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http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/89/ のつづき
鳩山兄の議論は全体的に定量的ではない。
「彼らは税金を納めている。一生懸命がんばっている。だから選挙権を与えよ」
何だコレは?
税金を納めていても、一生懸命がんばっていても、選挙権を与える根拠にはならないが、それ以前に、いったい彼らがどの程度税金を納めているのか? そしてどの程度彼らに日本人がコストを払っているのかを明白にしなければ、日本社会に対して貢献しているかどうかわからない。多くの人が疑念を抱いているのは、在日朝鮮、韓国人の60%以上が無職で、日本人以上に生活保護を受けているという話があるからだ。
北朝鮮系の人たちは今も、日本国内で金日成と金正日の肖像を前にして反日教育を行っているが、その教育を受けてきた人たち、拉致問題で直接、間接的に犯行に荷担した人たちを含めた犯罪者も、確かに一生懸命がんばってはいるだろう。しかし、日本の国益に反する努力を行っている定住外国人に、参政権を与える度量を持て、というのは正常な人間の考えることではない。
それに国政に対する外国人の参政権に対して、鳩山兄は、「一応」とか「今は」と述べているだけで、反対しているわけではない。大変危険な政治家であると認識した。
奥さんがつくってくれた鯨料理を拒否したことを、オーストラリアの外相に自慢げに話したり、この人はやっぱりどこかおかしい。
以下は、youtubeでのコメントの一部である。
kirosu5(1日前)表示非表示+16
この政策をマスコミを通じて国民に堂々とアピールしてない時点で、やましいと感じているのは明らか。
しかしすでにネットを使っている人にはばれている。
鳩山も焦っただろうね。
mzdr333tetsu(1日前)表示非表示+18
しかし、こんな国家の行く末すら左右しかねないイシューを、
よく涼しい顔でアッサリと語ってくれるよなー。冗談じゃねーや。
ちなみに税金の支払いと選挙権の有無は関連付けてはいけない。
この論理は、無収入の日本人(老人とか大学生とか)の選挙権が、
対価の無い「恩恵」に過ぎないと言っているのと同じ。
それに気が付かない鳩山は××ですねえ。
lawrence5152(1日前)表示非表示+11
こう云うアホが政治家であるだけでなく、政権の座につくかも知れない恐ろしい民主党。移住国家、アメリカやカナダでさえ外国人には参政権など与えていないことを知らぬのか、鳩山の馬鹿息子は。
onimusya999(1日前)表示非表示+6
日本で外国人に参政権を与えるという事はその半分を占める中国・朝鮮人に権力を与えるという事。
現在でも左翼と帰化朝鮮人に支えられて当選してる売国議員が多数いるのにそれをまだ増やす気か?
安易に支持層を増やす気だろうが、そんなアホな事したら日本がどうなるかいい加減気づけ
onigomu(1日前)表示非表示+23
日本人にとってのメリットを問われてるのに
「自信があれば受け入れられる」「自信があれば受け入れられる」の連呼連呼w
「根性あるならやってみろ」って無意味なリスクを要求してくるのは典型的な低知能の特徴
お前は底辺高校の先輩ですか?
オバマのくだりが本気で意味不明
オバマはアメリカ人だろ
オバマは日本に例えると何者になるの?
71siki(1日前)表示非表示+13
参政権とは、納税者ではなく、国民に与えられる権利でしょう。国民の権利なのですよ。この人はなにを言っているんですか?
roofwalker2000(1日前)表示非表示+4
公務員の選出は国民固有の権利。外国人への参政権付与は憲法違反。
民主党はソウカと取引したのか?
sarutahikoEX(23時間前)表示非表示+9
地方参政権であっても外国籍の人間が選挙権を持てるという根拠にはならない。税金払っていてもそれは同じ。
在日韓国・朝鮮人という外国人に莫大な日本の税金を奪われている現状を考えると、門戸は開かれすぎているのが現状。
didididadadadididi(23時間前)表示非表示+12
ニコニコ動画が日本の役に立つ日がこようとはw
最狂の売国奴をあぶり出した功績はでかい。
後はどうやって国民全体に知らしめるかだな
aramoiya(20時間前)表示非表示+10
自信が無いのは鳩山の方だろw
「僕たち外国人に頼らなければ生きていけないんですぅ(泣)」
adhin(20時間前)表示非表示+4
そもそも出生率の低下の根底にある若年層への低賃金化をどうにかするって選択肢は微塵も無いんですね。
で、日本人は恥ずかしいから韓国・中国人にお金ばら撒いてその恥ずかしい民族の国に来て貰い、国の行政にも加担して貰おうと。日本人として取るべき選択肢は決まったな。
7sistersinlondon(18時間前)表示非表示+12
アメリカの永住外国人に本当に参政権があるのか?
嘘をつくな!このインチキ野郎。
グリーンカードを手に入れるのだって、アメリカという国家に忠誠がなければ無理。
日本の在日韓国人や朝鮮人は、反日だろうが!
PPPPPPPPPOE(16時間前)表示非表示+14
・「自信がないから当然そうすべき」←論理破綻。好意的に解釈しても単なるトートロジー。
・「少子化とか」←だったら少子化対策しろ。移民政策は覇権国家(アメリカ)以外では失敗することはヨーロッパを見れば明らか。
shibinomomiji(15時間前)表示非表示+8
はあ? 自信?度量? そんな事は日本国民に強いる前にまず自分たちが態度で示せ! 民主党の「主張」に自信があるんだったら、あなたの政権与党についての重箱の隅を突つくような発言の数々は何だ! 民主党の「度量」というのは身内の大不祥事を大目にみる事か! それとも多くの実弾(カネ)を収めるだけの懐の広さか!
