由連盟党の方(名前失念)、吉田康一郎都議会議員が演説を行った。みなさん短い時間で非常に濃い内容のお話をされていた(私は記憶力が乏しく、メモをとらなかったので再現できなかった)。
内モンゴル自由連盟党の方は、「モンゴルはかつて広大な領土を獲得した。しかし宗教や伝統を破壊するようなことをしなかった。モンゴルは清に征服されたが、そのときも宗教や伝統は守られた。中国共産党の時代になり、わずか60年で南モンゴルの宗教や伝統は危機的な状況に陥っている。学者やエリート、指導者層は6万人が殺された(全体では70万人が殺されている)。中国は南モンゴルの人間に、中国人になれ、なれないのなら死ね、という態度をとっている」と話していた。

 


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殿岡氏。「南モンゴルはチベットやウイグルよりもひどい状況。モンゴル人の比率は16%程度でしかない。日本は彼らに同情するのではなく、同じ問題をかかえる仲間として対応すべき。中国は戦争せずにすでに日本の中をかき回してきている。日本はチベット、ウイグル、南モンゴルと協調して中国にあたるべきだ」



イリハム氏。「チベットや南モンゴルの人たちと協力していきたい。日本の方々も力を貸してください」



台湾研究フォーラム会長永山英樹氏
「遊牧を禁止され、草原を農地に変え、環境が破壊され砂漠化が進んでいる。以前は黄砂が日本やアメリカまで飛んでいくようなことはなかった。」「かつて蒙疆地区では日本人とモンゴル人は大変うまくやっていた。」



都議会議員、吉田氏。北朝鮮拉致のデモが終わって駆けつけた。イケメンアナウンサーのような雰囲気だが、発言はヤワではなくいつも力強い。「ODAで中国に援助したお金で南モンゴルを開発し、環境が破壊されている。福田売国総理には即刻辞めていただきたい」将来重要な政治家になると思う。



出発前。モンゴルの民族衣装を着ている女性がもっている青と白の旗が、内モンゴル自由連盟党の旗(下)。


デモ隊はチベットやウイグルの旗、Tシャツが多い。あと北京五輪ボイコットTシャツも。内モンゴル自由連盟党の旗は4つぐらい。印刷した小さな旗はチラホラ。パンダ姿の人もいた。
距離が短いのでデモは30分ほどで終了。デモ隊が入ってきたときに、子供を遊ばせていたお父さんが、あわてて子供を呼び寄せていた。到着後、難民申請中のダイチンさんが参加者に感謝の言葉を述べて解散となった。
最後に司会の方が子供たちに、場所をとってしまってごめんなさいと謝っていた。


関連サイト

東京新聞2008.07.06 中国『少数民族』のデモ続く 「内モンゴル」 留学生ら150人 東京
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008070602000114.html

打倒中国共産党 「日本初!南モンゴルデモ大成功!」
http://dadao.kt.fc2.com/ron154.htm

打倒中国共産党 「モンゴル自由連盟党が中国大使館に抗議文提出」
http://dadao.kt.fc2.com/ron155.htm

櫻井よしこブログ「異形の大国“中国”が企てる“少数民族”大抹殺」
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2008/05/22/

モンゴル自由連盟党
http://www.lupm.org/japanese/index.htm

youtube
日本初 南モンゴルデモ行進1
http://jp.youtube.com/watch?v=XBX621K4yY0

日本初 南モンゴルデモ行進2
http://jp.youtube.com/watch?v=ozzbjEN6dQg

モンゴル自由連盟党が中国大使館に抗議文提出
http://jp.youtube.com/watch?v=JEGCAOQislE

7・5南モンゴル民族支援デモの様子(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3888415


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地球への思いやり
チベットを救え!アジア・パシフィック・フォーラム
2008年7月2日(水)10:00-17:00、神保町学士会館

行ってきた。セーブ・チベット・ネットワークの活動は毎回素晴らしい。この組織はこれからどんどん影響力が大きくなると思う。

メモをとったので以下に内容を再現。同時通訳のためにゆっくり話すというような段取りはとられなかったので、通訳の日本語が文として完結する前に、次の文章に飛ぶということが多く、断片的にしかわからない部分が多かった。同時通訳の文章を理解するにもかなりのスキルが必要なことを認識した。
中国人の通訳も、日本語が不正確なので理解しにくかった。早稲田の石濱先生の講義はとてもよかった。先生の著書をまだ読んだことがなかったので、読んでみたい。このときの講義は、一般向けとはいえ、専門的内容であり、日本語で復唱することさえ無理な速度だったので、英語への同時通訳はおそらくグチャグチャになったと思われる。