ASOU7(13時間前)表示非表示+11
自信が無いので外国人要らないです
rustupidgay(12時間前)表示非表示+6
韓国は永住権の基準がものすごく厳しいから永住外国人はほとんど居ません
thanad01(11時間前)表示非表示+8
外国人に参政権を与え、失敗した国がヨーロッパには
たくさん有る。
nettouyokuhashine(10時間前)表示非表示+3
「参政権ひとつ」とか「参政権ぐらい」とか、参政権を軽く考えすぎ。きっと自分に投票した人たちのことも見下してるんだろうね。
strawberry20000(10時間前)表示非表示+10
日本の主な永住外国人の国籍
・日本人を拉致し日本の上空に平然とミサイルを飛ばす国
・日本領土侵略を強引な論理で正当化し、世界が日本を非難するように政府主導で仕向ける国
・自国民でも容赦なく虐殺し、南沙諸島や西沙諸島を軍事的に支配下に置いている帝国主義国家
max01234(10時間前)表示非表示+16
鳩山は根本的に勘違いしている。
アメリカの例を出しているが、そもそもオバマはアメリカ人だ。
また韓国で参政権の資格を得るのは大変難しい。
実際、在韓東南アジア系80万人のうち、選挙権を保有するのはわずか11人という現状を知っているのか?
hayashi777max(7時間前)表示非表示+8
聞いていて、怖くなった
今の日本の状態で外国人参政権なんて与えたら、漢民族が大量に押し寄せてくるぞ!
チベットは仏教思想があってで実質侵略された(不殺生戒)
チベットみたいに民族浄化(国民を漢民族の血が流れている者に変えること)をされても友愛ってゆうつもりかね?
国民を守る気概が無いなら、税金を返せ!と言いたい
tekitodu(6時間前)表示非表示+7
鳩山氏は「多くの国民は望まない」とか「一部には(反対意見も)あります」とか発言してるけど,ちゃんと数字をとってからものを言ってほしい。
少なくともこのニコニコ生放送での多くの意見は反対しているように見えますが。
kameusagi00(6時間前)表示非表示+8
国の成り立ちからしてアメリカと違うのにアメリカと比べるのはおかしい。
日本には日本の事情がある。
日本人の誇りを持ってないのは鳩山だと思うけど。
masakanoaaa(5時間前)表示非表示+11
この動画で一番引いたのは「日本列島は日本人だけの所有物ではない」というところ
こんなおかしな考え方の人が政治家なんて本当に怖くなった・・・
この人の中では日本人=日本民族なのかな?
韓国系だって黒人だって日本国籍を持っていれば日本人
日本列島は日本国籍所有者の所有物
一番差別的な考え方は自分だと気がついていないのか?
Sohgetu(3時間前)表示非表示+12
>「日本列島は日本人だけの所有物ではない」
日本国の主権は日本国民にあります。
鳩山幹事長は日本国憲法を完全否定しているとしか思えません。
MainichiNewspaper(1時間前)表示非表示+25
納税の義務と参政権は関係がない。
国籍に関わらず経済活動を日本で行っている者は、
納税の義務を負う。
TAKOMO1238(1時間前)表示非表示+6
行政サービス受けるなら、税金払うの当然の義務でしょう?
領土問題を抱えてる国の人間に参政権を与えるメリットがわからん。マイナスにしかならないでしょうに。
正常な国益を考える事が出来ない人間が、なぜ国会議員をしているの? すごーい、素朴な疑問だわ。
「東亜備忘録」には2ちゃんねるでのコメントが紹介されています。
http://kyouji.seesaa.net/#1240063841
鳩山兄の主張は絶対に認められないという方は
クリックを↓↓↓
先日のニコニコでの民主党鳩山氏の「日本列島は日本人だけの所有物ではない」発言を聞いたが、頭がクラクラする…。鳩山兄に限ったことではないが、議論の必要のない基本的な部分を論点にしてくるから、日本の政治はいつまでたっても前に進めない。そういうわけで、我が国の政治家はこれまで、散々将来に禍根を残すような悪政を続けてきた。子孫が末永く繁栄していける国家をつくるのが政治家の役目なのに、これ以上、子孫の生命・財産を危険にさらすようなまねはもうやめてもらいたい。
「鳩山家の財産は鳩山家だけのものではない」という皮肉が2ちゃんねるであったが、これが一番分かりやすい反論だと思った。
夏の暑い夜、網戸にしてそのまま寝られた時代が懐かしい。治安のよかった台湾も、大陸から、共産党に追われた外省人が200万人以上が流れ込んで、高層アパートの上の階の窓まで鉄格子を入れなければならない社会になった。日本もそうなるだろう。
以下は、定住外国人参政権問題に関する、ニコニコ動画での鳩山兄の発言部分である。
http://www.youtube.com/watch?v=FrANepcSUUk
司会者
民主党の幹事長である鳩山さんに、政策について質問です。
民主党の政策で昔からどうしても納得ができず、未だに納得のいく回答を聞いたことのない質問をさせていただきます。
民主党が推し進める法案の一つ、永住外国人に対する地方参政権付与問題について、法案について、日本人にとってどういったメリットがあるのか、お聞かせください。
次期政権を担うおつもりでしたら、政局ではなく、政策で国民を納得させる義務があると思います」と。こういうメールもいただいておりますけれども。
鳩山
わたくしは、日本人が自信を失っていると。自信を失うと、他の国の血が入ってくることを、なかなか認めない、という社会になりつつあるな、と。それが非常に怖いと思っております。
むしろ、定住外国人の問題などは、彼らは税金を納めているわけですよね。その地域に根が生えて、一生懸命がんばっている人たちがたくさんいるわけです。
その人たちに、むしろ参政権ぐらいは与える度量の広さをね、日本人としてもつべきではないか、と。わたくしは、いわゆる普通の人とは逆みたいな言い方をするかもしれませんが、自信があれば、もっと門戸を開いていいんじゃないかと。
これから、いずれにしてもこの国はですね、出生率が1.32とかそんな低いところにあるわけですから、この出生率の問題だけを考えてみても、もっと海外に心を開くということを行わないと、世界に向けても尊敬される日本にもならないし、また、日本の国土を守ることもできなくなってくると、そう思っていますから、わたくしは、定住外国人の参政権ぐらい、当然、付与されるべきだと、そう思っています。ただ民主党の中にも、結構根強い反対論があります。
司会者
そこでなんですけれども、今少し整理しなければならないのは、地方の参政権問題と、それから国政への参政権と、これは違うということですよね。
鳩山
一応違う、と考えて、わたくしたちは地域における参政権というものを、当然地域に根ざしてね、彼らはがんばっているわけですから、地域の行政、政治に対して彼らが、ある意味で参政をする、参画をする必要があるのではないか、むしろそう思っております。
ただ国政になるとね、まさに国益の議論というものをもっと真剣に、深刻に議論しなきゃならないときがあると思っておりますので、そこまで今、広げる必要はないと、そう思っています。
司会者
「責任取れないことを軽々しく言うな」という書き込みがあります。
「外国の状況を把握してから言ったらどうだ」というふうな声もありますけれども。
鳩山
一部にはありますね。もっと日本人として自信をもたなきゃだめですね。
司会者
つまり、日本人としての自信があれば、その…
鳩山
アメリカなんかそうでしょう? もう。その、アメリカの私はよさは、そういう度量の広さ、色の白黒も問題もありますけれども、そういった方々を全部乗り越えてね……
司会者
「自信のあるなしの問題ではない」という…
鳩山
だからみんなそう言っちゃうんですよ。でも「自信のあるなし」の問題なんです。
自信があれば、もっと度量を広く持てば……。日本列島は日本人だけの所有物じゃないんですから。もっと多くの方々に参加をしてもらえるような、喜んでもらえるような、そんな土壌にしなきゃダメですよ。
司会者
つまり、その、門戸を開放することを怯えているのが、「自信がないから」ということなんですか。
鳩山
そうです、そうです。
司会者
となると、それぐらいの余裕が必要だという考えの中で…
鳩山
当然です。私は友愛という言葉をよく、さっきも使いましたけれども、自立と共生、一人一人がもっと自立していけば、他者との考え方が違っても、それを認められるんですよ。自分に自信がないと、自立していないと、他者を認められないという世の中になっちゃうんですよね。
もっと私は、それこそ成長させながらね、一生かけて成長させる必要があると思いますが、その中で、他者を、違うことをむしろ喜び合うという世の中にしていかないと、世界は、平和はまったく維持できませんよ。
司会者
でも、ずいぶんどうも、ユーザーの中では反対論が多いようですねぇ。
鳩山
えー、だから、いつか私は分かってくれると思いますよ。
司会者
何が鳩山さんの考えとうまくかみ合わないといったところが、その、分からないという感じもします。つまり、ユーザーのみなさんから見ると、では鳩山さんに何を聞いたらいいとお考えですか? ちょっと、もしあれば、アンケートじゃなくて、メールであったり、書き込みでいただければ、と思います。
「分かり合いたくもない」と。
鳩山
だからね、そういう風にね、考えちゃうんだよね。排他的にね。
私ね、排他的な日本だと、この国、おかしくなりますよ。もっと心を開かないとね。
司会者
つまり、それがなかなかできないのは、やっぱり、その、この形の中で居心地がいいとか、今の形が一番いいということだけではダメだということなんですかね。
鳩山
今の…、今の日本で本当に居心地がいいんでしょうかね。わたくしは必ずしもそうは思わない。ええ、日本人が何かアメリカに憧れたりするわけでしょう?
ええ、アメリカに行って、じゃあどういう彼らは物を見てくるか、という話ですけれども、わたくしは、例えばオバマ大統領を産んだアメリカってのはすごいと思いますよ。絶対にそのようなことは、日本では起こり得ないですよ。今のような発想ではね。もっともっと心を広くもたないと。
私は仏教の心をね、日本人が一番世界の中でもっているはずなのに、何で他国の人たちが、この地方の参政権一つをですね、持つことを許さないのか、と。少なくとも韓国はもう認めているわけですよね。彼らが認めていて、我々が認めない、というのは非常に恥ずかしいと思いますね、私は。
司会者
「鳩山さんは日本を愛してないのか!」という書き込みもありますけど。
鳩山
それは、全く逆じゃないですか。
日本人であることに誇りを持てば、人を許せるんですよ。人を受け容れられるんですよ。日本人であることに誇りを持てないと、逆にそのことが主張できない。
司会者
まあ、ちょっとあの、質問が書き込みの中にもあまりないようですから、ご意見はずいぶんあるようですが、質問がないようですから、この問題は少し…次の問題に行きます。
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/90/ へつづく
鳩山兄の主張は絶対に認められないという方は
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http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/87/ のつづき
藤井厳喜氏
これから日本人がどうすべきかという自覚を、これから促したいと思います。
いくつかのポイントがあると思いますが、中国共産党の統治体制は地球上最悪の政権だということです。人権の問題、核実験の問題、環境の問題等で。世界にはいろんな政府がありますが、その中で最悪の政府といっていいと思います。
我々は傍観者ではありません。東京五輪のときに支那は初めて核実験をやったわけですが、田中角栄の日中国交回復以来、膨大な経済援助をつぎ込んできましたた。約3兆円、民間が3兆5千億円ぐらい、合わせて6兆数千億の金が支那に流れ込んでいる。これがウイグルでの大変悲惨な事件、チベットで起きている事件を支える、経済で支える、原資を日本人が提供しているということです。
直接の経済援助はやめると言っていますが、アジア開発銀行を経由して中国に行っているのですから、まったく実態は同じです。世界最悪の人権環境破壊国家を経済的に未だに援助し続けているのが我々の政府である。これは日本人の力で解決しなければならないと思います。
それから2番目のポイントですが、日本の反核平和運動というものが、いかにインチキであるかということです。
核兵器に反対し、核兵器の廃絶を求める、平和を求める運動ではなくて、支那共産党が行っている、現在進行形の残酷なことには目をつぶり、アメリカの核兵器をなくせとか、フランスが実験をすると反対してきました。
日本にとって最も脅威であるところの支那の核兵器、現実に進行しているこれらの人道上の大問題に、まったく眼をつぶっているのが日本の反核平和運動だと思います。
そういう運動の中でも、もし目覚めた方がいるならば、ぜひ高田先生などと手を取って一緒にやっていただきたいと思います。