配布された資料では、国会議員として他に、中川昭一氏、平沢勝栄氏、枝野幸男氏、山根隆治氏(麻生太郎大臣にUFO質問)が名を連ねていたが欠席されていた。都議会議員の土屋たかゆき氏、吉田康一郎氏も残念ながら欠席されていた。

以下、通訳の間違いもあると思うが、私の聞き間違い、メモ間違い、脳内変換が結構あるはず。ご容赦を。
敬称は略させていただきました。

セーブ・チベット・ネットワーク(STN)呼びかけ人
前民主党衆議院議員 牧野聖修

チベット問題は風化しつつある。今回のサミットの議題に含まれていない。明日決議文を作成し、サミットで取り上げてもらうよう働きかける。
人権問題は人類全体の問題であり、国境を越えた問題として扱わなければならない。


STN 鈴木樹代子(以前ダライラマ事務所にいた)によるダライ・ラマ法王からのメッセージ朗読。
「今日のチベットは、まさにチベットの人々の生存をかけた非常に危機的な時を通過しています。チベットでは依然として厳しい状況が続いているのです。チベット全土で行われたこの度のデモや抗議行動は、チベットの人々がチベット高原の現状に深く根ざした不満を抱いていることの明確なあらわれです。チベットを中国に同化しようとする中国の絶え間ない試みにより、チベットの精神文化遺産は失われつつあります。国際社会がチベットの人々のかわりとなって明確に意見を述べることが重要であるという理由はそこにあるのです」

チベット亡命政府外務大臣
ケサン・ヤンキ・タクラ

本来、中国はチベットと結んだ17箇条の協定により、香港と同じように一国二制度をとらなければならない。しかし、協定は守られてない。そして、中国の憲法で認められた権利を中国政府自らが否定している。
チベット人の積もり積もった憤りが爆発し、3月の蜂起となった。しかし、それも弾圧された。209人が死に、5972人が逮捕され、1000人以上が負傷し、多くの行方不明者が出た。
チベットには大量の中国人が送り込まれてくる。中国の経済発展の中で、チベット人は労働力として駆り出されている。が起きた。
チベットの環境は、アジアの他の国にとっても重要である。チベットの広大な高原は、アジアの気象パターンに大きく影響しており、アジアの貯水、給水塔の役割を果たしているからだ。チベットは地球人口の47%に水を供給している。しかし中国はダムをつくり、水を独占的に使おうとしている。アジアの他国に被害をもたらすことになる。
相互不信を解消し、チベット問題を解決することは、チベットのためだけではなく、他国にも大きな利益をもたらす。


民主党衆議院議員 外務委員会委員 松原仁

衆議院の外務委員会でチベット問題を取り上げた。
最も人口の多い中国で、人権問題が解決できるかどうかは、世界の関心事項になっている。
オリンピックの開催国として、人権問題を解決するのは当然のことである。
しかし、長野で何が起きたか。
チベットを助けたいと集まった人たちが、中国人に暴行を受けた。中国はチベット問題を真剣に対処する意志があるのか疑問である。サミットで中国に人権問題の改善を要求すべきだ。
大国が小国の正当な権利を踏みにじってよいのか。
中国はチベットでは文化的、経済的生活ができていると言うが、物質より尊いもの、精神的な文化を尊ぶ気風をないがしろにしてよいはずはない。
環境問題が深刻になる中、仏教は、これから、地球を律するテーゼになりうる。日本人は仏教徒として、チベットの悠久の歴史に思いを馳せ、協力していくべきである。

民主党衆議院議員 難民を助ける会常務理事
藤田幸久
国際NGO出身。ガンジーの孫が作ったNGOに参加。
宗教とは紛争の原因になるべきものではなく、和解のためのものである。
それを実践しているのがダライ・ラマ法王だ。
しかし、日本はダライ・ラマを避けている。(西側先進国で?)大統領、首相がダライ・ラマと会っていないのは日本だけだ。鈴木善幸が会議で同席しただけ。そのことを私は高村外務大臣に質した。

民主党衆議院議員 衆議院財務金融委員会委員長
鈴木克昌

チベット問題を考える議員連盟に所属。ダライ・ラマには二度謁見。
この問題は人類が考えていかなければならない民主主義の根幹の問題。日本人には報徳の精神があった。しかし、物質的繁栄の中で失われつつある。
チベット問題は日本人の魂を呼び起こす運動になる。
チベット問題は、アンチ中国、アンチ中国人ではない、というダライラマ法王の言葉は、人類にとって大切な想いではないか。