この反核平和運動と同じようことが、日本のマスコミ一般にも言えます。たとえばウイグルでどんな悲惨なことが起きてきたか、チベットでどんな悲惨なことが起きてきたかということをみなさんはご存じだったでしょうか。日本ではほとんどそういったことは報道されません。
日本のマスメディアも極めて支那の影響力が強く、半ばコントロールされているということを我々はしっかり自覚しなければならないと思います。
「中国の狙いは民族絶滅―チベット・ウイグル・モンゴル・台湾、自由への戦い」という本がこちらで売られております。そのタイトルの通りです。日本は大東亜戦争を戦いました。大東亜戦争の大義の一つはアジアの植民地主義からの解放です。このときアジアを植民地化していたのは、ヨーロッパの国でありアメリカでしたが、今日アジアの民族を奴隷化し、植民地化しているのはアジアの国家である中華人民共和国です。
核実験を自国の人の住んでいるところではやらないでしょう。ウイグル人の頭の上で核爆発を起こしているというのは、ウイグルが外国だからできるのでしょうね。これはまさしく植民地支配そのものです。現在進行形の植民地支配が行われているということです。
今の中国のエネルギーの国内消費の35%がウイグル地区から来ていると言われていますが、このようにウイグルは非常に豊かなところです。中国にとってウイグルは、経済権益からもどうしても取らなければならない存在であり、ウイグル民族を絶滅させる方向にもっていっています。
絶滅というのは、大げさな表現ではありません。この本を読んでいただき、またお話を聞いていただければわかると思います。ウイグル人の若い女性を出稼ぎに連れて行き、ウイグル人同士で結婚させない、そして、どんどんどんどんウイグルに漢人を入れてくる。そしてその地域を乗っ取ってしまう。チベットに対してやっていることと、ウイグルに対してやっていることはまったく同じです。
この本は林建良という私もよく知っている台湾人のお医者さんも一緒に書かれています。林建良さんは、チベットと台湾の違いは何か、それは地続きであるかそうでないかの違いだけだとおっしゃっていました。ヘタをすれば台湾もやられて、チベットのように中国共産党の支配を受けるようになってしまう、わけです。
では台湾と日本の違いは何なのか、チベットと日本の違いは何なのか。
まさか日本という国が今日の中共の植民地にされるとはみなさん思ってないでしょう。
しかし、みなさん考えてみてください。日本のマスコミはどうなっているんですか。我々の目や耳を覆っている、本当に知りたい情報が来ないようになっている。すでに北京政府の支那共産党の望むような情報しか我々の耳や目に到達しない、ということは極めて危険な状況ですね。
日本が、形式的には独立していても、半ば、北京によってコントロールされている多くの人たちが、政権の中枢にいるということであれば、半ば植民地のようなものです。
日本は対米従属と言われていましたが、今は対米従属どころか対中従属ですね。与党も野党もそうです。
そんな状況で、日本の本当の独立が実現できるのか。まさに半植民地的な状況にあります。
日本自身がまず独立するには、今日の支那の大変な帝国主義、膨張主義と戦うということが最も大事なことになります。そうすると、日本の国益になるということと、正しいことが一致するわけですね。
人道上みなさんも今の話をきいて非道いことだと思ったと思います。これに対して日本は戦わなければいけない。
正しいことをしなければならないと思うでしょう。しかし、時に正しいことというのは必ずしも国益を増進するとは限らない場合があります。これは個人的にもそうですね。
しかし日本の場合やることは、この世界最悪の膨張主義帝国主義の政権、今日の中共と戦うということ。これがイコール日本の国益でもあるわけですね。
今、支那大陸に進出している企業は、なんやかんやいって言いくるめられて、日本の財界のかなりの部分が、親中派になりつつある。非常に危険なことです。しかし、一番初めに日本は6兆数千億円の金を巻き上げられているんですよ。支那大陸に投資して6兆数千億円、日本は儲かってないんですね。もしどこかの国に、6兆円、金をぶちこんだら、どこの国でも世界の工場になりますよ。
話は昔にさかのぼりますが、日本は満州に、そして支那全土に大変な資産を戦争のときに残してきている。賠償もなにもしなくても、民間から国家から、残してきた財産といったら膨大なものがあります。その上にさらに何兆円と日本は支那に貢がされてきている。
まずはこの事実をみなさんよく認識していただきたいと思います。
それから、最後に、ちょっと私の「ドンと来い!大恐慌」という本が入り口に置いております。この本の中に153ページぐらいからですが、中央アジアのウラル・アルタイ語属という言葉があります。ウラル・アルタイ語というのは、トルコ語とか日本語とかウイグル語とか満州語とかですね、みんなウラル・アルタイ語属という語学上のカテゴリに入る言葉なんですね。
ですから、これはウラル山脈とアルタイ山脈の間あたり、ここがそういったウラル・アルタイ語属の母なる地である、そこらへんで発生した言葉を話す人たちが東にきて日本人になり、ウイグル人になり、西の方にいくと、ハンガリーとかフィンランド語もウラル・アルタイ語属であると言われております。
我々は彼らとは宗教が違い、遠く離れていますが、トルコの人とかウイグルの人とかに大変親しみがある。しかし元々は、遠い親戚であると言っても過言ではないと思うんです。
日本では、シルクロードと言えば非常に人気がある。シルクロードというと日本人はなぜかロマンチックに感じてしまう。シルクロードってなぜそんなに懐かしいんだろう。私はウラル・アルタイ民族の故郷があそこらへんにあるからだろうと思うんですね。そういう意味で、我々は宗教も別ですが、そういう言葉の根本的なところで、へその緒がつながっているような、そういうようなウイグルの人たちであると言えると思います。
ですから我々は単に人権問題というだけではなくて、やはり兄弟の民族を助ける責務があると思います。
日本は長い歴史の中で、アジアで欧米の植民地主義に対して立ち上がって、そしてアジアの独立のためにがんばってきました。話は違いますが、第二次大戦のときに、ユダヤ人が非常に困っているときも、日本人はドイツから追い出されたユダヤ人に手を貸して、その人たちを人道上保護した。そういった意味で、我が国は非常に品格のある国家だったはずです。
その伝統を今も活かして、このチベットの民族、ウイグルの民族が困っていることに対して、同じアジアの民族として我々がやはり助ける。欧米の人たちが言う前に、我々の方がもっと近い存在でありますから、これを助けるということは重要でしょう。
最後に言えば、漢民族自身が、今の政権のもとでやはり同様に人権無視の状況にあるのですから、今の中共体制というのは地上に存在する最悪の政治体制である、ソ連邦が滅んだ後、一番悪い体制なんです。こういったところとつるんでお金儲けをするなんてことは、非常に恥ずかしいことである、ということを日本人は自覚しなければならないと思います。
中国の狙いは民族絶滅―チベット・ウイグル・モンゴル・台湾、自由への戦い
ドンと来い!大恐慌
司会者
藤井先生には、日本人の果たすべき役割ということで挨拶をいただきました。今回、他のパネリストを予定しておりましたが、中国共産党の工作によって崩れました。この方は、非常に有名なジャーナリストでしたが、こういうことをご自身が受けるとはまさか思っていなかったんですね。藤井先生は今回のシンポジウムが成功に終わるために、ご自身の予定を変更されて、このシンポジウムに参加していただきました。
日本ウイグル協会顧問・白石洋二氏
みなさん、今日はご参集いただきましてありがとうございました。
中曽根康弘総理が1983年に留学生政策を立てたときに、内モンゴルから80名の留学生がまいりました。ウイグル人は1985年に13名の留学生が日本にまいりました。それから24年になりますが、初めてウイグル人が声をあげて運動しようということで、昨年の4月26日、長野で聖火リレーがあったときに、イリハムさんは10本のウイグルの旗をもって参加したのが、ウイグルの日本における政治運動の始まりです。
まだ1年も経ってないんですね。彼は10本の旗を一人で持ちきれません。応援してくれた方はチベットの支援者なんですよ。今日は受付等で多くの若い人たちが応援をしていただいていますが、ほとんどチベットの支援者です。その人たちがウイグルを応援しようということで、参列していただいております。
ということで、現在、日本に在日ウイグル人は700名ぐらいおられます。ほとんど留学生。就職している人たちもちょっと増えました。百数十名いますね。そういう中で、ウイグルの運動が始まったわけですけれども、今日高田先生がおっしゃったように、この中国の核実験の問題はウイグルチベットモンゴルというような、民族の問題ではない。いわゆる人類の生存に関わる問題ですね。いかに中国共産党が非道いことをやっているか、ということが本日おわかりになったろうと思います。
中国共産党はそろそろ歴史からの退場があると思います。その時にチベットの人たちウイグルの人たち、モンゴルの人たちがどういう戦略、戦術をもって生き抜くか、ということは彼ら自身も問題ですが、日本人としてやはりこの問題は深く関わっていくという自覚が北東アジアの平和、それがひいては韓半島から中国大陸における平和につながるだろうと、今日お集まりのみなさん方は心の中にあると思います。
それから、高田先生が今日、日本シルクロード科学倶楽部を立ち上げるというお話をしてくださいました。
この問題は、科学的なデータが必要なんです。我々の運動は中国の核実験を取り上げようということで、昨年の7月に高田先生が初めて中国の核実験の本を出版していただきました。このデータをもとにこういう活動ができるわけです。
私は1991年からウイグルの人たちと関係をもっています。日本にずいぶんお医者さんがたも勉強に参りました。新疆ウイグルのウルムチ市に新疆医科大学がございます。
そこに行きますと、日本語をしゃべれるお医者さんが50人もいるんですよ。まあ、ウルムチにいったらもし病気になったら、新疆医科大学にかかれば全然問題ありません。
中国の核実験の実態をもっと知りたい、広めたい方は
クリックを↓↓↓
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/86/ の続き
亡命ウイグル人医師アニワル・トフティー氏
みなさん、こんばんは。ご参加いただき、ありがとうございます。
高田先生に感謝の言葉を述べたいと思います。高田先生のおかげで、シルクロードの核実験の現実を世界にアピールできると信じております。
ケドゥープ・トゥンドゥップ殿下のお話に私たちは賛同いたします。同じく中国共産党の植民地にあり、同じ運命にあり、一体感をもたなければいけないという殿下のお話、私たちも同様に考えております。
私が1999年にイギリスに亡命したとき、私を迎え入れてくれたのは、イギリスのチベット国際支援センターでした。今まで私は、チベット関連の会議にはずっと参加してきました。
私はアニワル・トフティーと申しまして、東トルキスタンのコムル、中国の呼び方ではハミという町で生まれ、ウルムチで育ちました。今日は時間の関係で、今回のシンポジウムに関連することを申し上げたいと思います。
1973年、私が小学校4年生のとき、今もはっきり覚えていますが、ウイグルのウルムチ市で3日間連続して砂が降りました。そのとき、学校の先生が私たちに、「この砂は宇宙から降ってきたもので、地球のものではない」と教えました。私は高田先生のデータを見て、そのときの砂は核実験によるものだったと確信しています。
1993年私は弟の結婚式に参加するために、ふるさとコムルに一旦戻りました。
このとき、私はある方と会いました。その方はゴビ砂漠で羊を飼って生活している方でした。
彼は私たちに「私はある日神様とお会いしました」と話しました。私たちは彼に、どこでどういう形で神様とお会いしたのか、聞きました。3年前、軍人が彼のところにやってきて、この地域はあなた一人だけに羊を飼うことを許可するから、あなたは安心してやってください。最後はあなたが飼っている羊を私たちが全部買い取ります、と約束して帰ったそうです。それからしばらく経ったある日、ものすごく明るい光が輝きました。その光は太陽よりも明るいということでした。そのとき彼は、神様だ、と信じ、その場でお祈りをしました。
彼が話しているとき、私は彼の左側に座っていたので、彼の右側は見えませんでしたが、彼が帰るとき、彼の右側が見えました。右側半分は火傷の跡が残っていました。そのときは気にしなかったのですが、今は、彼が体験したのは核実験だったと確信しています。
彼が神様と会った直後、軍人が車でやってきて、彼の羊を全部買い取りました。それから、彼を病院に連れて行き、治療させたのです。
それから2年後に、彼は亡くなりました。
1994年、私が担当しているガン治療部門の責任者が私に「アニワルさん、あなたはウイグル人は漢人より体が丈夫だと言っているが、40床あるベッドのうち10床もウイグル人が使っている」と言いました。