 

オーストラリア議会議員 チベット支援議員団発起人
ピーター・スリッパー

第二次世界大戦ではドイツがポーランドに侵入した。その約10年後に、チベットは中国に侵略された。チベットは支援するに値しない国だと見なされていた。
湾岸戦争のときは、石油の問題もあるので、世界は動いた。しかしそれだけではない。正義というものがある。チベットも本当は助けなければならなかった。
どこの国も他国を占拠する権利はない。
ドイツはポーランドを占拠する権利はない。イラクはクウェートを占拠する権利はない。同じように中国はチベットを占拠する権利はないのだ。
ダライ・ラマの対応は寛大だ。国際社会は中国とチベットの交渉をサポートする必要がある。


オーストラリア・チベット連盟代表
ポール・ボウク
15000人の団体で、フルタイムスタッフが3名いる。

中国は宗教を抑圧しており、またメディアを制限している。
ダライ・ラマが米国からゴールドメダルを贈られたことを祝ってお香を焚いても抑圧される。
2008年3月以降5000人以上のチベット人が投獄されている。彼らには十分な治療が行われていない。
今年の4月、中国はチベットでの愛国教育に力を入れはじめた。プロパガンダのビデオを見せ、「ダライラマ狂信者」にダライラマを批判させる。
遊牧民を定住させ、中国語を強要する。青蔵鉄道開通により中国人の流入が増えている。チベット人に対してまともな教育が行われておらず、チベット人の45%が文盲である。
まとめとして言えることは、中国はこれからもチベット人の人権を抑圧し続けるだろう、ということだ。

 

台湾民進党 台北市議会議員 李慶鋒(リー・チンフェン)

チベットを観光地と考えている人は多い。しかしそれは違う。
チベット人は台湾人と同じように、政治面、文化面で苦しい戦いをしている。
チベットの観光客は2006年250万人、2007年400万人、2008年は500万人と予測されている。
チベットが観光地化されて、少しはプラスの部分もあるかもしれないが、外国人に移動の自由がない。
中国で危険な観光地のトップがチベットである。チベットの砂漠化が進んでいる。21万平方キロが砂漠である。
観光地化は自然環境、文化、風習を破壊する恐れもある。漢民族の大量の移民はチベット人を少数民族にした。
チベットへの圧力は、台湾に向けられたミサイルと同様、平和的なものではない。
チベットは自主的、持続的発展の方法を考えなければならない。

 

午後

 

台湾
高雄・輔英科学大學教授 蘇嘉宏(スー・チャフン)
チベット亡命政府の選挙制度についての報告。
今は新難民や第二世代が当選している。選挙は積極的に公開。


前オーストラリア議会議員
マイケル・オーガン

ダライ・ラマ法王は地球に対しても慈悲の心をもっている。
世界人口の50%がチベットの水の影響を受けている。
しかし中国人は短絡的でチベットでは環境破壊が起きている。
チベット人は環境問題についても良いアイデアをもっている。
チベット問題は、人権問題だけでなく環境問題も考える必要がある。
我々は地球に対する慈悲心も必要だ。

民主党前衆議院議員「チベット問題を考える議員連盟」元事務局長
五十嵐文彦

チベット子供村に行ったことがある。ダラムサラについたばかりの5才ぐらいの子供を見た。頭にはコブ、血の跡があり、足は凍傷にかかっていた。お父さんお母さんがヒマラヤの国境までついて来て、子供に道を教える。
1995年、チベットに行った。あれから13年経過し、状況がますます悪くなっている。
遊牧を禁じられ、囲いの中で飼うように命じられ、ヤクが病気になる。千頭2千頭いたのが百頭に制限される。
ヨーロッパから核廃棄物を金をとって受け入れ、チベットに埋めている。
そのためチベット人に奇形児や病気が増えている。中国人には近寄ってはいけない場所が忠告されるが、チベット人には情報を伝えない。
ダライラマと1時間対話したことがある。コンパッション、思いやり、慈悲心について語っていた。人間の身体は6兆個(正しくは60兆個)の細胞でできている。個々の細胞の役割は異なるが、全体の調和が取れているから健康。細胞を人間に置き換えると地球もまた同じであることに気づいてほしい、と解釈できるような内容のお話だった。
仏教の考えは地球の調和に役立つ。だからチベットは重要である。