ウイグル地域の鉄道局に所属する職員数は16万人で、そのうち漢民族以外の人間はわずか5000人に過ぎません。ウイグル人は5000人のうち10人がガンになっているのに、中国人は15.5万人のうち30人しかガンになっていません。そのことを私は初めて知りました。
その時から、私は個人的な調査を行いました。その結果、ウイグル地域でいちばん多い病気は白血病で、2番目がリンパ癌、3番目が肺ガンだということがわかりました。
ウイグル地域では、ウイグル人だけではなく、長い間ウイグル地域にいる漢民族も、発がん率がものすごく高いのです。
私の調査結果では、漢民族でも30年以上ウイグル地域に住んでいる人は、ウイグルの他の民族と同じく、発がん率が35%です。20年前後ウイグルに住んでいる漢民族の発がん率は25%に下がります。
10年前後の漢民族は15%に下がります。10年以下の場合は、発がん率は中国本土とほぼ同じレベルです。
中国では、すべての省に、かならず1つ、ガン専門の病院が存在します。
ウイグル地域のがんセンターは、1994年のベッド数は約400床でした。2008年には約2000床に達しました。
中国で一番人口の多い河南省のがんセンターの場合は、1994年のベッド数は約500床でしたが、2008年は約800床でした。
なぜ人口の少ないウイグル地域のベッド数が、これほど急増しているのか、なぜ人口が一番多い河南省ではあまり変わらなかったのか。これは重要なことを示していると思います。
ウイグルのがんセンターは今、中国で一番大きくなっています。
人口が少ないウイグル地域にガン患者が多い理由は、先ほどみなさんがご覧になったドキュメンタリーの映像でおわかりいただけたと思います。
みなさんに注意してもらいたいのは、このがんセンターで治療を受けられる人は、お金持ちか、政府機関の関係者だけです。ガンになっても病院にいけない人が多数いるだろうということは、十分想像できると思います。
1996年、ウイグルのコルラの鉄道病院で、私が手術を行うことになりました。その患者の親戚は手術後に、私を山の中にハンティングに連れて行ってくれました。ハンティングしようとしていたのは、非常に変わった体になったネズミでした。普通の人なら、ネズミがそんなに巨大化するとは想像できないと思います。
私たちはこれから、その謎をときたいと思います。
1984年、東トルキスタンの南ウイグルの方で、病気が広がりました。すべての道路が封鎖され、外部に人が出られなくなりました。
そのときは原因がわからなかったのですが、イギリスに亡命後、ある資料を見つけました。カザフ人科学者が書いたバイオハザードという本です。その本の中で著者はいろんな証拠を出して、80年代、ソ連に協力して中国共産党が我が祖国、東トルキスタンの南部で、生物兵器の実験を行ったということが書かれていました。中国共産党はウイグル人を生物兵器の実験に使っているのです。
ウイグル核実験に興味をもっている友達から前日メールがあり、中国共産党は東トルキスタンで、パキスタンが製造した核兵器の実験も行っていた、という情報が送られてきました。
1998年にインドが核実験を行った1週間後に、パキスタンも核実験を行いました。インドは長い間準備をして成功させましたが、それから1週間でパキスタンが成功できるわけがありません。彼らはもうすでに2回ウイグル地域で実験をやっていたのです。ですから、3回目の核実験を、インドの実験の1週間後に、自信をもって成功させたとのだと私は思います。
中国政府は1996年から核実験はすべてやめたと世界に宣言しました。
1991年香港のメディアによると、中国政府はロプノールで核実験を行うだけでなく、外国から処分料をとって外国の核廃棄物をウイグル地域の地下に埋めているそうです。その地域に住んでいるウイグルの人々は、これから100年あるいは1000年経っても核汚染の脅威のもとで生活しなければならないことになります。
先ほどみなさんがご覧になったドキュメンタリーを製作したとき、私たちはコムルの山の中で、木のサンプルを採取し、イギリスに送りました。その核放射線は、広島の放射線の300倍だったということです。
ご静聴ありがとうございました。
Biohazard: The Chilling True Story of the Largest Covert Biological Weapons Program in the World--Told from Inside by the Man Who Ran It (Paperback)
http://www.amazon.com/Biohazard-Chilling-Largest-Biological-World-Told/dp/product-description/0385334966
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中国の核実験の実態をもっと知りたい、広めたい方は
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札幌医科大学 高田純教授
みなさん、こんばんは。
最初に、シンポジウムの準備をしてくださいました日本ウイグル協会の方々、ありがとうございます。ご苦労様です。そしてお忙しい中、全国から本日のシンポジウム、「シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割」に集まってくださいまして、ありがとうございます。お正月明けに日本ウイグル協会顧問の白石先生から私のところに電話が入って、こういったシンポジウムのお話があり、私はすぐに、やりましょうと返事をしました。
私はこのテーマを調査研究してまいりましたが、このテーマにはやはりウイグル人の参加が重要である。それで、この問題でロンドンに亡命しているアニワル医師にぜひとも東京に来ていただいて、一緒にシンポジウムをやろうということで、無理を申しまして、昨日、ロンドンよりアニワル医師に参加していただけました。本当にありがとうございました。
今日のシンポジウムには二つの歴史的な意義があるかと思います。
まず第一点、日本の役割ということですが、日本は「唯一の被曝国」ではありません。最初の核災害を受けたわけですけれども、あまりにも、「唯一の被曝国」と言い続ける人たちが多いわけです。
シルクロードの核災害、これは未曾有を核災害ですが、これに対して日本が人道的科学的な支援を行うために、情報を発信する、今日が最初の大きなシンポジウムです。中国が引き起こしたこの大規模核災害について、日本から世界に向けて情報発信するという歴史的な日です。これが第一点です。