世界ウイグル会議日本代表、イリハム・マハムティ
チベット、ウイグル、内モンゴルの人たちは中国人から動物のように扱われている。
自分たちの言葉で自分たちの子供を教育できなくなっており、親と子供の間で意思疎通が困難になっている。
漢民族の移民が大量に押し寄せ、逆に女性を連れ出している。これらの地域には豊富な資源があり、弾圧、同化政策を続けている。
1964年から1997年まで、東トルキスタンで46回核実験が行われた。11回は地下核実験、35回は大気圏での核実験で、ウイグル人70万人が死亡した。
中国は、汚染地域から避難させる措置はとらなかったため、見たこともないような病気が増加した。中国は被爆した人たちに1円の治療費も出していない。
我々も人間の生活をしたい。それだけしか主張していないのに、多くの人が政治犯として刑務所に入れられている。
世の中に正義というものはないんじゃないか、と思っている。誰も彼らを助けてくれない。
日本は先頭に立って、活動してほしい。


内モンゴル人民党代表
ケレイト・フビスガルド

チベットはもっとがんばらなければ、今日の内モンゴルのような状態になってしまう。
中国は内モンゴルで民族を浄化した。内モンゴル大学を出ても就職ができない。内モンゴル内の中国の会社で面接を受けると、「モンゴルで教育を受けた人は中国人のような競争力がない」とされ、採用されない。自分たちの土地なのに就職できない。
内モンゴルでは遊牧ができない。環境を守るためだといい、土地を没収される。我々は小さな家に住まわされている。我々は環境難民である。
ウイグル、チベットと連携してがんばっていきたい。

牧野氏補足
この前ダライラマ法王が日本にきたときお話しした。対話と非暴力、チベット問題はチベットだけの問題ではない、中国の中にも心が通う人たちがいる、と法王はおっしゃった。
私も長野でそのことを確信した。夜明け前、チベット人が中国人に、ニイハオと挨拶すると、ニイハオと返ってきた。当日は中国人たちに暴行されるひどい状況で、私もここで言えないような激しい言葉で応戦した。しかし、リレーが終わった後は、中国人たちとお互い手を振って別れる光景があった。

ダライ・ラマ法王オーストラリア代表部事務所代表
テンジン・プンツォク・アティーシャ

1985年6月、調査団のメンバーとしてアムド(青海省)に行った。チベットの実情、チベット人の感情を調べようとした。それを調べるには我々に自由が必要だ。役人が一緒だと本当に思っていることを聞くことができない。20人もの役人が取り囲んでいるため、何も出来ない。
北京で宴席が開かれた。調査団6名中私が最年少。チベットはずっと中国の一部だったと言われた。その証拠を見せろというと、嫌な顔をされた。私が、それではチベットは中国の一部ではなかった証拠を見せよう、と言うと、宴席が大混乱した。
中国人は、13世紀以降チベットは中国の領土に組み込まれたという。それは元の時代だ。
また、唐の時代、ソンツェンガンポ王の妻となった皇女が、チベットに文化を伝えたというようなことをいう。


民進党台北市議会議員
チェン・ユウエン

長野で逮捕されたタシィさんは友人で、台湾人の半数以上がチベット人を理解し、同情している。
7月4日、台湾は中国に空港を開放する。
台湾にはミサイルが向けられているが、台湾はかつてない危機に直面している。
今年のオリンピックで中国が変化することを期待したが、変わらなかった。
中国は軍事的な圧力だけでなく、台湾のメディア(ネットの?)を大金で買い取り、中国式の考えを台湾人にすり込もうとしている。
我々は台湾のチベット化をとても心配している。チベット人は信仰心が厚い。台湾人も素直で正直の人たちが多い。
台湾ジャーヨー! チベットジャーヨー! 日本ジャーヨー! シェーシェー!


台湾民主基金研究員
「中国・アジア民主化支援世界フォーラム」理事
許文英(シュウ・ウェンイン)

チベット問題で進捗が見られない。忍耐には限りがある。ただ待つだけではダメ。
世界的人権条約が二つあるが、これを改正して、チベットの自決権の確保が必要。
そのためにも資金が必要である。
我々の基金はアジアで最初に作られた。「Voice of Tibet」というラジオ番組をサポートしている。
アジアに人権民主主義を広めるため、日本もがんばってほしい。
日本でも基金を設立していただきたい。
牧野さん、五十嵐さん、次回は当選することを願っている。


民主党参議院議員 大石尚子

祖父は孫文と出会い、革命を手伝おうとした。
他にもいろいろ話していたがあまり重要な話はなかった。


早稲田大学教授
石濱裕美子

「チベットへの私の思い」に寄せられたものを選考した。女性は心を痛めているという内容のものが多く、男性は歴史的不条理を論理的に変えていきたいというような内容が多かった。
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-entry-295.html

チベット仏教世界の歴史

写真の像、ソンツェンガンポ王は実在の人物だが13世紀から神格化。
頭に阿弥陀様がおり、観音菩薩の化身とされる。左右の像、緑ターラ菩薩と白ターラ菩薩はネパールの王女、唐の皇女。

人類が発生する前に聖なるマルポリの丘(ポタラ宮のあるところ)に観音菩薩が降臨した。
この丘はラサのどこからも見える。
チベット人は太古の昔から観音菩薩に守られた国だと信じている。
それで、その場所にあるポタラ宮に観音菩薩の化身であるダライ・ラマがいた。
観音菩薩がいないという状況は、チベット人にとってどれだけ悲しいことか。

元のフビライがチベットからパクパを招き、文字を作らせた。
元が滅びた後、チベットではゲルク派の開祖ツォンカパがチベット仏教を体系化した。そのゲルク派からダライ・ラマが出てくる。
元が滅んだ後、モンゴルではチベット仏教が衰退するが、アルタイ・ハンが再興する。アルタイ・ハンはチベットでソナム・ギャムツォと出会った。アルタイ・ハンはフビライの生まれ変わりとされ、1578年、パクパの生まれ変わりとされるソナム・ギャムツォにダライ・ラマの称号を贈った。
その後のグシ・ハンとダライ・ラマ5世も同様の関係。グシ・ハンはチベットの対立する宗派を駆逐し、チベットをダライ・ラマに差し出した。
その後、モンゴルと清の間で、パトロンの座を巡る争いがあり、清が勝利。
乾隆帝は1780年、パンチェン・ラマ4世を招聘。
乾隆帝の前世はインドの王やティソンデツェン王、やフビライと言われている。

チベットはいつも豊かな王朝の庇護のもとにあった。
今は欧米人がチベットを擁護している。人として品格のある生き方は、豊かでゆとりのある人たちが理解できる。

たくさんのチベット人が毛沢東の肖像をもって行進している写真。
文化大革命のときはお坊さんと名のつく人はいなくなった。
今も法要を行うにも許可が必要で、大規模な法要は許可がほとんどおりない。
他国から支配されたことのなかった国が、ひどい状態になっている。

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以上です。

漢民族はその自己中な性格ゆえに、仏教が肌に合わないのだろうか。もし漢民族をチベット仏教に改宗することができれば、過去のモンゴルや清とチベットの間のような関係になり、チベット問題は解決するのだろうが…。

なお、会場では小冊子「チベット半世紀の苦難」、「第3の目通信」が配布された。
「チベット半世紀の苦難」は、今年3月以降にチベット内で起きたデモの場所、デモの経緯、原因、インドとネパールでのチベット人の入植地などが掲載されている。「第3の目通信」には3月以降5月初めまでにチベットで何が起きていたのか、数多くの証言が紹介されている。


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http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/21/ の続き。
竹内正右氏の講演内容、以下メモしてきたことを書きます。途中で話がわき道に入ったときのものもメモしているので、話が前後つながらない部分もあります。聞き間違いがありましたらすいません。
上映された映像で、ダラムサラの雰囲気が伝わってきました。司会の田村仁氏もフォトジャーナリストで、ところどころで、竹内氏の説明の補足をされていました。

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アダーホルトは1957年からチベットのカンパ族に対して軍事訓練を行った責任者。
http://www.korean-war.com/Archives/2000/10/msg00043.html
ラオスのロンチェンベース、タイのタクリベースに集めて、沖縄、コロラド州キャンプ・ヘールへ移して訓練していた。
1960年嘉手納から飛び立ったU-2がスベルドルフスクでソ連に撃墜され、チベットへの支援を一旦中止。このとき14000人のカンパ族を投入していた。補給が途絶えて、餓死者、凍死者が出ている。
その後、1971年にキッシンジャー、ニクソン訪中で米中国交樹立、カンパ族に対する補給がなくなる。ネパールが中国寄りになり、チベット武装勢力を1970年代半ばに武装組織の抵抗運動が終わる。

1959年のダライ・ラマ脱出の際、アメリカ人アントニー・ポー(Anthony A. Poshepny)が協力していた。チベットからネパールに毎年1200人1300人ぐらい脱出してきていたが、今年3月以降は3,4人しか成功していない。