第二点。これは先ほど頭山先生もおっしゃっていました。この問題は、対岸の火事ではありません。日本の問題です。これまで反核平和団体はやってはいけない中国の核の蛮行を黙認し、時にはこれを擁護してきましたが、もっとも中国の核武装で脅威を受けるのは、実は日本です。
4月の初めに、北朝鮮がまた日本に向けて弾道ミサイルの発射実験を行います。北朝鮮の核武装を阻止しようということで、六者協議が行われてきました。これはほぼ破綻していますが、この六者協議の議長国が中国です。私は中国には議長国になる資格はないと思います。
日本がいままでタブー視し、語らなかった中国の核問題、核兵器問題、今日は初めて核実験という形で取り上げます。日本が、この中国の核兵器問題を初めて取り上げる、大事なシンポジウムです。
この二つの歴史的な意義が、今日のシンポジウムにはある、ということをみなさんご理解していただきたいと思います。
私の調査研究は2000年8月、カザフ・中国国境調査に始まります。この調査はカザフスタンの保健省の要請で行われ、中国の核実験がカザフに与えた影響、健康影響を調べました。
カザフスタンではソ連の実験が1949年から行われています。カザフスタンの健康被害の大きな原因はソ連、ロシアの核実験です。国境の町は中国の核実験の影響も受けている。そのようにカザフスタンの保健省の科学者が我々、広島から来た科学者に説明してくれました。ぜひ調査してほしい、ということでしたが、私はそのとき、カザフの報告書を見ながら、最大の被害はウイグルが受けていると思いました。そのときから、これは公にしにくいと思って、秘密裏に単独でこの調査をしてきたわけです。
その結果、昨年7月、ちょうど北京五輪が始まる直前に、どうにか日本語の本が出版できました。これが世界で最初の中国の核実験災害に関する科学報告書となりました。
その年、去年10月に、南半球、アルゼンチンのブエノスアイレスで、私のテーマである放射線防護学の国際会議がありました。10月18日に私はブエノスアイレスに行きましたが、その前日の17日にワシントンDCに寄りました。中国の核実験の最大の被害を受けたウイグルの、世界ウイグル会議総裁であるラビア・カーディル女史とこの問題で会談するということを考えまして、国際会議に先立って、このウイグルの核実験災害の説明をしてまいりました。非常にはっきりした彼女の見解もあり、私の調査研究を喜んでいただけました。そのときに約束したのが、この問題をウイグルの人たち、そして世界の人たちに知ってもらうために、日本語の原著を英語とウイグル語に翻訳する、ということでした。日本人アメリカ人ウイグル人共同の翻訳チームが立ち上がりまして、今週月曜日、翻訳版が出版されました。
翻訳版のために、ラビア・カーディル女史から序文が送られました。ラビア・カーディル女史は、中国政府による長年の実験災害の隠蔽と、核汚染した環境を放置していることを、強く序文の中で非難しています。
お配りされた資料の中に、その序文の日本語翻訳版がありますので、後ほどご覧になってください。
さて中国の核実験災害の調査の背景ですが、私は広島大学の原爆放射線医科学研究所の博士課程におりまして、広島の調査が私の原点でした。ソ連が崩壊してから、ソ連の実験場だったカザフスタンのセミパラチンスクの実験影響、健康影響の調査を1995年から行っています。あと、チベットにも関係するんですが、核兵器に必要なプルトニウム製造工場の核廃棄物を川に投げ捨てる、という非常に非道いことがあったようです。その川沿いに暮らしている人の調査を行いました。
こういった世界の調査をしてはっきりわかる、すぐわかったことは、日本は「唯一の被曝国」ではないということです。ぜひ、今日参加されたみなさん、日本は「唯一の被曝国」ではないという認識をもっていただきたいと思います。
さて、地図を示していますが、中心部分が東トルキスタン、ウイグルの人たちの国ですね。地図の左上のほうにカザフスタン国境があります。2000年に国境の町を調査しました。
ソ連と中国の比較をして明確にわかることは、どちらも居住区での実験だったのですが、ソ連は爆発威力を抑えた実験だったということと、実験場の管理をきっちりしていたということです。
私は当初ソ連って危ないことをやっているなと思ったんですが、中国の実験と比較すると明確にわかったんですが、ソ連は四国くらいの面積のところに、鉄線を張って人が入れないようにしている。四国ぐらいのところに境界をつくるというのは大変な工事だったと思うんですが、住民が入り込まないような形で実験をしていた。それでも危険なので、最大で0.4メガトンの核爆発です。
一方中国はどうだったかというと、最大で4メガトン。すなわちソ連の10倍、長崎の核の200倍の威力で、ウイグルの人たちの証言を聞きますと、実験場の管理もなく、そういう柵もなく、人が出入りをする中で、爆発をさせていたと。日本の研究者、科学者、技術者は「安全なくして実験なし」とよく言うわけですが、とても実験とはいえないものだった、と言えるのではないでしょうか。
地表で核爆発が起きるとどういうことになるか、この絵を見ていただきたい。広島・長崎は空中爆発でした。地表で爆発すると砂が舞い上がります。砂と核物質が混合していきます。これが核の砂を形成して風に吹き飛ばされて、風下に流れて、風下に核の砂が降ってくる。それによって、遠方で核放射線影響、健康被害を受けるわけですが、科学的にその影響の度合いを計算することは可能です。
これまでのカザフスタンの調査等の経験と、計算の根本理論は米国の理論を用いています。これによってこれまでセミパラチンスクの実験、北朝鮮の核実験の日本への影響を計算しています。
今回、同じ手法で中国の核実験災害を計算しました。
シルクロードの楼蘭遺跡というのをみなさんご存じだと思うんですが、あの楼蘭遺跡の近くです。
それで、シルクロードに大量の核の砂が降りました。全46回、20メガトンの核爆発をしているのですが、私の計算ではその中の3つの主なメガトン級の危険な核爆発について計算しました。
その結果、19万人以上が急性死亡。
ということは消滅した村がいっぱいあったということです。あと、死ななかったものの、甚大な健康被害を受けた急性症を起こした人たちは129万人という数字が出ています。
これは私の科学推定ですが、ラビア・カーディルさんから伺った中国共産党の機密情報として75万人死亡説というのがある。この75万人という数字は私の推定とだいたい一致するわけです。病院に担ぎ込まれず、全然医療的なケアを受けなければ、129万人のうちかなりの人が死んだかもしれない。