ホーチミン・ルートの9割はラオスを通る。ここに米兵を投入すると犠牲が大きくなるので、モン族を使う。まだ7000人ラオスに残っている。兵士が2000人で残りが非戦闘員。
モン族については、1999年毎日新聞社から「モンの悲劇」が出ている。
雲南省に住んでいたモン族が中国の弾圧で南下。中国ではミャオ(苗)族と呼ばれている。ミャオというのは野蛮人という意味で、ビルマやタイでもメオと呼ばれている。ラオス・ベトナムでは、モンと呼ばれている。


映像の解説
・ダラムサラでのラサ蜂起41周年のダライ・ラマの演説の映像。
・チベット子供村の子供たちの様子。少年少女、若い尼僧が「パンチェン・ラマを返せ」デモをやっている。ダラムサラは1900mの高度にあり、元イギリスの植民地だった。
運動場で子供たちがチベットの悲劇と希望を描いた演劇を行う。たくさんのクロクビツルの仮装をする子供たち。足は竹馬になっている。クロクビツルはチベットにたくさんいたが、中国人による環境破壊と乱獲で今は5000羽程度しか残っていない。様々な動物を描いた布をもっている子供たちもいる。ドクロのマークの横断幕(中国を意味する)が入ってくると、動物たちが逃げ出す。それからドクロが燃やされ、運動場の中央に大きなチベット旗が翻る。

・ナムギャル寺でのチベット女性連盟の集会の映像。チベットでの犠牲者への追悼と、戦士アデさんの演説。この女性は戦車に立ち向かっていき、逮捕され、労働改造所を転々とした。99年来日している。

・タンカ(仏画)を習っている青年たちの映像。チベット本土ではそういうことができない。

・義足の青年たちへのインタビュー。足、指のない青年たちが多い。山越えのための装備もないので、凍傷にかかる。厳冬期でないと歩哨に見つかりやすく、また川が凍結して渡りやすいので、その時期に逃げてくる。凍傷だけでなく、滑落する人も多い。

 

・ダラムサラに再建されたノルブリンカ宮殿(設計者は日本人中原)。ダライ・ラマ脱出のときは、大切なものを持ち出せなかったが、その後、いろいろな人が持ち出してきていた。

・臨時学校の様子。各国の支援でドミトリー(寮)が建設された。中国は残された両親に、子供を戻せと強要している。校長は以前武装組織に加わっていた。昼食の準備でチベットの餃子モモ。チベット旗の中央の黄色い丸の中にダライラマの絵がある。学校は粗末で、屋根はトタン。天井の扇風機が回っており、暑そう。

・チベット歌劇ミラレパの映像。観客多数。2000年10月14歳のとき逃げてきたカルマパ17世を、歌舞団が迎える。白人の幼い子供の僧もいる。ダライ・ラマはカルマパに「危険を冒してよくここにきてくれました。ミラレパはカルマパには難しかったのではないか。このように伝統舞踊を守ってくれている方々に感謝している。


スライド解説
・89年北京、天安門事件で炎上した装甲車の残骸の写真。時間的にはチベット蜂起が天安門より先に起きている。89年1月にパンチェン・ラマ10世が死去。胡錦涛の前で共産党批判の演説を行った数日後である。3月ジョカン寺前で大規模なデモがあり、3月7日に戒厳令。この時の業績で、胡錦涛が鄧小平に中央委員に抜擢された。
・黒こげの成都の循環バス。
・ポタラ宮前の公園。有料になっている。
・ラサのキチュ川の貯木場。伐採された木がたくさんつまれている。日本にも輸入されている。高山の木は植林が困難。
・ポタラ宮前に展示されたMig15(竹内氏はMig19と話していたがMig15だった)。チベット軍掃討に使用された。
・ポタラ宮前の五星紅旗。撮影の1カ月後、タシ・ツェリンが中国国旗を引きずりおろし、チベット旗を揚げようとして逮捕された。
http://tibet.turigane.com/deathcase.html
以前は旗の位置に、木があった。
・ポタラ宮の最上部に五星紅旗。
・ポタラ宮上部から撮影。ポタラ宮の前に、ショルという職人たちの住まいがある。今は、ショルは取り壊されて、革命博物館になっている。解放前のチベットの酷さや、中国がどれだけチベットに貢献したか展示されている。
・?寺 銃撃で、26体の死体が運ばれるのが目撃されている。オーストラリアのブラウン議員が中国に質問しているが返事なし。
・デブン寺の壁に書かれた毛沢東の絵。「偉大な領袖、偉大な舵取り毛主席」と書かれている。正面から見ると立派だが、中は文革で破壊されたまま。
・ジョカン寺。寺内を人民解放軍兵士が巡回している。ダライ・ラマの写真がはがされた跡がある。僧侶は愛国教育を受け、反対すると追放させられる。第2次文革が進行中。
・ガンデン寺。ゲルク派の拠点。来年600年だが、ほとんど破壊されている。中央部分だけきれいに修復されている。観光客のため。僧侶の修行ができる場所ではなくなっている。

 1972年にチベットで大地震があった。このときは凶作で3回目の飢饉。この秋も飢饉が起きるだろう。農民に無理難題。ダライ・ラマの写真をもっていたら、大麦を植えさせない。射殺しても家族に遺体を渡さず、焼却して証拠隠滅する。

・ジョカン寺の中庭。第5ゲストハウスと呼ばれ、人民軍用養豚場となっていた。あちこちから仏像をあつめて破壊して、ここに山積みにした。
・シガツェのタシルンポ僧院。数年後シガツェまで鉄道が延びる。パンチェン・ラマ(ノルブ)が日本製の車で入ったが、シールが貼ってあり、撮影できなかった。
・初代チベット王、ソンツェン・ガンポ王の墓の写真。漢字で「蔵王墓」と書かれている。観光スポットになっている。中国の小学校の教科書には、チベットに嫁いだ唐の皇女がいかにチベットに文化をもたらしたか、ということが書かれている。
・97年始めてダライラマが台湾訪問したときの写真。台湾には50万人のチベット仏教徒がいる。今後台湾ではスノーライオン旗に対する締め付けが始まるだろう。
・5/6、5/8の神宮、早稲田でのデモの写真。早稲田は胡錦涛の出身大学精華大学と提携している。


最後のお話

お寺を追放され、凄まじい数で僧侶の自殺が増えている。
トンコル村では30人が射殺された。
チベット最大の仏教学院があるセルタルは、党、統一戦線からお金をもらった入植者が破壊して入植。
もともと核兵器関連施設はココノール湖付近に集中していたが、ソ連からの攻撃に対して脆弱なため、四川に移した。
チベット内は収容所がたくさんがあるが、今回、青蔵鉄道で、逮捕したチベット人が各地の労働改造所に運ばれた。震源地付近に4個所労働改造所があり、百数十名が連れてこられた。
労働改造所はソ連の監獄制度を参考にして作ったものである。今回の地震の被害者は8万人と言われているが、労働改造所にはその数倍がいただろう。
中国の~農場は労働改造所のこと。ダプチ刑務所は大工場になっている。
チベットの地名が中国語に改められて、解放路とか北京路になっている。
チベット人はインドの戦争に使われている。バングラデシュとの戦い。カシミールを守っているのは2万人のチベット人。

参加者からの質問「外国の支援を最初断って、その後受け入れたのは、何かを隠すためだったのですか」に対して、放射能が漏れたかどうか確認していたのかもしれないし、労働改造所=偽装農場からの脱走者が大量に出て、落下傘部隊を背後に降下させて、殲滅したのかもしれない、武器を奪われたら危険だから、と回答。

最近の情勢を見ていると、50年前の世界が戻ってきたように感じている。
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竹内氏の話の長年の現地取材に基づいた貴重な話をたっぷり聞かせていただいた。価値観を含む言葉をほとんど使わず、淡々と事実のみをお話になる。こいつがひどいことをしている、というような話はいっさいしない。そして竹内氏がサラッと話されたことが実際はものすごく重い話だったりする。
マスコミはつっこまないけれど、四川大地震の中国の被害の発表は、震源の東ばかりだったが、西はどうなっているのか気になっていた。竹内氏は、四川大地震での死者8万人の数倍の囚人があのあたりにいる、と話していたが、地震で死亡した囚人たちは死者にカウントされていないのだろう。3月のチベット蜂起でも、中国はチベット人の死者をカウントしていなかったので、チベット亡命政府の発表と大きく食い違っていた。
収容所が倒壊して囚人が脱走した場合、その人数は非常に多いことが予想され、中国当局は、地震直後に現地に派遣した部隊に、逮捕ではなく射殺を命じていたのではないか。

労働改造所が農場や工場となっているというお話、中国製品の価格競争力の秘密は、大量の“囚人”という名の奴隷を使っていたからだったのか。我々日本人が100円ショップ等でありがたがって買っている安い中国製品、何のことはない、安い分は、囚人たちの命で埋め合わせられていたのだ。