今回のこの計算では3発分しか計算していません。その他のものを含めると相当な数になるだろうというのはみなさんも想像できるのではないでしょうか。
ということでこの75万人死亡説というのはかなりの信憑性があるのかな、と今思っています。
あと、危険な核汚染影響を受けた面積は、東京都の136倍以上、というとてつもなく広い地域が核の被害を受けている。そのときの被害と、核ハザードが現在継続して続いているという問題もある。
地下実験も行われています。ただし地下と言っても本当に地下かという証明はなく、ウイグルの人たちの証言を聞きますと、90年代にも地表に噴出して非常に危険な爆発をしているということです。
96年までそういうことをやっていたわけですが、あのときに日本の反核団体はフランスの実験を非難しました。ノーベル賞文学者大江健三郎氏も、フランスの実験を非難しましたが、中国のこの蛮行に対しては黙っていました。僕は、それは許されるのか、と思うわけです。
地下といっても最大1メガトンの核爆発で、現在も地下を汚染しています。地下が汚染されると、地下水が汚染され、川にしみ出してくる。周辺の人たちの健康に影響を与える。だから21世紀の現在もこの問題は続いているということなんです。
現在放置されている健康被害、これはラビア・カーディルさんのメッセージにもあったのですが、私の推定ではこの3発のメガトン級の爆発で、死産、奇形、胎児影響が35000人、基本となった人口データベースはWHOの値です。
あと白血病推定、3700人以上、甲状腺ガン13000人以上、この計算はかなりの確度があります。放射線防護学の理論はかなりの精度があります。基本の一つは広島長崎の長年の研究、その他、私が使っている基本データはビキニ水爆実験があります。そういった長年の調査データを使ってこういったものを推定しています。
さて、これは推定ですが、今日ロンドンから来ていただいたアニワル医師ら、イギリスのグループがウイグルで調査した発がん率ですね、この下の絵は10万人当たりの発がん率、実験直後から発がん率が増加していく、という結果です。実験場に近いウイグル地区とその他の中国、どちらも増加している。これはすなわち、核の砂が広範囲に降って、ウイグルの外にも核の砂が飛んでいる、すなわちチベットにも飛んでいる。ということです。これを証明したデータだと思います。
地下実験といいながら、地上に飛び出している、80年代90年代。最近でも白血病が発生しているという話を聞きますので、本当は地下ではない、とんでもない核爆発だったことを物語っています。
さて、中国の核実験災害の人道上の問題を最後にまとめたいと思います。
「これは実験ではない、犯罪行為である」ということです。人命軽視ではなく、人命を無視した核の蛮行といえるのではないでしょうか。
ウイグル民族が暮らす居住区でメガトン級の地表核爆発を強行したのです。
ウイグルの人たちの証言から、核実験災害の事実を、中国政府はずっと隠蔽してきています。その結果、死亡者および健康被害者に保障を一切していない。それが人道上の問題です。
米ソではある程度そういったことについては配慮して、被害者に対して、保障、治療をしているわけです。アメリカは相当マーシャルで行っています。一方中国は一切していないということを聞いているわけです。
次の問題。やはり中国共産党政府の責任だと言えると思います。
まず核実験災害の科学情報を中国政府は開示すべきである。
被害者への保障、環境対策、これは現中国政府に全責任がある。
もう一つ、中国政府はここを観光地化している。とんでもないわけですが、すなわち、その観光地を訪れる日本人も含めて(日本人は相当行っていると聞いています)、この現地を訪れる外国人に対する問題がある。
70年代から日本人はこのシルクロードの土地を観光しているわけですが、96年まで核実験をしながら、日本人を含めて外国人がこの地を観光している。これが国際問題でなくしてなんであるか。
現在も、96年以降行っていないとはいえ、核実験場には放射線物質が残留している。放射線衛生上の問題が21世紀の今もある。その地域および周辺の、地下水による汚染拡大が危惧されると言えます。
さて、こんなことがあっていいのでしょうか。
中国政府はシルクロードの遺跡を世界遺産に申請していると聞きます。この辺は現地の人の声も聞きたいところですが、私はこういった核ハザードの問題を放置した形で、世界遺産に登録されてはならないと思っています。
すなわち、この地のシルクロードの世界遺産申請に問題あり、と私は思いますが、会場のみなさんはどう思われますか。(拍手)
そこで日本の役割は、やはりこの問題について人道的に、科学的に取り組むことが望まれるでしょう。唯一の被曝国ではありませんが、最初に核被害を受けて、この問題に心を痛めた国民として、やはり中央アジアの、日本にもゆかりのあるこの地域を科学的に支援していくということが大事ではないかと思います。
これはウイグルだけではなく、チベットの問題でもあるのですが、あの地域一帯について科学的支援を展開していこうということで、今日、このシルクロード科学プロジェクトをみなさんの前で立ち上げて行こうと思っています。みなさん、ご賛同いただけるでしょうか。(拍手)
それでこのプロジェクトを継続的に推進するために、こういった倶楽部を立ち上げていきます。
日本シルクロード科学倶楽部。以前、日本ウイグル協会顧問の白石先生が日本シルクロード倶楽部を立ち上げていたと聞いているんですけれども、ここに科学という言葉をつけていきたいと思います。最初、シルクロード科学倶楽部としようと思ったのですが、日本から支援していこうということで、日本という名前を最初につけさせていただきました。
みなさん、この倶楽部の発足、ご賛同いただけるでしょうか。(拍手)
ご静聴まことにありがとうございました。
日本シルクロード科学倶楽部
http://www15.ocn.ne.jp/~jungata/SilkRoadJpScCb1Jp.html
http://tibet.blog.shinobi.jp/Entry/87/ に続く
他に次の2点が、高田先生の著書でお薦めのもの。
核爆発災害―そのとき何が起こるのか (中公新書 1895)
世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)
中国の核実験の実態をもっと知りたい、広めたい方は
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