中国はチベットを侵略し、金目のものは収奪し、チベットの自然、資源、伝統文化は金儲けのためだけに利用してきた。そして、中国の人権蹂躙に反対する人を逮捕して、無報酬で労働させ、外貨を獲得してきた。これは現代の奴隷制度であり、中国では奴隷が経済に組み込まれていることになる。

だが、日本はそれに対して何の苦言も呈さない。それどころか、日本は、中国に力を与えて中国の犯罪に協力してきた。日本は軌道修正しなければならない。


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今日、早稲田奉仕園で行われた、竹内正右氏チベット現場報告 第1弾「チベットが消される」に行ってきました。

内容は次の通り。
http://www.hoshien.or.jp/class/asian-tokubetsu.html
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フォトジャーナリスト竹内正右氏が、撮影写真とビデオ映像により、この20年間チベットで起きていることを証言します。

 
■ 講演内容
1970年からインドシナ戦争を取材し、ラオスのビエンチャン陥落の歴史的瞬間を記録。その後もスリランカ暴動(83年)、ベトナム軍のカンボジアからの第一次撤退(83年)、フィリピンのアキノ暗殺(83年)、マルコス政権崩壊(86年)、ビルマ・クーデター(88年)など一貫してアジアの現場を追い続ける竹内正右氏が、中国の天安門事件(89年)、戒厳令下のチベット(90年、99年)から、ダライ・ラマを追った台湾(97年)、インドのダラムサラの取材(98年、2000年)等、20年間チベットを追い見続けたことを報告します。

上映映像:ラサ蜂起記念集会、パンチェン・ラマ11世ニマ少年釈放要求デモ
       チベット内での犠牲者追悼、抗議集会(2000年3月)
       僧侶、児童らの描くチベット人間地図、
       カルマパ17世脱出(チベット内よりダラムマサラへ)(2000年1月)
上映スライド:天安門事件(北京、成都)(1989年)
         戒厳令下のチベット、ラサ、ツェタン(1990年)
         ダライ・ラマ14世初の台湾入り(1997年)
         ラサ蜂起39周年集会(1998年)
         チベット自治区内の破壊された寺々(1999年)
         パンチェン・ラマ11世(中国政府擁立のノルブ少年 西部シガツェ)
         「小北京」化するラサの街
         盗伐される高山の木材
         チベット最大のダプチ収容所
         カルマパ17世(カギュー派)脱出       
     

 
■ 講演者より 1950年10月、旧ソビエト空軍はチベット侵攻する中国人民解放軍に武器、弾薬、食糧をパラシュート投下していった。スターリンと毛沢東の密約であった。この為、チベット軍部隊とその家族たちが空爆や掃討作戦で幾度と大量虐殺(ジェノサイド)された。1959年からの「民主改革」、1966年から10年余に渡る「文化大革命」は、チベット全土を人民公社化し、チベット人を「社会主義民族」化させた。また、6000余の寺が破壊され、盗まれた黄金仏像は中国本土に運ばれ金塊に化けた。チベット人の主食の大麦が強制徴収された為、30万人余りが餓死している。

それから60年。2008年3月14日、平和抗議デモに参加の僧侶、市民は武力鎮圧された。200余名が亡くなり、6000名余りが拘束され、チベット最大のダプチ収容所、青海省、甘粛省、四川省の「労改ー強制労働収容所」へと送られている。チベット全土で、今再び「愛国教育」が強要され、寺が破壊されだした。文化、宗教破壊の「第二次文革」が進められている。

ー竹内正右がこの20年のチベットの現場で生じていることを証言する。-
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資料として配布されたのは次のもの。

チベットの詳細な地図
月刊日本2001年6月号 チベットレポート第17弾 ブラックホール 竹内正右
チベット人部隊を組織したアダーホルトの話
http://www.korean-war.com/Archives/2000/10/msg00043.html
カム、トンコルで武装警察に銃撃された人たちの写真
http://www.tibetcustom.com/article.php/20080417113747386
消されるダライ・ラマの写真
http://www.savetibet.org/news/newsitem.php?id=1302


特に興味深かったお話は、チベットとインドシナや朝鮮半島の出来事が全部リンクしているということだった。明日の18:10にNHKで、最近チベットからの脱出に成功した少女の話をやるんじゃないか、ということをおっしゃっていたので、録画しておこう。

講演の詳細は次回書きます。

 


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